2002年12月のSEED



SEED/第10話「分かたれた道」/2002.12.07


ハロ作りすぎだろ
 え、僕の作ったハロ気に入ってくれたんですか?いやーまいったなあー、そんなこと言われるとがしがし作っちゃうよ?赤、青、緑、でOK?ALL、OK?って感じでハロを量産していたアスラン様。えー、女性から見てこういう男ってどうなんでしょうか。もう結構ですわアスラン様、声がうざいんですもの。僕だったら二体目くらいでこう言いますが。いや嘘、そんなアスランが好きさ、次は大型のを頼みます。

■いや普通に……
 良かった。今回良かった。ラクスを連れてストライクが発進するところの音楽が良かった。燃え系です。「話して……顔が確認できないから……」あたりから全部良かった。思えば主人公&正ヒロインの揃い踏みです。この三人が一緒にいるシーンはこの先もそんなに無いだろうから、その意味でも序盤のハイライトになるシーンなのかも。総集編とかで必ず使われる場面。キラにも来いと誘うアスランに友達がいるからと断るキラ。精神的な別離の場面です。うまい具合に10話で一区切りつけました。

■このままにはしないわ…!
 ヤバイ、フレイいい。ヤバげな眼が最高です。戦います、コーディネーターを殲滅するその日まで。この物語におけるフレイの重要性が分ってきました。やはりヒロインの一人です。「SEED」のテーマが「いかに戦争を終わらせるか」だとすると、最終的な問題解決のためには種による差別意識を何らかの形で昇華させてやることが不可欠です。つまり最終回の時点でフレイの心が昇華されているかどうかがポイントの一つなわけです。フレイの心理変化の過程を物語中の描写で説得力を持って描き切ったら、かなりの名シリーズと言っていいと思います。でもそんな過程に説得力を持たせるために、現時点ではフレイにはもうちょっと堕ちて欲しい。殺人を犯してしまうくらいに描くとかなりテーマの密度が高まります。『無限のリヴァイアス』が面白かったのは清廉なファイナさんがしっかり殺っちゃってたところだと思うんで。


SEED/第11話「目覚める刃」/2002.12.14


 今回は戦闘が面白かったです。

■ディアッカVSフラガ大尉
 ディアッカにエールを送りたい。イイ感じのビーム兵器を装備し仮にもガンダムに乗ってるディアッカですが、フラガ大尉のMA相手にかなり互角です。いや、でもディアッカ悪くない。フラガ大尉が凄すぎるんです。とりあえずバスターガンダム好き。五体の中で今んとこ一番好き。

■ニコルVSアークエンジェル
 ニコル、相変わらず反則気味の武装を誇るアークエンジェルに果敢に挑みます。相変わらずエンジェルは強過ぎるんですが、今回はニコルもかなり頑張って何とか機体にとりつきGOODポジションを獲得します。そのままヴァーリトゥードでマウントポジションをとったドン・フライの如くビームを打ち込むニコルですが、中々エンジェルは爆散しません。ラミアス大尉が「あと2発くらったらヤバイ」とか言ってた気がするんですが、乗り組み員が思ってる以上にエンジェルは頑丈な模様。そうこうしているうちにミリアリアがキラにピンチを打電。ここであろうことかキラ、目覚めます。よく分からないんですがとにかく何かに目覚めます。額に竜の紋章が浮んだり背中に鬼の貌が浮んだりすると分かりやすいんですが、ガンダムSEEDの場合何やら種が弾けるようなイメージ映像が挿入されて終わりでした。なかなか意味深です。ガンダム「SEED」って言うくらいですからね。コーディネータの中でもさらに新しい種への目覚めとかの複線があるのかも知れません。とりあえずニコルは覚醒したキラに圧倒され追い払われてしまいます。

■イザークVSキラ
 やっぱりアスランを除くと、戦闘における対立項としてのキラのライバルはイザークっぽいです。最初は互角の攻防を演じるんですが、とにかくキラが覚醒してしまったのでイザークに勝ち目はありません。危うく爆破されるところでした。

