なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第211号)

平成22年 3月 1日

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こんにちは、ニャロメです。

2月は28日しかなかったのでもう終わっちゃったんですね!
ということであっという間の3月です。
1年の1/6が過ぎましたが、皆さんいかがお過ごしですか?
ワタシは新しいことにチャレンジし続ける2010年でいたいです☆

では211号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「東京マラソン・トレーナー活動」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「低体温症への対応」

 ◆2月の読書感想

 「すごい弁当力!」ほか

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【東京マラソン・トレーナー活動】

今週は日本陸連医事委員会・トレーナー部の活動で
東京マラソンにトレーナー派遣で行ってきました!

参考サイト)東京マラソン2010
http://www.tokyo42195.org/

・・・日本陸連にはずいぶん前から登録だけはしているのですが、
思い出したように大会サポートに参加する程度。
トレーナー部の登録もかなり増えたようで、
派遣希望を出してもなかなか通らないということもあります。

ただし!

東京マラソンは参加ランナー3万5千人にも及ぶ大イベント。

トレーナーの確保も大変らしく、
ワタシの担当した25キロ救護所には4名のトレーナーが参加しました。

最初は「4名いるなら余裕かな」と思ったんですよ、最初は。

しかし話を聞くにつれ、救護所内のすさまじさを想像し、
だんだん「これは大変なところにきてしまった」と(笑)。

それでも先頭集団が過ぎる頃までは、
テレビを見たり、ツイッターでリアル中継?したりと、
わりと余裕を持って待機していたのですが、
ランナーが集団で通過する時間帯になると、怒涛のように選手がなだれこみ、
途中で何がなんだか、誰が走るのか棄権するのかとてんてこ舞い状態に。

5時間近くたちっぱなしで昼食も取らず、ひたすら選手対応。

あとで帯同ドクターが差し入れでくれたどら焼きのおいしかったこと!

「あ、ワタシお腹すいてたんだ」

とヘンに感心したりして(^_^;)


選手の訴えとして多かったのは、

●とにかく寒いから休んで温まりたい(低体温症など)

●テーピングをしてほしい(膝が圧倒的に多く、あとは大腿部、下腿部など)

●ストレッチをしてほしい(筋けいれんなど)

●マッサージをしてほしい(筋疲労など)

といったこと。

特に午前中は雨が降っていたこともあってとにかく寒かった(+_+)

・・・地面が濡れているのを忘れ、
ついいつものクセで片膝ついてテーピングをしようとしたら、
膝がじんわり濡れました(泣)。

救護所に立ち寄った選手たちは無事完走できたのでしょうか?
と気になるところではありますが、うーん・・・わかりませんね。

ハードなトレーナー活動でしたが、とてもよい勉強&いい経験になりました。

よし、ワタシも選手を見習ってビッグチャレンジをしよう(かな?)。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【低体温症への対応】

今回のトレーナー活動でつくづく勉強させられたのが、
「低体温症」への対応について。

「寒すぎて体が動かない」というのは
自分の実感として経験したことはありますが、
じゃ、トレーナーとしてどのように対応するのかというのは机上の勉強のみ。

知っていることをそのまま実践あるのみ!なのですが、
帰宅してから調べてみると、知らなかったこともいろいろと・・・。
一人反省会を兼ねて?まとめてみました。

※低体温症とは
 恒温動物が寒冷状態に置かれたときに生じる様々な症状の総称。
 また、低体温症による死を凍死(とうし)と呼ぶ。
 (おなじみWikipediaより引用)

