まいったなぁ、雨降ってきちゃったね。
・・・。傘? 君って用意がいいんだね。
そうだな、確かに降りそうな空だったよな。
ははは、俺、君に会えることが嬉しくって、天気のことなんて頭になかったみたいだ。
あ、俺が持つよ。
いいんだよ。だって、ほら、俺の方が背が高いし、
君が持ったら俺の頭がつっかえちゃうだろ?
あ、相合い傘?!
そ、そっか、そうだよな。
何か照れちゃうけど、こういうのも悪くないな。
雨もいいもんだよな。
昔さ、俺が子供の頃、雨が降って外で遊べないって、ふて腐れて窓の外を眺めてたら
雨が木とか葉っぱとかに落ちて、雨粒が跳ねて飛んで、踊ってるみたいだったんだ。
それを見てたら、外で遊べないなんてどうでも良くなっちゃってね、
俺まで踊り出したくなったけど、さすがにそれは止めて、じっと見てたんだ。
そしたら、木も葉っぱも雨粒も本当に楽しそうでね、何か、
上手く言えないけど、いいなって思ったんだ。無駄なものは何もないってゆうのかな。
木も葉っぱも雨も空も大地もこの星も宇宙も俺自身も、全部必要なものなんだって思えて
何だか胸がギュッってなったんだ。
あ、ごめん。退屈だよな、こんな話。
本当かい? ならいいんだけど。
何か俺、君といられることで舞い上がって、おかしなこと言ってないかなぁ。
そ、そうかい? カッコイイって言ってくれるんだね。
よかった! 他の誰でもない、君にそう言われるのが一番嬉しいよ。
なぜって?
それはさ、さっきも言ったろ。この世のものは全部必要なんだって。
だから、つまり、
俺に必要なのは君で、
それで、もし、君に必要であるのも俺だったらいいなって思ってるから。
おかしいかい? 俺がこんな話するのって。
でも、笑わず聞いて欲しいんだ。
一番大切な君に。
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雨降りデートシリーズ第二弾です。
永遠の好青年、ランディ様です。
雨の日っていつもと違う面を見せてくれそうな、そんな気がします。
2002.9.23
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