†† 夢 守 教 会 ††  第三話「輝きの先」6/(6)

  巫和の世界/10

 やがて辿り着いたその場所で、私はついにその存在に正面から向かい合った。
 華奢な身体に島谷君のジャケットを羽織って、凛とした瞳で私を睨み付けている。
 綺麗なヒト。
 私は心からそう思った。
「あなたが弓村理子さんですね。この模造の世界で真実を探しているとかいう、可哀想な、竜志様の雑音」

       /巫和の世界10・了      
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