■ ガソリンを元売りのメーカーで選定して、特定のメーカーのみを購入しているユーザーも多いが、これはあまり意味がない。元売りのメーカー名の看板を掲げているスタンドのガソリンが、そのメーカーのガソリンであるかはどうかは分からない。
例を挙げれば、A社の場合関西以西ではB社と提携してA社のスタンドでは、ある時はA社のガソリンがまたある時はB社のガソリンがタンクに入っている訳で、ユーザーは自分では選べない。(混ざる場合も考えられる。) 同じA社が北海道では精油所がなく、C社の供給を受けていて、A社と信じて買っていても実際はC社のガソリンを買っている訳になる。
勿論「うちは看板を出しているメーカー以外は一切入れていない」と宣言しているスタンドの社長もいるが、その事を表示しているスタンドはあまりない。ここで問題になるのは、業転玉(ぎょうてんぎょく)と称する業者間転売物のガソリンの存在である。業転玉を一概に否定する訳ではないが、ハイオクのユーザー(特にサーキット走行される方には要注意!業転玉は多くのタンク、タンクローリーを経てくるのでハイオクにとっては品質低下を招きやすい。
- ハイオクの安い出物?を、空いたレギュラーのタンクへ収蔵した例があった。
ガソリンは季節によりその成分が少し異なる。低気温時は蒸気圧を高めて(低蒸発成分が多い)始動性
を高め、高気温時は逆になっている。
この意味からも業転玉は敬遠したい。
では、どのようにしてガソリンを選ぶか?
ハイオクユーザーを中心にして考慮すると、他社や無印のタンクローリーが時々来ているスタンドは、あまりお薦めできない。ハイオク仕様車のお客の少ないスタンドも品質についての情報が入りにくい。ハイオクのユーザーが多く特にターボ車の多いスタンドでは、スタンド側でも品質に注意しているので一応納得できる。
ECUをチューニングしてターボの過給圧を上げている車に給油して場合は、上り坂を高いギア(5,4速)で急加速してチリチリ音がエンジンから出てないかを確認する習慣をつけたい。ガソリンは時代とともにそのロードオクタン価は変化している。最近は大気汚染の観点からオクタン価の高い芳香族系成分が減らされている。
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