《生理的な反応》
 ・血管が収縮し、震えが出現。震えることで産熱し、寒さに対抗

《意識的な行動》
 ・火に当たる、濡れたものを着替える

軽症の低体温症選手への対応としては、

●乾いた服に着替える(Tシャツを用意していたけど雨で寒すぎた)。

●体を締め付けているものをはずす(ベルトなど?今回は該当なし)。

●毛布・タオルなどで保温する(継続するランナーにはポンチョを用意)。

●暖かい物を飲ませる(ただし意識のある場合のみ。アルコールはダメ)。

《ニャロメメモ:略してニャロメモ》

 なぜアルコールがダメかというと、体が温まるけど眠くなってしまうから。
 眠ることで低体温症が悪化するおそれがある。
 コーヒーやお茶は利尿作用による脱水のリスクがあるので、やはり不適切。
 ということで救護所には白湯(アクアクララ)を用意。

●腋下(えきか:わきの下)やそけい部(股関節の付け根)等の
 太い血管付近を湯たんぽなどで暖め、体の中心から温まるようにする。

《ニャロメモ》

 あああ、湯たんぽがなかったですー。
 ドクターが空いたペットボトルにお湯を入れてくれたので、
 それを湯たんぽ代わりに選手に持たせていましたが、
 そっか、血管部分ですね。これは熱中症でのアイスを置く場所と同じ。
 気がつかなかったわ・・・。

と感心してばかりじゃいけないんですが(^_^;)

毛布の上からさすって温めるのも一つでしたが、
腋下やそけい部ですよ、ニャロメさん!と自分にツッコミ。

雨の日や風が強い日などは特に体感温度が低いので、
気をつけないといけませんね。

《参考サイト一覧》

低体温症(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8E%E4%BD%93%E6%B8%A9%E7%97%87

雪山登山ノート
http://homepage3.nifty.com/timtam/yukiyukiyuki.htm

低体温症
http://www.geocities.jp/kyongsea/sub660.htm

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◆2月の読書感想
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【すごい弁当力!】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4772704809/dosportstrain-22/ref=nosim

ネットサーフィン中に見つけて気になっていた本ですが、
すごく説得力のある本でした。
いろんな人のお弁当にまつわる話を読むと泣けてきます。
そしてお弁当作りたくなるかなぁ・・・。

食育とは、健全な食生活を実践することができる人間を育てること。
本来の研究活動のみならず、食育活動にも取り組む佐藤剛史さんの著書です。

読みながらワタシも自分のお弁当を思い出していました。

食欲旺盛な?学生時代でしたから、
お弁当を残すということはまずありませんでした(あまり記憶がない)。
でも、たまにお弁当箱を洗い忘れてしまったことも(これは記憶あり)。

今考えると作ってくれたハハへの感謝が足りなかったなぁと反省。
朝、早起きして作ってくれていることは「当たり前」ではないのです。
うーん・・・中学時代のワタシにこの本を読ませたい。

「人が喜んでくれることが、自分の喜びとなる」

ここ何年かおせち料理を作るようになって、
特に感じることかもしれません。
いつかお弁当をチチとハハに作ろうかな!


以下、2月の16冊の中からの今月のオススメ本です。

●Twitter革命
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4797357398/dosportstrain-22/ref=nosim

●会社って楽しい?
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4828415548/dosportstrain-22/ref=nosim

●「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4334035426/dosportstrain-22/ref=nosim

●やさしく、強く、そして正直に
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4408452742/dosportstrain-22/ref=nosim

●会計探偵クラブ
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4492043624/dosportstrain-22/ref=nosim


なるほどトレーナー本にオススメ本を掲載しました。

●2010年2月オススメ本はコチラより↓
http://astore.amazon.co.jp/dosportstrain-22/


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◆編集後記
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東京マラソンでは、走りながらUstreamなどで動画を
配信するランナーが登場!(とツイッターで知りました)。
携帯から動画が見られなくて残念だったんですが、
頭の上にiPhoneをつけて走っていたそうですね。すごい(*^_^*)

ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/28/news002.html

沿道でマラソンを見る余裕があったときは
「がんばれー」と叫び続けました!
選手の皆さん、スタッフ・関係者の皆さん、お疲れさまでした☆


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