2003年05月のSEED



SEED/第30話「閃光の刻」/2003.05.03


 ガンダム爆発しすぎの第30話。トールも爆発しました。

■ニコル死にすぎ
 アスランとキラの回想でこれでもかというほど殺されるニコル。名誉毀損です。

■いきなり話進みすぎ
 今回驚くほど話進んだなー。
 ●デュエル以外のガンダムが破壊
 ●トール死亡
 ●ディアッカの投降
 ●アスランもSEEDがはじける
 ●キラ爆死(多分しばし行方不明)
 ざっと見てもこんな感じか?個人的にはディアッカ投降が一番意外でかつ面白いと思った。このままアークエンジェル側に来るとしたらナチュラル−コーディネータ間の人間関係がまたもシャッフルされて面白い。安易だがミリアリアの悲しみを垣間見、ニコル、トール双方の死後を知った結果ディアッカはイイ奴に変わるんじゃないだろうか。民間シャトル撃ち落としたイザークと違ってディアッカはそんなに悪としては描かれてなかったし、今までも。

■今後
 多分キラはしばらくメインストーリーからドロップアウトだろう。いよいよ2主人公制が生かされるってことでアスランにスポットが当たるんじゃないだろうか?予告で既にカガリと接触してたし。

■なんか
 重い話で感想書きづら。


SEED/第31話「慟哭の空」/2003.05.10


 ネタ感想とか書くの無理な31話です。

 仲間の死をそれぞれどう受け止めるか?という話。なんか今回で作中のほとんどのキャラが肯定的に描かれる立場に回った気がする。イザークでさえ帰ってきたアスランに辛辣な言葉を浴びせながらも一瞬微笑みを見せる(このシーン熱すぎた。が、同時にイザークの頭上に死兆星が見えた)。そうなるとやや気になるのはナタルに肯定的なフォローが何も無かった点か。実は影で悲しんでるとかそいうシーンが全然ない。これはOPに暗示されているように最終的には敵対勢力に回ってしまうのか。つーわけで今までのキャラはクルーゼ以外ほとんどイイ奴化っぽいので、やはりOPの悪顔三人集が敵だろう。
 そしてディアッカが今旬だ。次回殺されかけそうだが、絶対コイツもイイ奴化。AAに来てしまったことで敵にも恋人や家族がいたという想像力を持ってしまうんだろう。当面の見所はいつAA(というか多分ミリアリア)のためにバスターに搭乗するか、考えただけで熱い。
 もう一つ考えただけで熱いのはキラ復活の課程。復活=フリーダムガンダムに搭乗だとは思うんだが、そのまんま心がフリーダムになってる可能性が高い。今月いっぱい悩みまくって来月頭あたりにLet's Freedomな可能性が高い。その際キラの心を解放するのは100パラクスだろう。この時のラクスの語りが作中最重要な気がする。今から熱すぎる。初フリーダム時は「Dead or Alive」(仮面ライダー555ED)とか流して盛り上げて欲しいくらいだ。というかフリーダムガンダムはカッコ良すぎるンでマジ買うかもしれん(プラモ)。


SEED/第31話「慟哭の空」その2/2003.05.11


 かなり久しぶりに、多分1クール目のラクス返還のとき以来ビデオで見直してしまった。それで気づいたのが一つの対比。恨み恨まれまた恨むという連鎖で戦争が終わらないこの話、今回ミリアリア・フレイとカガリが対比されてると思った。つまりトールが殺られて敵兵(ディアッカ)に殺意の表情を見せるミリアリアは恨みに恨みを重ねる側。一方アスランにペンダントを贈り「キラを殺した俺にか……」というアスランのつぶやきに「もう誰が死ぬのも見たくない……」と答えるカガリは恨みの連鎖を断ち切る側。この対比からカガリは作中でたどり着くだろう一つの答えを序々に獲得していく存在なんだと再確認(前のナチュラルでもコーディでもいいや発言とかとにかく戦争終わらせるぜ発言とか)。昔はロックンロールにアフメド君とトラにペイバックかけてたカガリが、キラに殴られたりお父様に諭されたりしたせいか、少しづつ答えを獲得していく課程がしみじみとしていいです。
 逆に最後にコーディネータへの恨みがなくなって収束すると予想していたフレイ物語は、ポジティブなカガリの逆の結末でホント精神崩壊して終わりそうな影を感じてきた。それはそれで分かれた方が面白いんだけどさ、断ち切った者と断ち切れなかった者みたいな対比で……
 ただこのまま恨み忘れましょうイェーイで終わったら本当茶番なんで、おそらく一方にいる最後まで(相手を殲滅するまで)やる気の人々にスポットが当たるのだろう。そいつらが最後の作中悪になるのかもしれん。そのあたりで序盤にちらっとでてきたブルーコスモスとかの存在が気になる。アレが伏線じゃないだろうか。やつらがラスボス団体だとしたら悪人顔三人集とかが連邦の服着てるのも何か納得するし。


