2003年04月のSEED



SEED/第27話「果てなき輪舞」/2003.04.12


 半分くらい総集編という事実を無視すれば話が大きく展開しはじめて面白い回でした。

■主題歌変わる
 主題歌また変わりました。1クールごとに変えるんですね。現在ネットできないんで誰が歌ってるかとかの情報ないんですが、歌的には『moment』続編って感じでまずまず。絵的には今までのOPの中で一番好きです。以下、新OPから読み取れる情報はこんな感じだと思います。
1、主人公二人の後継機、フリーダムガンダム、ジャスティスガンダムが登場
2、フレイの扱いは小さい
3、新ガンダム3体&そのパイロット3名が追加で登場
4、ニコルがレギュラー落ちするっぽい
5、フラガがストライクに搭乗するっぽい
6、フリーダムガンダムは背中にグレイトな兵器を搭載してるっぽい
 イザーク、ディアッカは普通にいるのにニコルのカットが無いのが衝撃的、死人1号か?フリーダムガンダムは普通にカッコ良すぎるんで早く登場して欲しいです。実際もうストーリーの半分が終わってるんでいつ登場してもおかしくないですが。
 一番燃えるカットはクルーゼVSフラガ。この二人が対立項だとするとキラが撃つべき最後の敵って誰なんだろうか、Zにおけるシロッコのポジションがいそうでいない。∀みたいに後半にラスボス登場かなぁ。ちなみに和服&髪型変えのラクスがえらくキュート、アレが本編のデフォルト衣装になることを切に希望。

■オバサンやりすぎ
 ほとんどがシモンズ主任というオバサンの回想だったわけですが、オバサンPC3っつ同時にキーボード叩くのはやりすぎだ。かえって効率悪いだろそれ。

■アサギ、ジュリ、マユラが登場
 量産型ガンダムっぽいM-1アストレイとその搭乗者でカガリの友達っぽい女三人衆が登場。どれが誰だか分からないんですが、とりあえずOPにも出てないあたりから推測するに早めに死にそう。

■ついにSEEDの意味が!
 Superior
 Evolutionary
 Element
 Destined-factor
 でキラの覚醒現象の要因を指してSEEDらしい。生得的上位進化要素って感じか?タイトルになってるくらいだから今後このSEEDが大きく物語りに関わってくるのでしょう。伏線多いなぁ。

■これから
 新キャラ、新MS大量投入で2クール目よりは格段に面白くなりそう。ただ回想が多いのが気になる。制作スケジュール厳しいのかなぁ。


SEED/2クール目を終えて/2003.04.14


 2クール目を終えての雑感をアニメ誌に掲載されてた福田監督のインタビューも踏まえて書きつづってみます。

■テーマ性
 メインテーマとしてはやはり種相違の対立が根本にある戦争とは如何にして終結し得るのか?というのが一貫している模様。その点に関してアニメ誌のインタビューにて福田監督が「戦争の終結までを描く」ときっちりと明言していたのに一安心。テキトーに戦争半ばでエンディングというあいまいなラストは避けられそう。
 このテーマの収束として人間関係を軸に考えるとやはりナチュラル−コーディネーター間の関係の結末が重要ポイントになりそう。具体的にはアスラン−カガリ、キラ−フレイの関係、そしてラクス単体の動向。
 アスラン−カガリに関してはこのまま異種同士の絆の表象として結ばれるというのが妥当な結末に思われる。アニメ誌でも言及されていたが、カガリが表象している立場というのは「種族の違いどうでもいい」のもっともポジティブな立場。これがアークエンジェルの他のキラの友達と対照的らしい。サイやトールは一見偏見なしの差別否定の立場に見えるんだが、彼らは態度としてあくまでキラがコーディネーターであるという事実をキラに突きつけるのを拒んでいる。気遣いとも取れるこの態度が見方を変えればネガティブな差別に繋がっているのが深いレベルでの現実。それと対照的に「お前はコーディネーターだろ」と容赦なく突きつけるカガリの方が本当の意味では差別を無化している……という描き方なわけだ。すなわちサイ他はSEED全体としてはネガティブ(もちろんこれから改善される描き方をされそうだが)、それをバックにした圧倒的にポジティブな存在が2クール目の正ヒロインであったカガリなのである(この辺りアニメ誌の受け売り)。このSEED随一のポジティブのカガリとSEED随一に苦悩の色が濃いアスランが結ばれるくだりには、種相違の偏見打破という着点を考慮するに一つの説得力がある。
 次にキラ−フレイだが、はっきり言ってフレイの存在意義が薄くなった印象を受けていた最近の展開だったのだが、制作サイドではそんなこと無いらしい。何でもフレイは最初コーディネーター殲滅のために嫌々キラに近づいたんだが、いつの間にか本当に好きになっていた……というのを描いてきたらしい。この辺りいまいち2クール目ではそれが分かるほど描かれていなかった気がするんだが、そういう意図だったとするとキラ−フレイが最終的に結ばれるのも、また説得力が出てくる。この辺り監督によれば3クール目ではなりゆきではじまった感があるキラ−フレイの関係が解体−再構築されるということなので、まだまだフレイは重要人物で、やはりヒロインの一人として今後も目を離せない。
 最後にラクス単体だが、なんでコイツだけ単体かというと、個人的にラクスがSEED全体のテーマを昇華させる鍵を握る最重要人物だと思っているからだ。この辺りアニメ誌でも「3クール目はいよいよラクスが動き出す」と持って回った言い方をしている。なんというか扱いが破格なのだ。バキでいう範間勇次郎というか何というか。実際ラクスの位置づけは「戦争を外から見つめる者」らしい。天然と思わせていきなりラウを整然とたしなめたりと意味深なシーンが序盤にもあったが、監督インタビューによると「ラウをたしなめた顔もまた本当のラクス」ということらしい。これから後半にかけてこちらの方のラクスが多く出てくることになりそう。そんな辺りも踏まえて戦争終結というかSEED終結の鍵を握ってるのが、ある意味戦争に対してメタの位置に位置付き、かつあらゆる負の要素を吹っ飛ばして正しく描かれているラクスであると予想するわけだ。

