なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第215号)

平成22年 3月29日

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こんにちは、ニャロメです。

真冬に戻ったかのような寒い日が続きますが、
皆さんいかがお過ごしですか?
いつもグランドにいるときの服装はただ着込めばいいのですが(^_^;)
電車移動となると服装をどうしていいか迷ってしまいます。
暑苦しいのもイマイチだけど、寒いのも困りもの。

早く春全開といきたいものですね♪


では215号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「試合が近いときのコンディショニング指導」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「アキレス腱断裂について調べてみよう〜剣道編」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「どうせ無理」という言葉をこの世からなくす

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【試合が近いときのコンディショニング指導】

今週はチーム練習の合間をぬって、
遠い学校と近い学校にそれぞれトレーナー活動にいってきました。

遠い学校は遠征と遠征の間の一日、
近い学校は公式戦間近、ということで
どちらのチームからも

「試合前なので、疲労をうまくケアできるようなコンディショニング指導を」

というリクエストをいただきました。


ケガをする要因としては、

●オーバーユース(同じ動作の繰り返しによる使いすぎ、疲労)

●オーバーロード(負荷が体力、競技歴などにあっていない)

●筋力不足、柔軟性不足

●負担のかかるフォームの繰り返し(正しい体の使い方が出来ているか)

●コンディショニングに対する認識不足
(痛みや違和感への対応やアップ、ダウンの徹底など)

●スポーツ障害に対する情報量の不足

●突発的に起こる(スポーツ外傷)

などがあげられますが、
一日のトレーナー活動の中で対応できるものとしては、

●柔軟性を重視した身体の使い方のトレーニングであったり、

●身体の“キレ”を意識したランニングであったり、

●クールダウンのときの各個人の対応法の確認、

●栄養面でのアドバイス、

などなど。
いわゆるアクティブレスト(動きながら身体を回復させる)の
考え方に近いかな。

いつものハードワークではないプログラムに
選手もなぜかリラックス(笑)。

本番の試合に向けて、身体を調整しつつ、
持てる能力を発揮できるようにしてもらいたいものです。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【アキレス腱断裂について調べてみよう〜剣道編】

先週はワタシ自身がトレーナーとして経験したことのない
アキレス腱断裂について、
見たことのあるトレーナーさんの話と書籍を参考に
基本的なことをまとめてみました。

参考メルマガ:214号(2010/3/22)
http://archive.mag2.com/0000184398/20100322213000000.html

で、種目特性としてアキレス腱断裂が多いといわれている
剣道について今日はさらに調べてみたいと思います。

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剣道とは日本古来の武術である剣術の竹刀稽古、撃剣を競技化した武道で、
剣の理法の修練による人間形成を目的とする道または修行である。

(Wikipediaより引用)

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ワタシの師匠であるドクターが、

「剣道でアキレス腱が切れるときは、決まったパターンがあるらしい」

と常日頃から興味を持って話してくれていたのですが、
その型とはすなわち、

●中段の構え(右足前方、左足やや後方)で蹴り足となる左足に生じる

●後退直後の歩幅が広がった状態からの前方打突(だとつ)、
 主に面打ちに受傷する場合がほとんど

とのこと。左足が多いそうです。
右足受傷もなくはないようなのですが「まれ」とのことで、
足関節捻挫の外反があまりみられないのと同じような感じ?かな。

左足で床を蹴る動作は、

●膝が伸展するために、腓腹筋(ひふくきん)、ヒラメ筋の双方に
 強い収縮力が働く

●足関節の背屈動作(足指を前方に倒す動き)が大きくなる

●上記二つの動作はアキレス腱に過度の負荷をかける

●アキレス腱自体の伸張反射も加わり、抵抗できずに切れる・・・。


膝関節と足関節をまたぐ二関節筋である腓腹筋。
両方向に伸ばされて、たまったものじゃないでしょう(+_+)

しかもその直前の動作では膝も曲がり、足関節もニュートラル
であれば弛緩状態(筋肉がゆるんでいる状態)ですから、
一瞬にして大きな物理的ストレスによる引き伸ばしが起こるわけです。

これに足部柔軟性の低下、下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)の柔軟性低下、
床表面の摩擦係数の高さが加わると・・・

このパターンで受傷するというのは大いに納得。

また加齢による腱の変性も見逃せない要因の一つ。
これにより、20代というよりは30代、40代の選手に多くみられることも
なるほど納得なのです。

予防法としては上記の要因を取り除くことが大切です。

今まで悶々としていたことが理解できてとてもうれしい(*^_^*)
というか早く調べておけばよかったです(笑)。


参考書籍)「種目別スポーツ障害の診療」(amazonは画像ナシ)
http://www.molcom.jp/item_detail/31705/

http://amazon.co.jp/o/ASIN/4524238867/dosportstrain-22/ref=nosim

あとは現場で目撃すればさらに理解が深まること間違いなし!ですが、
これは期待するわけにはいかないので(^_^;)
ぜひこの知識を参考に、いつかどこか誰かにお役に立てれば・・・。

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「どうせ無理」という言葉をこの世からなくす

【NASAより宇宙に近い町工場】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4887597525/dosportstrain-22/ref=nosim

読み終わった後の付箋の数はスゴイことに!
というほどに心に熱く響く植松電機の植松努さんの著書。

あの元IT企業の社長からの出資も丁重に断り、
全部自腹、儲けとはまったく無縁なところで宇宙開発に臨む植松電機。
得られるものはお金ではなく、経験と知恵と人脈。

「どうせ無理」というたった一言で多くの人が夢をあきらめてしまう、
この言葉をこの世からなくしたい!

という植松さんの熱意にワタシもフラフラになりました・・・。

後に、

「日本一感動する講演会」と呼ばれている講演が本になりました、
というamazonの紹介文を読んで納得。

何もないところから宇宙ロケット開発に臨む人がいる。
宇宙に夢とロマンを抱き続けるワタシとしては本当に感服しました。
「どうせ無理」という前にできることがたくさんある。

いろんな方がいろんな本の中で同じようなことを言っているけれど、
植松さんの言葉はご自身の経験の上で発せられている言葉だけに
とても重みがあります。

久しぶりにワクワクして、
自分は何でもできるんじゃないかと勘違いしてしまいそうな(笑)、
本に出会いました。まずは「どうせ無理」撤廃宣言から始めよう。

【NASAより宇宙に近い町工場】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4887597525/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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今回は剣道とアキレス腱断裂という因果関係に挑戦し?
調べていくうちに自分の頭の中の「?」が「!」に変わって、
とてもスッキリしました。
このスッキリ感が皆さんにも伝わればいいなぁと思います。

来週はいよいよ4月。そろそろシーズン本番です〜。
毎年のことですがやっぱり楽しみですね!


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