なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第220号)

平成22年 5月 3日

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こんにちは、ニャロメです。

あっという間にGW5連休の中日となりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
チームでのトレーナー活動を行っていると
「休日=練習もしくは試合」であることが多く、
ワタシにとってはGWは普段の日常とあまり変わらないのです(+_+)

では220号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「シーズン中のウエイトトレーニング」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「BORN TO RUN 走るために生まれた」を読む

 ◆4月の読書感想

 「機長の集中術」ほか

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【シーズン中のウエイトトレーニング】

チームでのトレーナー活動を中心に過ごした一週間。
このチームを担当してかなり長くなりますが、
初めてシーズン中もウエイトトレーニングを継続することになりました。

コンタクトスポーツではなく、
どちらかといえば「トレーニングは各自で」といった
風潮がずっと続いていたのですが、
今年の選手たちはオフシーズンにトレーニングをした成果を
自分自身がよく感じているらしく、

「シーズン中も継続してトレーニングを行いたい」

という要望があったため、
監督・コーチ陣と話し合い、継続することとなりました。

・・・画期的過ぎる!!

監督からは技術練習の時間を削ることは避けたいといわれ、
今までであれば選手個人の自主練習時間にあてていた部分を
チームのトレーニング時間として行うことにしました。

週一回のトレーニングは筋力・パワーの維持が精一杯なのですが、
それでも継続することで得られるものは筋力だけではないはず。
大まかなプログラムはある程度こちらから提案しますが、
それ以外は選手の個別プログラムとしています。

ケガをして不安部位を抱えている選手はその部位を強化する、
技術に課題のある選手は動作とパワーを改善すべくトレーニングする、
といった具合です。

選手たちの「日本一への挑戦」をサポートすべく、
ワタシも個人プログラムやトレーニング、リハビリ指導
スケジュール調整などできることを精一杯行いたいと思います。

シーズンが終わるときに「もっとやっておけばよかった」といわないように。
いい結果に結び付けられるように、ワタシ自身もがんばります(*^_^*)

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【「BORN TO RUN 走るために生まれた」を読む】

●BORN TO RUN 走るために生まれた
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4140814144/dosportstrain-22/ref=nosim

全米20万人の走りを変えたと称された本の日本語翻訳版。
読み始めたら最後まで突っ走るスポーツノンフィクションであり、
走ることへのチャレンジストーリーであり、
そしてスポーツ医学からの視点でランニングを科学する
非常に興味深いサイエンス本でもあります。

人類最強の「走る民族」であるタラウマラ族の秘密を探り、
なぜ人は走ると足が痛くなってしまったのか等、
各分野における一流の研究者、そしてシューズメーカー担当者の指摘は
スポーツにたずさわるワタシとしては驚きの連続。

人類は地球上のどんな生物よりも
長時間走ることに適した生物であることを解明し、
最終的にはタラウマラ族と、世界最速のウルトラランナーたちとの
壮絶なトレイルランニングレース(ウルトラ世界王者レース)
が繰り広げられます。

※トレイルランニング=舗装路以外の山野を走るもの
 (Wikipediaより引用)。

400ページ以上もあるこの本ですが、
読み始めると面白くて最後まで一気に読んでしまいました。

時間系列が前後していたり、章ごとにシーンがまったく変わっていたり、
何より登場人物が本名で登場したり、ニックネームで登場したりと
ややこしい記述に惑わされることもしばしばでしたが、
それを差し引いても「走ることへの考え方」を変えざるを得ないほどの
インパクトがありました。

●シューズがハイテクになればなるほど障害が増えている

●この事実をシューズメーカーは以前から知っている

●年をとるから走らなくなるのではなく、走らなくなるから年をとる

●身体は動かすために作られているが、脳は効率を求める

効率を求めることがいいことのように言われていて、
もちろん、ワタシ自身もいろんな場面において効率化を考えますが、
便利になればなるほど、身体は退化しているということなのか・・・orz

車、エスカレーター、電車などなど。

スポーツ医学的な見地からランニングについて
興味深い記述がいくつもあり、なんだか考えさせられます。

「これから裸足で走ろうか?」と真剣に思ったり(^_^;)

そんなときにテレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の
「トレンドたまご」というコーナーで
ミズノ社製のわらじサンダルを取り上げていました。

参考ページ)WBS わらじがサンダル?
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/trend_tamago/post_566.html

これは買うしかない?

ランニングに興味がある人もない人も、
走るということについての考え方が変わる興味深い一冊です!!

●BORN TO RUN 走るために生まれた
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4140814144/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆4月の読書感想
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【機長の集中術】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4484102102/dosportstrain-22/ref=nosim

日本航空のパイロットとして唯一すべての国際路線を飛び、
今年3月で引退された小林宏之さんの集中力についてをまとめた書籍。

どこかでお見かけした名前だと思って考えてみると、
日垣隆さんのサイエンス・サイトーク本で登場されていた
パイロットさんだったんですね。

参考図書「『無駄な抵抗はよせ』はよせ」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4898316050/dosportstrain-22/ref=nosim

日垣さんの著書では健康管理について語られていましたが、
今回は集中力について的をしぼり、
集中力の種類、発揮の仕方、阻害要因、失敗談にいたるまで
非常に読みやすくまとめられています。

確かに「知ってるよ!」ということも多いのですが、
でも振り返って自分自身が集中力を発揮するために意識して行っているか
と考えると、まだまだ足りないこともあったりして反省。

「集中力は、目的に向かってどれだけ自分をコントロールするかに
 かかっています」(P17より引用)

集中力には足元の小さなことを見る「虫の眼」、
全体を俯瞰する「鳥の眼」、流れを読み取る「魚の眼」
本質や重要度を見極める「心の眼」の4つの眼が必要とのこと。

「集中する」ことはこの4つの眼を意識して自分をコントロールするが大切。
ワタシも意識していきたいと思います!


以下、4月の21冊の中からの今月のオススメ本です。

●ペニシリンはクシャミが生んだ大発見
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4582855083/dosportstrain-22/ref=nosim

●カラダマネジメント術!
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4838720890/dosportstrain-22/ref=nosim

●ほら、あの「アレ」は・・・なんだっけ?
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062148641/dosportstrain-22/ref=nosim

●ファースト・ジャパニーズ ジョン万次郎
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062141779/dosportstrain-22/ref=nosim

●BORN TO RUN 走るために生まれた
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4140814144/dosportstrain-22/ref=nosim


なるほどトレーナー本にオススメ本を掲載しました。

●2010年4月オススメ本はコチラより↓
http://astore.amazon.co.jp/dosportstrain-22/


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◆編集後記
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今週は何年かぶりに風邪っぽい症状に悩まされましたが、
持っている知識を総動員して?何とか悪化せずにすみました。
雨で濡れた後そのまま放置しておくといけませんね、やっぱり(反省)。
この反省を活かして?選手にコンディショニングに関するアドバイスが
できればと思います(転んでも何かつかんで起きること!)。


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