SEED/第35話「舞い降りる剣」/2003.06.07
メラ燃え、ボォー!!(挨拶)。先週、今週、来週とヤバイ。半分回想のダメエピソードとのギャップに燃える。毎週これくらいで作ってくれよ。フラガ少佐カッコイー!!イザークキタ、イザークキタ!キラもキター、イザークヤバイ、イザークヤバイ、やめろー、殺すなキラー!!危なかった、マジ危なかった。和月先生アリガトー!第35話。
■バイクで疾走するフラガ少佐燃え
ガッテム!一人危機を知る少佐の疾走燃え。そのまま変身するんじゃないかと思ったぜ!最後にどっかのバカとして戦闘機でアークエンジェルにツッコンできたときなんぞはもう!痺れた。ボォー!!
■連合の真意を知り一般兵に詰め寄るナタルにAAの敵とならねばならない運命が見えるの燃え
もう今週でAAVS連合決定だからこの人敵になっちゃうんだろうなー。ボォー!!
■イザークとクルーゼの会話燃え
解釈微妙。仮面はAAが離脱するのを見込んでイザークを救うために追わせたのか?AAがメインゲート付近にいると見込んでここでイザーク切っちゃおうと思って追わせたのか?後者だと仮面の悪っぷりが光って燃える。ボォー!!
■アニメっぷり燃え
仲間の絶体絶命のピンチに颯爽と現れる主人公。もう幾度となく繰り返されたこの物語文法に燃え!AAの前でフォー!!!と息巻くフリーダム格好良すぎ。ボォー!!
■しどろもどろの艦長燃え
状況説明がしどろもどろのマリューが切羽詰まっててイイ!速攻「分かりました!!」のキラも理解が早くて好き!!説明なんかいらねぇー。ボォー!!
■無敵っぷり燃え
一瞬でコロニーから地球へ移動、ほとんど素で大気圏突破、核もOK、四連ヴェスバー、パイロットはSEED、んでもって不殺!!退避勧告しながら四方八方に撃ちまくって不殺という無茶苦茶っぷりに燃える。俺が神だー!ボォー!!不殺でござる。ボォー!!
■やめろと言ったろ?死にたいのか?燃え
イザークに言い放ちます。もう言いたい放題。でも恨みを断ち切ってイザーク生かしたの燃え。ボォー!!
■次週予告燃え
来週も面白そうだ。まだ予想だが「正義の名のもとに」アスランがザフトを離脱だったら最高。ついにアスランにも燃え場面が。アスランなりの正義の形を見つけるという『龍騎』の49話的な展開だったら激燃え。アスランを動機付けるだろうラクスにも期待。なんかキラとアスランを結んだ時点でラクスは死にそうな予感もしてるし。でもアイキャッチがラクスとキラになってたしなー。まだ死なないか。
SEED/フリーダムなキラ/2003.06.12
感想サイトパラーっ観てたんだが、ラクスの「戦争だったからしかたがなかったのでは?」発言に「それじゃ解決にならない、ラクスはバカか?」という感想を持ってる人や、フリーダム出撃時の「君は誰?」「私はラクス・クラインですわ」のやりとりに「キラの質問は意味不明、ラクスの答えも答えになってない。二人ともバカか?」という感想を持ってる人が結構いたんだが……そういう風にしか観れないのは損してるだろう。伝わりづらい場面だし、01話から気合い入れて観てないと気づかない場面だとは思うんだが、あそこは結構深くて作中重要場面だと思う。抱く感想は人それぞれとは言え、せっかく感想サイトやってるんで解説しちゃおうと思う。
ガンダムSEEDが放ってるメッセージとして、「集団が形成している価値観のカテゴリーに自分の思考を預けてしまうんじゃなくて、価値観は自分という個人で引き受けろ」というのがあると思う。08話、ラクスの「優しい人ですね」という言葉にキラは「僕もコーディネーターですから」と、人種というカテゴリーが形成する価値観に依存した答えをしてしまう。それに対してラクスは「あなたが優しいのはあなただからでしょう?」と価値観を個人で引き受けた答えを返す……この場面から始まって、いかにしてカテゴリーに依存せず個人でものを見るかというのが作中の一つのキーになっているのだ。