SEED/第32話「約束の地に」/2003.05.17


 激しく眼鏡な第32話。

■ギャー、眼鏡カッコいい
 眼鏡支援サイトを名乗って起きながらずーっとほったらかしだった眼鏡。僕も最近はコンタクトばかりで眼鏡を忘れていたんですが、今日の眼鏡を観てまた燃えてきました。今晩は眼鏡に敬意を表して眼鏡を付けたまま眠ろうと思います(たぶん)。
 傷心のミリアリアへの接し方だけでも眼鏡株爆発なんですが、どうやら眼鏡はフレイの心情など(フレイ自身も気づいていないレベルで)お見通しだったらしい。おいおいカッコいいよ眼鏡。

■ギャー、ミリアリアカッコいい
 殺りまーす。殺らせてもらいまーす……という目つきが新鮮で良かったです。でもその後のフレイを押さえつけるまでの感情の変化は正直追えんかった。フレイの「コーディなんて皆死ね」発言あたりで我に返った感じだが……

■ギャー、ディアッカカッコいい
 で、上のやりとりの最中のディアッカの表情カッコ良すぎ。こんなお嬢ちゃんが殺意剥き出しになっちまうのが戦争かよ……と思ったに違いない(たぶん)。

■ギャー、カズイカッコいい
 なんちゃって

■キラとラクス
 うむ、ラクスの語りは真意が読めん。なんか普通のこと言ってたけど深読みすると深い意図があるような気がする。というか王道でもなんでもイイんでラクスの語りでキラが再起を決意しフリーダムに乗り込むシーンを早く観たい。んで最初にあの五月蠅いハロどもを焼き払って欲しい。

■今後
 連邦にブルーコスモスが蔓延してるッポイので作中悪は連邦か。もともとザフトの方が正しい感じだったしな。主人公&ヒロイン辺りは最後結集しそうだが、AAクルーはどうなるのかなぁ。次週バラけそうな勢いだし。

■来週の
 旅立つアスランの前にたたずむイザークの絵に燃える。


SEED/第33話「闇の胎動」/2003.05.24


 あんまし盛り上がらなかったけど重要情報アリの第33話。

■サブタイの「闇の胎動」にふさわしく
 闇(作中悪)がかなり明示化された話でした。それに伴って最終的対立項もかなり予想しやすくなりました。以下、あくまで僕の解釈&予想です。

●重要ポイント1:グラサンかけてなにやら取引してるクルーゼ
 これは多分クルーゼ=ブルーコスモスのスパイ……という描写だったのでは?中途半端コーディ(予想)のクルーゼは実はコーディを憎んでいるという……ラスボス確定か?

●重要ポイント2:フラガ、ナタル、フレイだけAAから降ろされる
 これはおそらくこの三人だけがブルーコスモスにとって都合がいいのだろう。フレイ→コーディ殲滅のためのプロパガンダに利用。ナタル→根っからの軍人(あるいは隠れブルーコスモス?)。フラガ→ブルーコスモスのスパイのクルーゼと関係(順当に予想すれば兄弟とか…あるいはクローンとか…)。
 で、この三人以外のAAクルーは死ねという感じだったんで、多分AAはそのままブルーコスモスと敵対と予想。

●重要ポイント3:妙に演出されたイザークとすれ違うアスラン出立の場面
 これ、アスランがザフトを離脱するのを暗に示していたんじゃないだろうか。親友を殺したアスランへの反応として前々回のカガリのものと前回のクルーゼのものとの対比。明らかにアスランはカガリの方に真実を見た感じだったんで、このまま離脱してオーブへ……
 というわけでカガリ率いるオーブにアスラン。ブルーコスモスと敵対したAAがそこに入り、キラが駆けつけてくる。王道の第三勢力=作中正義の構図ができるのではないかと予想。

