(2001年)
Sorry,Japanese Only


 平成13年(2001年)2月25日(日)、宮城県黒川郡富谷町にある「内ケ崎酒造店」の酒蔵開放に参加してきました。
 内ケ崎酒造店は宮城県で最も古い蔵で、今年、創業してから340年をむかえた。酒蔵開放は今年で23回目となる。蔵開放を始めた年の参加者は20人。今年は600人もの申込みがあったそうだ。
 酒造りは、暖冬で苦労するが、寒い雪の多い年は、寒いなりの「寒さを利用する」苦労があるそうだ。今年は、きれいでふくらみがあって、すっとしている酒に仕上がったようで、専務さんも杜氏も満足そうであった。初めは無口だった杜氏さんのお話も、今年は、さりげなく下ネタ(杜氏さんの上品な(?)下ネタに気づく人は、ほとんどいなかったみたいです。私達は、ニヤリとしましたが…)を入れながらのお話も良かった。毎年、楽しみにしています。
 今年は、「蔵の華」という宮城県の酒造好適米で造ったお酒のお披露目もあった。吟醸酒ブームもあり、甘口でキレがあり、ボディがすっきりしている酒だ。私は、重くどっしりとして野性味のある酒が好きなので、内ケ崎酒造店さんには、こういう酒のブームに乗ってほしくない…正直な感想である。内ケ崎さんは、内ケ崎さんの酒を醸してほしいです。
 美味しい酒で良い気分になっているところで、5種類きき酒の結果が発表!
 きき酒は、大吟醸(美山錦)、純米吟醸酒(蔵の華)、純米酒、本醸造、しぼりたて。
 午前の部の参加者200人中、3問正解者が50人(今年は多いですね)。全問正解者は10人。一緒に参加した、このHPの酒コーナー担当者(「へなちょこ峰バンド(仮名)」のギター氏)が、みごと全問正解しました!ギター氏は4回程参加してますが、毎回全問正解です。うーむ。さすが「きき酒道二段」!
 今までの全問正解者への賞品は、本醸造1升瓶などでしたが、21世紀最初のきき酒の全問正解者への賞品ということで、なんと「大吟醸(山田錦)4合瓶」でーす!私?私は、わっはっはっは!とごまかしておきましょう。香りの「蔵の華」と大吟醸の「美山錦」に惑わされました(言い訳してますね)。一緒に参加した私達の日本酒の先生()は、不覚にも行きのバスに酔ってしまい、珍しく全問正解できませんでした。
 帰りにコップ酒1本をいただき、「鳳陽(ほうよう)飲み比べセット」と純米吟醸酒(父へのお土産)と本「みやぎの地酒の旅」(2000円+税)を購入して帰路につきました。帰りのバスを待っている間、近くのスーパーで一休みし、バスを途中で降りて、とんかつを食べたのに、後日、ギター氏の記憶が所々飛んでいたことが判明しました。美味い美味いって飲みすぎたようですね。美味かったんだから、仕方ないや。
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)私達の日本酒の先生
 毎年、東京で行われる全国利酒選手権大会に、宮城県代表として平成10年に出場した人です。全国大会には、各都道府県から2名のみ出場です。残念ながら個人優勝はできませんでしたが、2人の合計得点で宮城県を優勝に導いた人なのです。賞品は日本酒一升瓶100本(50本だったかな?あれ?)と聞きました。
 各都道府県の酒造組合では、代表2名を決めるために、予選を行っています。私も平成10年に予選に参加しましたが60点代で失格でした。90点以上獲得した者だけが、後日1つの会場に集められ、最後2名になるまで、何度も何度も利酒を繰り返します。「へなちょこ峰バンド(仮名)」のギター氏も代表を争った1人です。最後の最後のきき酒で、96点と高得点を出しながら、2点差(代表になった人は98点でした)で代表を逃しました。が、ギター氏は言います。「良い経験だったが、酒を競いながら飲んでいる自分に気がつき、冷めていった。こういう飲み方はイヤになった。酒は美味しく飲みたい。もう2度と予選には参加しないと決めた」そうです。美味しい酒を楽しく飲む。ギター氏の酒に対して気負わない姿勢は、見習いたいと思います。今回の内ケ崎酒造店での利き酒も「美味い美味い」と、楽しそうでした。いつまでも美味しい酒を飲み続けるためにも、健康には十分に注意してほしいですね。
 そうそう、ギター氏、この平成10年の利き酒予選で「きき酒道段位認定証(二段)」をいただきました。
「貴殿は宮城県酒造組合主催・宮城県きき酒選手権大会において優秀な技能を発揮いたしました。よってここに段位を授与しこれを讃えます。 平成10年2月14日 宮城県酒造組合 会長 伊澤平一 印」
 認定証には、下記の言葉も記されています。
「この証は併せて、宮城県の地酒の啓蒙を行う資格と義務が付与されるもの也」
(おしまい)




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