で、今回のラクスの「戦争だったからしかたがなかったのでは?」発言。これは伝えたかったのは字義とはまったく逆のニュアンスで、「あなたは、戦争だったから=ザフトは敵で闘わねばならなかったから=国家(あるいはイデオロギー)というカテゴリーの価値観に依存して……人を殺してきたのですよ」というキラへの事実確認の言葉なのだ。安易な慰めをかけるでなく、容赦なく事実を確認し、その上でこれからどうするかキラに考えさせる……ラクスの意図としてはそんな感じだったとは捉えられまいか。
で、上のやりとりのあとしばらくキラは考えて、34話で「何と闘うべきか少し分かった気がする」と発言する。闘うべきはザフトというカテゴリーではなく、連合というカテゴリーでもない……カテゴリー依存型の思考法からキラが脱却したのが34話なのだ。だから35話ではザフト兵の「どうして助けた?」という問いに「僕がそうしたかったからです」とキラは答える。人種だとか国家だとか敵味方だとかカテゴリーに振り回されてきたキラが、価値観、思考をすべて個人で引き受けた末のこの言葉なのだ。
さらに好感を持てるのが、現実でもそうだが、価値観、思考をすべて個人で引き受けるということは大きなリスクをも同時に背負うとことになるということがちゃんと踏まえられている点。カテゴリー依存型で生きてるうちはどこか自分の行動を他人(カテゴリー)のせいにできるが、それができなくなるし、さらに何かを主張するときは何のバックグラウンドも無く、一個人の力だけで主張し、正当性を証明しなくてはならない。そのためにはどうしても強い力が必要になる……そしてラクスからその力が与えられる……くしくもその力は人種であるとかイデオロギーであるとか……そういったカテゴリーの束縛から解き放たれたキラを表象するかの如くFreedomという名を冠していると。
で、最後の「君は誰?」「私はラクス・クラインですわ」のやりとり。ラクスは口だけではなく、ラクスもまた全ての価値観、思考を自分という個人で引き受けていることを表明しているシーンなのだ。だからザフトのラクスでも、コーディネーターのラクスでもなく、ただのラクス・クラインだとだけ答える。そして当然リスクを背負う覚悟もできている。自分にも全てを個人で引き受けた上での正当性がある。それを貫くことはリスキーなのだが、それでも「私も平和の歌を歌いますから」と覚悟を伝え、キラを旅立たせる。
とまあ、以上のような深みが上手くラクスの天然ボケのオブラートに包まれながら表現されたイイ場面だったと思うんだけどなー。34話、35話は俺的作中ベストですよ。
SEED/第36話「正義の名のもとに」/2003.06.14
アスランが、アスランが燃える男に変わりつつある第36話。
■とりあえず眼鏡
心情吐露→キラの台詞(というかラクス思想)に触れて吹っ切れた感じ。今週を境に作中ネガティブだった眼鏡もポジティブへと転換しそう。どこまで行っても自分より優れたヤツっているんで、そういうヤツには自分のオリジナル性で渡り合うしかない。一種の防衛規制ですが、ただ腐ったり逆ギレして相手の欠点探しにやっきになったりするより数倍マシです。
レベルアップしたんで形から入りたいですね。キラがフリーダムに乗り換えたように、とりあえず眼鏡を変えてみるというのはどうでしょうか。
■ヤバイ、アスラン燃えだ……
今週のサブタイはジャスティスガンダムをかけつつ、アスランがザフトの正義ではなく自分の正義を見つけ出すためのターニイングポイントの意味合いがあったかと。きっかけはやはりラクス。ヤバイ、フライング燃えだ。予想、キラorカガリのピンチ→ラクスの「アスランが信じて闘うものは何ですか?」の台詞がフラッシュバックし、自分の正義を確信する→ザフトのカテゴリーを脱却しアスラン・ザラとして参戦……考えただけで燃える。ここにきてアスランが好きになってきた。
というわけでラクガキ↓。すぐ消すと思うけど。
<アスラン・カガリ絵削除>
アスランの見つけ出した正義が、カガリが獲得しつつある戦争終結の解答と重なると予想。この二人、LOVELOVEを全面に出すんじゃなくて、「信念の共有者」みたいなクールな関係で描いてほしいなー。そうすれば非常に応援できるんだが。
