なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

                                                            (第135号)

                                                      平成20年 9月15日

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こんにちは、ニャロメです。

だんだんと暑さも和らぎ、過ごしやすい日々となりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
なんだかぶらっと旅に出たいなぁなんて思うのですが、
現実は秋のシーズン真っ最中!
全力でサポート中です。


では135号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「秋のシーズンに向けてのサポート」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「トレーナー不在のとき」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「感じる力が強くなるとムダな思考がなくなる」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【秋のシーズンに向けてのサポート】

スポーツの秋!ということで、
いよいよ秋のシーズン開幕となりました。

チームの活動としては、
試合に向けた調整ということで、少しずつ練習時間は短くなっています。
ただ試合に出場しない選手にとっては、
次のシーズンを見据えた技術練習、体力づくりが主になってくるため、
こちらはかなり練習量も増えているようです。

ということで全体の練習時間は長め、
トレーナー活動時間はさらに長め、ということになってます。

試合に出る選手にとっては、
シーズン中にケガをしないようにすることが大切なので、
違和感、痛みに対してすばやく対応する必要があります。
ただ、

「不安部位があっておかしいから、何でもかんでも休む」

というのも考えものだし、かといって

「痛いけど試合に出たいからムリしてさらに痛くなる」

というのも困りもの。

選手を甘やかさないように、かといってムリをさせないようにするには
普段からの選手の行動や性格などを、
把握しておかなければいけないと感じます。

痛みの閾値(いきち:刺激を感じる値)も選手によって違うので、

「この選手が痛いというくらいだから、相当痛いのかな?」

「この選手はわりとすぐに痛みに反応するから様子をみてもいいかな?」

という判断も出来ます。


以前、足をケガしたにも関わらず、

「そんなに痛くはないです」

と選手が言うのでしばらく経過観察していたのですが、
しばらくその状況が改善せず、おかしいと思って病院受診を勧めると、
ヒビが入っていたという経験があります。

痛みの感覚も主観によるものであるということを、
心に留めておく必要がありますね。

そんなことを思い出しつつ、
シーズンに向けて少しでいいコンディションで選手が試合に臨めるよう、
ワタシも全力でサポートしたいと思います!

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【トレーナー不在のとき】

ワタシは現在担当しているチームのトレーナー活動のほかにも、
遠い学校や、近い学校のトレーナー活動、
不定期に入ってくるセミナーや講習会活動などがあるため、
チームの練習を休むときがあります。

「トレーナーがいなくても、選手自身のコンディショニング意識が向上し、
 予防できるケガはしない環境」

が理想といえば理想なんですが、
急性外傷など突発的なものは、防ぎようがないものもあります。

あらかじめ練習を休む日がわかっている場合は、
前日までに、

●テーピングが必要と思われる選手の状況チェック

●テーピングがしっかりと自分で出来るよう指導する

●ケガで通常練習に参加できない選手のリハビリ進捗状況のチェック

●不安なことや困ったことがあれば、相談にのる

●物理療法に関してもドクターの管理下のもと行うよう指示

●フィジカルトレーニングのプログラム提案

などを確認します。

そして別の仕事に出かける、ということになるのですが、
急性外傷が起こったときに困るのは、

「病院に行くべきかどうかの判断」

「どこの病院に行けばいいのかという判断」

のようです。

そうなると仕事中でも連絡がくることがあります。
電話での状況確認はむずかしい面もありますが、

●頭部、頸部など部位によってはすぐに病院へ

●ケガをした状況の把握

●傷害や痛みの程度、骨折や靭帯損傷などの疑いがあるか

などを判断して指示をします。

その場にいないもどかしさを感じる場面でもありますが、
現場にいるスタッフに最善を尽くしてもらえるよう
チームトレーナーとして、冷静に指示することが求められます。

出来ればあまり起こってほしくないものではありますが、
スポーツにはそういったリスクも必ずあるということを念頭において
活動していかなければなりませんね。

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「感じる力が強くなるとムダな思考がなくなる」

【賢い身体、バカな身体】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062144476/dosportstrain-22/ref=nosim

古武術の甲野善紀先生と、伝説の勝負師、雀鬼会会長桜井章一氏の対談本。

「なんだかこの本は!?スゴイ対談じゃないの〜」

とブックオフで一人興奮しながら購入。

一度、甲野善紀先生の古武術体験講習を受講したことがあるのですが、
身体を捻るのではなく、横にずらす、というか
うまくいえないのですが、あえて表現すれば全身スイミー状態。

(参考サイト:絵本ナビ「スイミー 小さなかしこいさかなのはなし」)
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=431

自分の身体を自分で感じるということ、
その感覚はどうやって身につけるのかということ、
頭で考えれば考えるほど、身体の持つ本来の動きが止まってしまう。

「感じる力」

がまだまだ足りないと認識するワタシにとっては耳の痛い話です。

「自分を脅迫するように追い込み、火事場のバカ力みたいな形で潜在力を
 ぐわっと、しかも継続して出し続ける。

 (中略)

 それを思えば、スポーツで試合を前にトレーナーや栄養士をつけたりして
 コンディションを整えることなんて、本当に甘いなと思いますよ」

(P34より一部抜粋)

本当に、そう思いました。甘いなって。
自分がトレーナーとして仕事をしているんですが、
身体から出すサインを自分で感じることが出来ないから
ベストコンディションを整えるよう、
いろいろ工夫して他人に協力してもらっているような。

他にも中国武術の韓氏意拳(かんしいけん)の指導者、
韓競辰(かん・きょうしん)先生の教えなども
すごく考えさせられました(P76)。

あ、考えてはいけないんだった(笑)。

トレーナーとしての感性を磨くのには十分すぎる一冊です。

【賢い身体、バカな身体】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062144476/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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久しぶりに頭から冷や水をかけられたような、
スゴ本に出会って(しかもブックオフ)、
やっぱり読書って面白いなぁと改めて思う次第です。

一度、甲野先生の動きを間近で見たことがあるだけにインパクトは強烈。
「感じる力」を磨くべく、日々精進したいと思います。


では来週136号でお会いしましょう☆


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