7月24日(土)
「THE ROCK OYSSEY 2004」
横浜国際総合競技場
ライヴ終了後に撮った写真。アーティトの写真は撮っていません。
初来日のTHE WHOを見るために、横浜に行ってきました。
彼らの来日を何年待ったことか。私は20年近く待ったかな?
一生に一度、あるかないか。もう二度と彼らのライヴを見ることはないかもしれない、と思い、なんとしてでも…。
本当に彼らは、日本に来てくれたんだけど、私が海外に行って見てきたような、ワイト島に行って見てきたような錯覚に襲われます。海外往復した記憶がないだけで。ライヴを見たことは、夢のよう…ではなく、現実でした。
ピートがロジャーに「ゴーストがいるぞ」と言っていたように、ステージには、キース・ムーンもジョン・エントウィッスルも来ていたと思います。
キースとジョンがいない、本当のTHE WHO(の音)ではないのですが、THE WHOは存在しているのです。そこに、キースもジョンもいないことが不思議でした。でも、存在していないのが現実です。
キースがいれば「ベルボーイ」を、ジョンがいれば「マイワイフ」を演奏してくれたでしょう。残念でなりません。なぜ、いないんだろう?すまん。言ってることが、無茶苦茶だね。
THE WHOの登場に私は思わず「本物だぁー!」と叫んでしまいました。
ピートは、黒Tシャツに黒パンツに黒サングラス。ロジャーはジーンズにシャツ。きらびやかな服装ではなく、あえてこの服で登場する彼らは、なんと格好良いのでしょう。
ピートの一振り(一発目)のギターの音。感動で涙が止まりませんでした。フェンダーのギターとアンプから、ピートの生音に近い少し歪んだ音。ショービジネスだけじゃない、見せるためだけのライヴじゃない、これがイギリスのロックだ!何度も、あのポーズ(ボーリングのような弾き方)を披露してくれた。
ニコリともせずに歌うロジャー。何度もマイクをブンブン振り回してくれた。ステージで、しばらく目をつぶっているロジャーを見た時、何か悟ったような、修行僧のようにも見えました。
待ってたよ待ってたよ。私は、THE WHOの来日を、本当に待っていたんだよ!
思い出しても、私の目に焼き付いているのは、ピートとロジャーだけでした。
アンコール後、ピートはギターを破壊してステージを去って行きました。
THE WHOを知らない女の子(隣や後ろの席)が「あのおじいちゃん、ギター上手いね」「あのおじいちゃん、すごいね」って言い合っていた。「おじいちゃん」と呼ばれるピート。ピート、どうする?そして、その「すごい」とは、どういう意味?「おじいちゃんなのに、ギターが上手い?(驚いた?)」「おじいちゃんなのに、よく動く?(感心した?)」。彼女たちから見たら、おじいちゃんかもしれないけど、そりゃないだろう?すごいバンドだって知らないんだね。初来日だし。日本人に受ける音じゃないし。日本人には乗りにくいリズムだと思う。アメリカンロックのような、わかりやすい(起承転結がある?これでもかこれでもかと盛り上がりをみせる?単純?)な音楽じゃないからね。
THE WHOは、繊細で破壊的で、綺麗で大胆で、穏やかで激しい。
THE WHO |
1 | I CAN'T EXPLAIN |
2 | SUBSTITUTE |
3 | ANYWAY ANYHOW |
4 | BABA O'REILY |
5 | BEHIND BLUE EYES |
6 | REAL GOOD LOOKING BOY |
7 | WHO ARE YOU |
8 | 5.15 |
9 | LOVE REIGN OVER ME |
10 | MY GENERATION |
11 | WON'T GET FOOLED AGAIN |
〜encore〜 |
12 | PINBALL WIZARD |
13 | AMAZING JOURNEY |
14 | SEE ME FEEL ME |
15 | LISTENING TO YOU |
PAUL WELLER |
1 | HAS MY FIRE REALLY GONE OUT? |
2 | HUNG UP |
3 | MY EVER CHANGING MOODS |
4 | LEAFY MYSTERIES |
5 | BROKEN STONES |
6 | LONG HOT SUMMER |
7 | IN THE CROWD |
8 | A MAN OF GREAT PROMISE |
9 | THAT'S ENTERTAINMENT |
10 | YOU DO SOMETHING TO ME |
11 | HOLY MAN |
12 | FOOT OF THE MOUNTAIN |
13 | PEACOCK SUIT |
14 | THE CHANGINGMAN |
15 | A TOWN CALLED MALICE |
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撮影しちゃいかんのに、アーティストを堂々と撮ってる人いたね。カメラ付携帯電話やビデオで。
私の前の席の男なんか、双眼鏡でステージを見たり、ビデオで撮影したり。交互に使っていたよ。隣の女の子に双眼鏡を貸して、双眼鏡使わせて、自分は隣でビデオ撮影したり。「オレは双眼鏡で見てるんだよーん」と係員の目をごまかすつもりだったようだ。そんな手段使うくらいなら、撮影なんかするなよ!THE WHOのファンとして、恥ずかしいと思わないのか?背中に「THE WHO AMERICA 82」とプリントされたシャツ着ていたオヤヂ!最後のエアロスミスをビデオで撮ってるところを係員に注意され、目をつけられたから、そそくさと帰りやがって。同行者のデブ男は携帯電話で録画してるし。係員が注意をしに近づいてきたら、あわてて携帯電話をポケットにしまったりして。悪いことをしてるって自覚していて、コソコソ撮影するのやめろよ!撮影のために、係員から発見されやすい席だったから、隣の女性達と変わってもらったりしてさ。帰る時、隣の女の子の腰に手を回して軽く叩いたりして、セクハラだぞー!こういうヤツらに、惑わされないよう、ステージだけに意識を集中させてた私だけど。ほんと、気分悪いヤツらだった。
ポール・ウエラーは、ものすごく気合いが入っていた。ゼップ仙台で見た時より、数段気合いが入っていたよ。その気合いはTHE WHOに対するものでもあったんだろうね。「THE WHOが出るならオレも出る」って言ったそうですから。
エアロスミスは、完璧にこなしてくれた。アメリカンロックを見せつけ、ショービジネスとしてのステージだった。さすがプロだ。すばらしい!
そうなると、稲葉は、へっぽこだった。比べちゃかわいそうだけどね。稲葉のどこが良いのかわからなかった。
「ロックオデッセイ見てきたよ」って言ったら、「チケット売れなかったらしいね」って、いきなり言う人がいて驚いた。「楽しかった?良かったね」って言うんじゃないの?普通。そして、「3曲ずつしか演らなかったんだってね」と、言われて、もっと驚いた。
どっから仕入れてきたネタなのか知らないけど、そういうデタラメな情報を流すの、やめてくれないかな。迷惑なんだけど。 |
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