■ダメだ、ラクスいい……
キラとアスランを結びつける存在なんだよな。キラを復活させたときは視聴者には分かりづらい導き方だったけど、今回のアスランの場合はストレートだったね。「ザフトのアスラン・ザラ!」って言い放ったシーンが天然OFFの凛としたバージョンでカッコ良かった。「ザフトのカテゴリーに思考を依存して親友まで殺したアスランよ……」程度の意味だったのかなぁ。この真実を見据える者的ポジションが燃える。いい。
というわけでラクガキ↓。すぐ消すと思うけど。
<ラクス絵削除>
キラ出立のシーンは天然OFFで語り入っても良かったかもしれない。でもまあマジモード連発してもありがたみが薄れるからアレで良かったのか。
でも今日の衣装はやり過ぎだと思う。頭に付けてるのが重そうだった。
SEED/第37話「神のいかずち」/2003.06.21
仲間集結フラガ編。37話。
■もう満足
ガンダムSEEDに関してもう満足し切ってしまった自分がいます。
考察で書いた通り、この作品のメインテーマは「カテゴリー依存型思考からの離脱、個人への昇華」だと思われます。その点で主要人物3人(キラ、ラクス、アスラン)に焦点を絞った34〜36話はそのテーマを表現する上で十二分な密度を誇り、その核の部分において既にメインメッセージを伝え終えた感があります。あと残る15話は純粋な戦争ドラマとしての「独立個人共同体(作中正義)VSカテゴリー依存型他者否定集団(作中悪)」という構図でのバトルが展開されるものと思われます。いやそれかなり熱いだろ。
で、しばらくは作中正義である「独立個人共同体」が形成される過程を数話かけて描くものと思われます。で、とりあえず今週はフラガ。ラストの「(少佐)……じゃないんじゃない?…マリューさん?」はプチ燃えシーンで、ここに一人連合というカテゴリーを脱却して個人での参戦を決めた男、キラの頼りになる仲間が……。
この感じでメインキャラクターが一人一人個人へと意識を昇華していくんじゃないでしょうか。最初から個人だったラクス、ラクスに導かれて脱出したキラはもう作中正義確定として、現在まだアスランが迷ってますね。しかし前回のラクスの語り、そしてOPを見る限り近いウチにアスランもザフトから個人へと離脱するのでしょう。そこ、一話くらいかけて燃え燃えで描いて欲しいですね。ソレはすなわちキラとの共闘を意味し、昔の感想で離別から和解までを描くと予想したSEEDのもう一つの解答にもなる場面ですから。
■というわけで今後の見所
●アークエンジェルのクルーはどう個人へと意識を昇華させるのか?
ここは今後一話くらいかけて観たい所。マリューはもう連合離脱、個人参戦が見えてますが、微妙な所でカズイとかはどうするのか?今週の展開から除隊という形でのカテゴリー脱出もありそうです。何にせよクルー一人一人が自分なりの正しさを見つけ、個人としての参戦を描く話が欲しい所です。
●フレイの結末は?
いまだコーディネーター否定というカテゴリー依存型思考に根強く捕らわれているフレイ。このまま作中悪となるのか?それとも個人へと回帰し再びキラ達の仲間となり得るのか?鍵を握っているのはクルーゼと眼鏡。今週のクルーゼの「君は軍人では無い」という言葉の真意は?
●イザークはどうなる?
いまだザフトのカテゴリーに属しながら、今週の無抵抗の兵を撃たない描写など、コアなザフトカテゴリーとはズレが生じてきているイザーク。このままザフトとして散るのか。あるいはアスラン同様個人の正義を見つけ出す場面が来るのか。今なら離脱してもキラ、アスランは受け止めてくれそうだが、物語的にアスランとは差別化を図りそうで死兆星が……何にせよ死に様要注目。
■ラクス、アスランが出ないと物足りない
というわけでラクガキ↓。すぐ消すと思うけど。
<三人絵削除>
独立個人共同体の主核三名。というかもう俺的主人公三人。カガリもっと頑張れ!
