カスタムフィルタは、フィルタマトリクスという3x3の配列に基づき、選択範囲内のピクセルの色を計算し、変更します。
この計算は、効果を適用する全てのピクセルに対して、適用する色成分(RGB)の数だけ行われます。
(例えば、50x50の範囲の色成分(RGB)全てに効果を適用するなら、50x50x3=7500回の計算を行います)
(図1)の5番(5)のピクセルの色を変更する時、(図2)のようなフィルタマトリクスの場合、
(1のRGB成分*F1+2のRGB成分*F2+3のRGB成分*F3...9のRGB成分*F9)/除算値+加算値=5番(5)の色
という計算になります。
実際の数値を例をあげれば、
(図3)のような色成分(RGB)と、(図4)のようなフィルタマトリクス、除算値が45で加算値が1の場合、
(250*1+220*2+190*3...10*9)/45+1=91
となります。
カスタムフィルタを適用する方法は、以下の通り。
1.カスタムフィルタを適用させたい範囲を選択します。(範囲選択については、こちらをご覧下さい)
2.マウスボタンを離すと、設定ダイアログが表示されます。(図5)
3.上側では、それぞれフィルタマトリクス、除算値と加算値、適用色(RGB)を設定します。
フィルタマトリクス、除算値(※1)と加算値は、設定したい項目をクリックし、
中央のスライダとボタンで値を変更します。値はマイナスを指定しても構いません。
適用色は、設定を切り替えたい項目のボタンをクリックして下さい。
4.「データ入出力(ダイアログ)」のボタンをクリックすると、文字列ダイアログが表示されます。(図6)
設定内容はこのダイアログからコピーし、テキストとして保存する事ができます。
また、逆にテキストをペーストして設定内容に反映させる事も可能です。
下記のフィルタデータ(※2)を利用される場合は、こちらからデータの入力を行って下さい。
5.設定が終わったら、「適用」のボタンをクリックします。
設定を初期状態に戻したい時は、「初期化」のボタンをクリックして下さい。
(※1)除算値で0が設定されている場合、1として扱います。(数字を0で割る事はできない為)
(※2)フィルタデータ・参考資料
エンボス: 0,0,-1,0,0,0,1,0,0,1,128,1,1,1,e |
ぼかす: 1,1,1,1,1,1,1,1,1,9,0,1,1,1,e |
鮮鋭化: 0,-1,0,-1,10,-1,0,-1,0,6,0,1,1,1,e |
明るくする: 0,0,0,0,1,0,0,0,0,1,32,1,1,1,e |
暗くする: 0,0,0,0,1,0,0,0,0,1,-32,1,1,1,e |
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