■3クール目
 少し先の方の予告を読んでしまった。オーブを離れる際の戦闘でザラ隊、アークエンジェルの双方に悲劇が訪れるとのこと。これは新OPにいないニコルが死亡で確定っぽい。アークエンジェル側も死人かな?えー、今んとこ第一候補眼鏡っぽいんですけど死んだらどうしよう。追悼企画とかやらなきゃダメかなぁ。

■作品を作るにあたって
 福田監督の「今回は毎回なんとなく盛り上がるような一般娯楽指向で作ってる」といった趣旨の発言がアニメ誌に載っておった。前に俺が書いた内容を裏付けるような発言。やっぱSEEDはライトユーザー向けなんスよ。

■とはいえ
 激動の3クールらしいので期待してますわ。


SEED/第28話「キラ」/2003.04.19


 相変わらずやたら回想が多い28話です。大丈夫か?

■新OP雑感(追加)
 好きな理由として歌詞が映像と密接にリンクしている所。特に最後の「今は二人切なくそらした瞳……」で違う方向を向いていたキラ、アスランが「出会えることを信じて」で同じ方向を向いて両Gが巨大ビームを発射するあたり……やりすぎな位リンクしている。

■歩く作業服4人
 ザフト潜入組の4人。あの町並みに作業服はかえって目立つと思った。僕が警官でも思わず職務質問したくなる。

■謎は全て解けた
 謎であった何故お姫様であるカガリがゲリラになっていたのかという点に関して「頭きてレジスタンスに入った」と本人から説得力がある説明が……あと些細なことですがキラとカガリは兄弟だと判明。やっぱしそうですか。

■動きすぎ
 キラが開発したOSでナチュラルが乗っても機敏に動けるようになったアストレイ。でも動きすぎて胡散臭い。ロボはオートバジンのようにちょっと控えめな方が美しいと思う。ギギギ。

■今回のラスト
 戦場以外で接触したのは三回目?何かヒロイン一人くらい減らしてキラかアスランのどっちかが女だった方が面白かったかもと思った。あるいはキラを抹消してカガリを主人公にするとかな。二人の交わす視線がほとんどLOVEだ。この世でもっとも尊いものは愛だ。


SEED/第29話「さだめの楔」/2003.04.26


 激しくニコルな第29話。

■ありがとうさようなら
 一緒にトビウオを見たいという最後の自己主張をアスランに黙殺されたニコル。15分後、見事に斬死する結果と相成りました。かつては機体にとりついての集中砲火でアークエンジェルを沈めかけたりと頑張りました。冥福を祈りたいと思います。実は女だと予想していたんですが、よく分からないうちに爆散してしまいました。

■アスらーん
 短めながら本日も回想。何か意図的に「過去」を表象してるキャラなのか?と穿った見方ができるほどにこの人と回想は切っても切り離せないッス。

■カガリは残る
 ついてこないんだー。これはカガリ中心にもう一つのストーリー軸ができるのかな?そこにアスランが入ってくると……

■死兆星
 トール・ケーニヒ氏が危険なモノに乗っております!アレは危険過ぎます!



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