Sweet Days

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「う〜ん。今日も一日終わったぁ。女王補佐官も楽じゃないわね」
「独り言か?アンジェリーク」
「あ、クラヴィス様。やだ。聞いてたんですかぁ」
「聖地に移ってからもうふた月にもなるのだな。お前はよくやっていると思うぞ」
「ありがとうございます!」
うふっ。クラヴィス様にほめられちゃった。・・・クラヴィス、さ、ま、なのよね。わたしってば、「妻」なのに、つい「様」をつけちゃう。呼び捨てしちゃおうかな?そうしよっと。えっと、クラヴィス・・・きゃー!できない!
「何をひとりでにやついているのだ?」
「何でもありません!」
「顔が赤いぞ」
やだー!もう!クラヴィス様のいぢわるぅ!あ、そうだ。今聞いてみよっと。
「あのー、クラヴィス様?」
「何だ?」
「クラヴィス様は何人くらい子どもが欲しいんですか?」
「・・・・・・・・・!」
あれー、固まっちゃった?どうしちゃったのかしら。
「あの、・・・クラヴィス、さ、ま?」
「・・・ああ、あまりに意外な質問だったので、思考が停止してしまったようだ・・・」
「そんなに意外でした?わたし、クラヴィス様の子どもなら、何人でも・・・」
「お前が、私の子を?驚いたな。私の子を産んでくれる女性がいるとはな」
「何言ってるんですか。わたしを妻に迎えたのはクラヴィス様でしょ!」
「そう怒るな。私は、人生とはつまらぬもので、時はうんざりするほどゆっくりと流れていくものだと思っていた。だが、違うようだな」
えっ?えっ?えっ?何?・・・足が床に着いてない・・・?!
「きゃっ!クラヴィス様、下ろしてください!」
「私の子を産んでくれるのであろう?」
「えっ?はい。そりゃぁ・・・」
「私は間違っていた。時とは瞬く間に過ぎゆくものなのだ。こうしてお前といられるのも限られた時間の中でだけだ。時間は、有効に使わねばな」
「あ、クラヴィス様・・・」

                            Fin


性懲りもなく、続きを書いてしまいました。寂しがり屋のクラヴィスには元気者の奥さんがいて、子供は五人。 気持ちの良い小さな家で、子供達がドタバタ走り回り、頭の上に乗られても動じず、静かにお茶を飲んでいる…。
こんなイメージで書いてみました。当初の設定では守護聖の役目を終え、どこかの星の小さな村に落ち着いています。 クラヴィスは天文台勤務で、プラネタリウムで星の案内役をしています(ここは塩沢さんのお声で)。
この設定はというお話に受け継がれています。(さりげなく宣伝・笑)

☆とらまるさんが付けてくださったコメント☆

まゆさん作:幸せクラヴィス様第2弾でっす!
前に戴いた「アンジェリーク Special・その後」のその後のお話と言うコメントをいただきました
いつも楽しくて甘甘甘〜(はあと)なお話をありがとう!
とらまるお話書くのが苦手なのでとってもうれしいデスッ
アンジェ大胆なこと言ってますね〜っ笑 でもクラヴィスさまの方がある意味もっと積極的?!
キュ−トなお話だったのでまたしても壁紙作ってしまいました〜!

そ・し・て
このお話の続きは貴女の心の中で・・・・・ウフフ

2000.7.12
2000.08.28(掲載)
2004.12.18(再掲載)


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