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 各種バイオ燃料の将来展望
■解説

【バイオ燃料】
  1. Bioethanol(バイオエタノール) 和名=酒精 化学式 C2H5OH
    ・甘しゃ(さとうきび)、コーン等で発酵蒸留して得られるアルコール。植物由来の為、Well to tankでCO2を吸収し、tank to wheelでは放出するが、全体としては変化しないカーボンニュートラルの燃料となる。飲用可。試薬で購入しても酒税がかけられていて高価。日本でも2003年より3%をガソリンに添加出来る様になった。(E3燃料)
    分子量 46.0 真発熱量 6400kcal/kg 理論空燃費 9 含酸素率 34.8w/t%

  2. Biodiesel(バイオディーゼル) FAME
    ・菜種油を主原料とするものと、廃食油を原料とするものがある。最近では静岡県で菜種油原料のものが日本でも生産されている。

  3. BioETBE(バイオ エチル ターシャリティ ブチル エーテル) 化学式 C2H5OC4H9
    ・バイオエタノールとイソブテンを原料としたガソリン基材。エタノールよりガソリンとの相容性が良い。オクタン価も高い。
    分子量 102 真発熱量 8400kcal/kg 理論空燃費 12.1

  4. Biogas(バイオガス) 主としてメタン 化学式 CH4
    ・主として家畜の糞を貯蔵発酵させて得られるガス燃料。

  5. Biomethanol(バイオメタノール) 和名 木精 化学式 CH3OH
    ・木材を主原料としたアルコール。有毒。燃焼してホルムアルデヒドを発生する事がある。
    分子量 32 真発熱量 6400kcal/kg 理論空燃費 6.4 含酸素率 50w/t%

  6. BioMTBE(バイオ メチル ターシャリティ ブチル エーテル) 化学式 CH3OC4H9
    ・バイオメタノール+イソブテンから合成したガソリン基材。RON117と高オクタン価だが、公害問題から使用が禁止され、ETBEに置き換えられた。

  7. BioDME(バイオ ジメチール エーテル) 化学構造式 CH3−O−CH3
    ・CO=一酸化炭素+H2=水素の合成燃料。従来の原料は石炭、天然ガスであるが、バイオガスを原料としたDMEを指す。 LPG同様比較的低圧で(0.6Mpa)で液体化する。 セタン価が55と高く、含酸素燃料であるPM(パティキュレート マター=排気黒煙)がでない。潤滑性に乏しく、各種シール類との整合性も低く漏れやすい欠点を有す。中国では石炭、天然ガス由来のDMEを家庭用燃料として試験的にしようしている。

  8. Biosyntheticfuel(バイオ シンセティック フューエル)
    ・各種バイオ由来の燃料をブレンドして、石油由来の燃料に性状を合わせた合成燃料。

  9. Biohydrogen(バイオ ハイドロジェン)
    ・各種バイオ由来のガスから取り出した水素。

  10. 超臨界 水その他の溶媒を、超高温、超高圧にして液体状態のままにしたもの。
     超臨界水には油やプラスティックも溶解する。

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