■フレイ
そうよ、皆やっつけてもらわなくっちゃ。でないと戦争は終わらないもの……」と呟く狂気じみたフレイの口もとのアップでEDロールへ。あーゴメン燃えた。フレイに燃えた。戦争終わればいいとか口では言うんですが、それはいわば意味抜きされた言葉なんですな。彼女の深層意識の中で意味を持ちえているのは言葉とはまったく逆の虐殺してやりたいほどの憎悪なんですが、彼女自身自分の心がまだ把握できていない。その思考錯綜の状態が狂気じみてて燃えます。メッチャ焦点あてて丁寧に描かれてます。来週も焦点は続くみたいなので、作る側は相当フレイに気合入れてます。

■展開
 次週あたりから少し動きそうです。いや動いてくれないと困る。もうアークエンジェル逃避行編は十分堪能したんで、そろそろガンダムっぽい大局的な戦争話に発展していって欲しいです。


SEED/第12話「フレイの選択」/2002.12.21


 早く地球に帰りたい感じの第12話です。

ストライクめ……アサルトシュラウドが貴様に屈辱を果たす!
 今回の名場面大賞はイザーク出撃が受賞です。前回覚醒キラという反則キャラにやられただけに、心情的にイザークを応援したいです。ストUで言えばノーマルキャラで殺意の波動に目覚めたリュウに挑む感じでしょうか。これを美学と呼びます。ところでアサルトシュラウドって何ですか?

■ラミアス大尉
 すごい理性的です。理性的な人好きです。でも第二話のラミアス大尉も好き。

■フレイ
 前回までのダーク路線が何だったのかというほどに今回まともです。正論を語って軍に志願。なんだか魅力半減してしまって残念なんですけど。このまま普通のヒロインになったりしませんよね?

■いくらなんでも……
 学生組が軍に残留を決意する動機が不十分すぎますな。ちょっと違和感が大きかったです。学生組はここで降りてもらって、キラ、フレイだけが残った方がストーリー的には深みが増したように思います。覚悟を持ったフレイが際立ちますし、キラの内面も掘り下げられたように思います。キラ−フレイの二項対立で見たかったなぁ。中途半端に群像劇は目指して欲しくない感じでしょうか。群像劇ではリヴァイアスを超えられるわけないんで。ミリアリアがいるのは嬉しいんですが。

■展開
 次回はまた戦闘っぽいですが、その後は地球編なのかな?地球行っちゃったらザフトの人達出番ないような気がするんですが大丈夫でしょうか。


SEED/第13話「空に降る星」/2002.12.28


 凄まじい引きでまた来年の第13話です。

グレイト!数だけは多いぜ!
 今週の名台詞大賞はディアッカが受賞です。なんかキャラ変わってませんか?

私の想いはあなたを守るわ……
 演技?フレイ様、なんか普通のヒロインになってるんですけど。演技ですよね?くちづけを媒介にしてキラを体内爆破するくらいの勢いが欲しいんですが。[注:道(タオ)能力HEAT(熱)、『BLACK CAT』ネタ]

■人を残せばそいつはまた新たな武器を手に来るぞ…
 離脱艦を容赦なく打ち落とすラウ。前回のラクスの言葉とか完全無視。悪玉万歳。

■あんま若い頃から戦争とか戦闘とかにウカされちまうと、後の人生つらいぜ…
 うわ、フラガ大尉カッコいいー。そうスか、若いころウカされちゃってましたか、今人生辛いスか。ヤンキー漫画で「俺も昔はワルだった」と語るバイクショップのオーナーのポジションです。今でも現役でバスターとタメはれる点がかなり違いますが。

■内容
 実家のデカいTVで観たせいか、戦闘がかなり迫力ありました。いや、実際ラスト5分くらいのノリは過去の戦闘シーンと比べても秀逸だったのではないでしょうか。もうむやみやたらに人が死にまくるのがこのシリーズ独特の激しさを演出しています。ザフト側がカミカゼ特攻仕掛けてきたのをハルバートンがカミカゼ防御するのが熱かったです。アスラン、ニコルが離脱してなお大気圏内で戦い続けるキラ、イザーク、ディアッカが熱かったです。そして最後の引きが凄まじいです。八つ当たりで民間シャトルを打ち抜いたイザーク、絶叫するキラ、時間切れで大気圏内に飲まれた三人の運命は?ってなところでEDへ。うおー、いったいどうなるんだー!!とメチャメチャ次回が気になるところで次回予告を観てみると仮面の男のカットonlyでビックリ。眼鏡拭きみたいなので普通に仮面拭いててビックリ。もう熱すぎるぜガンダムSEED。



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