なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第205号)

平成22年 1月18日

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こんにちは、ニャロメです。

怒涛の一週間が終わりほっとするのが月曜日。
おいしい紅茶を飲みながら、のんびりしています。
・・・いやいや、のんびりしている場合ではない!

「前向きに悩みながら成長していくこと」
をモットーに今週もがんばります☆

では205号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「痛みについて語る」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「過呼吸と二酸化炭素〜ペーパーバッグ法NGに対する反響」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「難題のない人生は、無難な人生。
  難題の有る人生は、有難い(ありがたい)人生。」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【痛みについて語る】

今週は来月発売されるスポーツ医科学専門誌
「トレーニングジャーナル」での特集について取材を受けました。

お題は「痛み」について。

ワタシのように医療資格を持たないトレーナーというのは、
いったいどのように選手からの痛みに対応しているのか、
といったことを中心にお話をさせていただきました。

「痛み」というのは主観的なスケール(ものさし)でしかないわけで、
今までにも、

●骨折していたけど「それほど痛くない」といった選手

●精密検査をしても何も異常が見つからないが「とても痛い」という選手

といった選手がいて、
まさに痛みは選手それぞれの「気の持ちよう」。

そういった選手たちの訴えにどのように対応してきたかを話しました。

詳細は来月号に譲りますが、
「痛い」といわれたときのワタシの対処法が
皆さんのお役に立てれば幸いです。

あ、それとマイブームとなっておなじみヨックションの話も出ました。

参考ページ)ヨックション
http://enterprize-n.com/goodgood/03/01_1/post_13.html

ヨックション普及活動を行いたいくらいです。
(特にメーカーさんからは何もいただいていません(^_^;))

今までは長時間の移動などで腰が疲れるという選手がたくさんいて、
試合前などはその対応だけでバタバタしていたものですが、
今となっては懐かしい光景です(笑)。

こうやってワタシはどんどん「ヒマ星人」となっていく・・・(^_^;)

選手やチームにとっていいものをどんどん提供していくこと、
そしてよりよいコンディショニング環境を作り出すこと、
選手が自立してより高い競技レベルで活躍できること。

これがクリアできれば、チームトレーナーとして「いい仕事」ができたと
いってもいいのかなと思います。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【過呼吸と二酸化炭素〜ペーパーバッグ法NGに対する反響】

昨年12月、メルマガ202号でご紹介した
「過呼吸に対するペーパーバッグ法はNGだった」ですが、
いろんな方からご意見・ご感想をいただきました。

皆さま、貴重なご意見をお聞かせいただきありがとうございます☆

参考メルマガ:202号(2009/12/28)
http://archive.mag2.com/0000184398/20091228213000000.html

またこのようなメールをいただき調べてみることにしました。

「私が中学生の頃の話なのですが、
 過呼吸になったときに飲むと良いとのことで、
 部室にはミニコーラ缶が常備してありました。

 いわゆる過呼吸のときは体内がアルカリになるので、
 炭酸を飲むと良いということだと思うのですが、
 この対処法はどうなのでしょうか。

 中学を出てからこの対処法を見たことがなく、
 ペーパーバック法が一般的なのかと思っていたので・・・
 もし何かご意見などいただければ幸いです。」

Sさん、メールありがとうございます!

過呼吸状態のときは二酸化炭素濃度が下がることによって、
血液がアルカリ性に移行するため、
中和させる目的で「炭酸飲料」を飲むようにしようということだと思いますが、

●過呼吸状態のときにはモノを飲み込む行為そのものが危険性を伴う
(誤飲など)

●炭酸飲料を口から摂取しても血液濃度そのものに反映されるわけではない

●過呼吸状態は器質的な疾患(心肺疾患、脳疾患、薬剤性など)によるもの
 を否定できないため、ただ単に二酸化炭素濃度をコントロールすることは
 とてもキケンである

ということから考えてもよい対処法とは考えにくいです。


とここまで考えて、ハタと気がつきました。
ワタシも人工炭酸泉水の研究をしていたのだということに(遅すぎ)。

人工炭酸泉とは温泉としての基準を満たすまで、
人工的に二酸化炭酸濃度をあげてできたお湯のことで、
こちらに入浴することで、さまざまな効果が期待されるものです。
簡単に想像していただくにはバブが一番かな。

※「バブって何?」という方はコチラ
http://www.kao.com/jp/bub/index.html


メルマガでも一度取り上げていました。ただの入浴レポートですが(笑)。

参考メルマガ:71号(2007/6/25)
http://archive.mag2.com/0000184398/20070625213000000.html


皮膚から直接的に炭酸ガス(二酸化炭素)を取り入れても、
拡張速度が酸素の約20倍と高いため、
血液中の二酸化炭素濃度はあまり変化せずに呼吸から排出されます。

直接的に二酸化炭素を取り入れても濃度そのものをコントロールするのは
とてもむずかしいわけですね。

さらにペーパーバッグ法は低酸素を起こすといわれ、
呼吸不全をさらに悪化させるリスクが高まるのです。


過呼吸の選手に対する対処法としては、

●まずは落ち着いて呼吸させるようにすること

●「死ぬんじゃないか」という恐怖感を取り除くこと←実際にいました。

●安静にした状態で様子を見ながら、必要であれば医療機関を受診すること


トレーナーやそばにいた指導者の方がまず落ち着くこと。

選手はそのどっしり構えた態度に安心感を持ちます。
そしてペーパーバッグではなく、
不安感を取り除くようにしていくことで呼吸も落ち着いてくると思います。

様子がおかしければ、すぐに病院へ行きましょう!

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「難題のない人生は、無難な人生。
 難題の有る人生は、有難い(ありがたい)人生。」

なるほど文字にしてみると「そうだなぁ」としみじみナットクした言葉。

これはツイッターでのつぶやきより、
「筆談ホステス」の著者である斉藤里恵さんが、
出身地の青森の成人式で伝えた言葉とのこと。

参考本【筆談ホステス】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4334975658/dosportstrain-22/ref=nosim

ちょっとしたトラブルや困ったことがあると、
すぐに凹むのはワタシの悪いクセですが、

「難題が有る=有難い」

と考えると本当にありがたく思えるの・・・かなぁ
(まだちょっと自信なし)。

いろんなことを乗り越えながらありがたく前に進めるように!
今日も張り切って前進していきたいと思います。

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◆編集後記
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すっかりお正月気分も抜け、
新たな月には新たな仕事!ということで、
いつものトレーナー活動もがんばり、
いろんなことにもチャレンジする一週間でありたいです!

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では来週206号でお会いしましょう☆


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