●以上を予想した上で勢力図をまとめると……
ブルーコスモス敵軍団主人公正義軍団不明
地球連邦、クルーゼ、新キャラ悪顔三人衆、ナタル、フレイオーブ、残りのAAクルー、キラ、アスラン、カガリ、ディアッカフラガ、ラクス、イザーク


 こんな感じの最終決戦ではなかろうか?ヒロインがちょうど良く分かれるし。今回で圧倒的にブルーコスモスが作中悪と位置づけられた気がするので、多分連邦VSザフトの構図はザフトが敗北と予想。ザフトは子どもが生まれないという先細り種族の描写や、ザフト側は別に相手を殲滅するまでやる気はないという辺りから予想するに、最後は作中弱者になる予感がする。
 で、皆殺しにする気のブルーコスモスVSそれを阻止する主人公軍団という構図。ナチュラルを守るために闘うコーディネータであったキラから始まった物語を、コーディネータを守るために闘うナチュラル軍団という形で最後に逆転させて描き、種族、イデオロギーの相違といったものは超えられるというメッセージを描く。
 これどう?こんな感じでまとめてくれたらめっちゃ嬉しいなー。

■とにかく
 次週フリーダムか!?楽しみだぞオイ。

■ところで
 本日LINKに追加した決闘王F.K氏のSEED創作ギャラリーがピコ面白いです。


SEED/第34話「まなざしの先」/2003.05.31


 ラクスの台詞の一つ一つが今までの話と深くリンクしてるのがピコ深い第34話。

■本日の名言集
●キラ「何と戦わなきゃならないのか、少し分かった気がするから…」
 これは14話のラクスの「何と戦わねばならないのか、戦争は難しいですね」とリンクしているのだろう。ラクスは自分自身の解答とキラが見出しつつある解答とが同じ方向であることをくみ取り、フリーダムをキラに託すことを決めると……そういう解釈でいいのかな?で、結局何と戦うのかってことだけど、SEEDが過去のガンダムを踏襲する作品であるなら、やはり∀の第08話でロランが宣言する「全ての命を軽んずる者達と戦う」って辺りに着地しそうな予感。
●ラクス「思いだけでも、力だけでもダメなのです」
 これは18話のキラの「気持ちだけで、いったい何が守れるっていうんだ!」にかかってくるんだろう。キラが34話かけていろいろ経験してようやく気づく事実を、ラクスは最初から知ってました的ポジション。ラクスは答えを最初から知る者という位置づけなのだ。
●キラ「君は誰?」ラクス「私はラクス・クラインです
 ここが良かった。ラクスがただの天然ボケ少女じゃないことに気づいたキラがその素性を問う。言語表現としての問いには「君の所属してる背景は?」「どういう思想のもとでこんなことを?」といった情報を求めてるんだが、全てを超越しているラクスはいつもの天然ボケのノリで一個人名だけを答える。そこが作中最重要台詞、08話の「あなたが優しいのは、あなただからでしょう?」のラクスの言葉に繋がる。キラもラクスはイデオロギーや種族といったカテゴリーを無化して個人を見る人間だということをくみ取り笑顔だけを返す……ここ今までで一番良かったかも。作品収斂の一つの形を見た感じ。

■以下、2ch風におおくりします。
●秘密の暗号キターー(・∀・)ーー!!
 「ラクス・クラインは平和の歌を歌います」ぎゃー、カッコ良すぎる。ラクスの裏の顔キターー(・∀・)ーー!!
●新BGMキターー(・∀・)ーー!!
 フリーダムいきまーす!
●不殺キターー(・∀・)ーー!!
 殺すよりも殺さないために力が必要。和月先生リスペクト!
●クルーゼの謎キターー(・∀・)ーー!!
 なんでフレイパパなの?フレイ父がブルーコスモスの大物?クルーゼは遺伝子受け継いでる?とかそういうこと?あと何しにアラスカ基地に来てたのか不明。事前にブルーコスモス上層部と内通してザフト軍をサイクロプスシステムに巻き込みコーディネータを虐殺するのが目的だと予想してたんだが……何故にわざわざ地上へ?空でのんびり見てればいいのに…もうちょっと複雑な裏ファクターがあるのか?



次へ
TOPへ