まあぶっちゃけ一番コアな役割を果たしているのはラクス。キラを導く時もアスランの時も明確な説得ではなく、まるで鏡のようにキラ、アスランへと事実をそのまま跳ね返して各々に考えさえるのがカッコいいね。本当に独立した個人として人を観ている感じで。
どうでもいいけどマウスで塗るのに限界を感じました。誰かタブレット下さい。300円くらいで。
■あと
ストライクダガー、弱っ。
SEED/第38話「決意の砲火」/2003.06.28
サブタイの「決意」は誰のものだったんでしょうかね。カガリパパの決意、ディアッカの決意……やっぱ本命はラストのアスランでしょうか。怖いくらい予想通りの展開だったけどコレが観たかったんで私は一向に構わんッッって感じの38話。
■決意の砲火良かったですね
ラストシーン。珍しく絶対に必要な回想でした。ニコルを殺したキラ。ラクスの問いかけ。自分自身も憎しみの連鎖を生んでいた事を自覚せざるを得ない少年の憎しみ。全てを飲み込んだ上で今、自分の中にある「正しさ」を押さえ切れない!!現OPが公開されてから、いやもはや物語が始まった直後からFANが待ち望んでいたワンシーン。次回はついに主人公が共闘。アスラン燃え。
■ラスボス候補登場
アズラエルはブルーコスモスの総帥か何かですか?この終盤になってやはりラスボス候補が出てきました。でもラスボスならMSに乗ってくれないとなぁ。やっぱ今だ本命はクルーゼかな。アズラエルすら裏切りそうじゃないですか、仮面。第二候補フレイで、第三はカズイ。
あの新顔三人衆、出撃前にグロンビターZみたいなの飲んでたじゃないですか。てっきり戦闘前にハッスルマッスルって感じで飲んでたのかと最初思ったんですが、要するに彼らも強化人間(仮名)っていう描写なワケですよね。で、クルーゼも彼らと同類。コーディネーターはダメなのに強化人間はいいのか?その辺りから何か思想的なほころびが描かれるのかも知れませんね。
■で、三人衆イイ
ゾルダ(仮名)が意外と北岡さんっぽく無くて新鮮でした。「抹殺!」とか叫んでたヤツはキャラ的にイザークと対立させると面白そうです。そこでボケるのは俺だ!くらいの勢いで対立しそうです。で、結局一番気に入ったのは鎌の人。理性欠落系の悪役っぷりが光ってました。今週はツッコミ系で斜めに感想書いてる人はどこからツッコめばいいかで苦労しそうです。僕は名前覚えるのに苦労しそうです。
■カズイ除隊
先週の予想通りアークエンジェルのクルーの個人への昇華を追求する話でした。カズイは個人に立ち返った結果退艦。コレを描くためにずっとカズイの性格描写をやってきたのだとしたらそれは一つの大事な伏線だったと言えそう。戦闘に参加しないという個人の決断も有り。まあ最終回くらいにキラとアスランのピンチに駆けつけて来るんですけどね。カズイっ、やっぱり来てくれたのか!って感じで。それがこの物語の最クライマックスです。ガンキャノンに乗ってやって来ます。PS装甲に実弾は効きませんが。
■牛チチ
フラガ死にそうだなぁ。最終回、全て終わってからののフラガってワンシーンを観たい気もするんだが……いい感じになると死ぬって法則がどうしてもあるからなぁ。
■個人的今後の見所
ラクスはいつ参戦するのかという点。やっぱ相当盛り上がった所で颯爽と現れて欲しい。何かもうMS乗っていいよ。キラ、アスランのピンチにデンドロビウムみたいなのに乗って助けに来たら燃える。
■あいつ、何で……
ミリアリア最高。そしてディアッカ大好き。彼も討ち死にで輝いてくれそうなオーラを発しています。イザークVSディアッカはあり得るのか?その辺り見所。
■次回39話「アスラン」
サブタイからして回想モードの予感爆発です。それともキラとの和解を描く決定的な話になるのかな?
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