なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第266号)

平成23年 3月21日

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こんにちは、ニャロメです。

3月11日を境にして何もかもがこれほど変わってしまうとは
今でも信じられない気持ちですが、
それでも日々は少しずつ春へと向かっています。

「今、自分が出来ること」という言葉がよく聞かれますが、
相手を思いやり、自分が出来る精一杯のことを行う
日々でありたいと思います。

では266号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「少しずつ活動再開へ」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「インペアード・パフォーマンスとは」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「Don't over teach(教えすぎるな)」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【少しずつ活動再開へ】

震災以降、学校からの指示で部活動はしばらくお休み
ということになっています。

●余震への不安

●インフラが不安定(計画停電や電車運休、ガソリン不足など)

●被災地域出身者の本人・家族を含む安否確認

などを考慮したものと思われ、
他の学校でもおおむね同じような対策が取られているそうです。

原発事故の影響などもあり、
地域出身者で帰宅希望者には一時的に帰宅の許可が出ているので、
チームとしても全体でまとまって活動するのはむずかしい。

公式戦やリーグ戦の開催すらも決まっていない状況です。

それでも今、スポーツが出来ることに感謝し、
選手たちはそれぞれ試合に向けての準備をしています。

オフシーズンにしっかりトレーニングした成果も
少しずつ発揮されているところ。


まだまだ今までのように恵まれた環境とはいきませんが、
今の環境の中で出来ることをやっていこうとがんばっています。

***

今週のワタシはといえば、実は遠い学校へトレーナー活動に行きました。
ツイッターでつぶやこうと思うものの、

「昨日、結構揺れたところじゃないですか」

なんて不安を助長させてしまってはいけないと思い、
つぶやきを自粛(活動はそのまま強行)。

もう一回揺れると高速道路が閉鎖されて帰れなくなるかもしれない、とか
その前に現地で揺れたらどうしよう、とも思ったのですが、

選手たちの元気そうな姿を見るとやっぱりきてよかったと思う。

ワタシはワタシが出来ることを選手たちに伝えたり、
指導することでトレーナーとして活動できるのですから、
必要とされる限り(妄想含む?)、全力で取り組みます。

まだまだ余震の不安もつきませんが、安全第一でがんばりたいと思います〜。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【インペアード・パフォーマンスとは】

この季節は花粉症に悩まされる選手が多くなっています。
ワタシは幸いにも花粉症とは無縁の日々を過ごしているので、
そのつらさがわからなくて本当に申し訳なく思います(-_-;)

それとともに花粉症にどうやって対応していったらいいのかも、
何となく薬を飲めばラクになるのかな?
ヨーグルトもいいと聞くけどどうなのかな?
といった程度。


そこでいろいろと調べてみると
花粉症治療薬としては抗ヒスタミン剤が中心となっているようですが、
抗ヒスタミン剤は副作用として「眠気」が起きやすいそう。

さらにさらに「眠気」よりも深刻なものに
「インペアード・パフォーマンスの低下」とあり、
集中力・判断力・作業効率などの低下が懸念されるそうです。
これが眠気よりも厄介な理由としては、本人が自覚しにくいこと。

眠気は自覚できますが、
インペアード・パフォーマンスは無自覚のうちに進行してしまうので
仕事や勉強、車の運転など日常生活のさまざまな場面において
不都合を生じる可能性があるそうです。

スポーツ活動も例外ではなさそうですね・・・(-_-;)

※インペアード・パフォーマンス(Wikipediaより)
http://j.mp/gzw8ML


抗ヒスタミン剤は現在第三世代まで開発されているそうですが、
昔から使われている第一世代の薬ほど脳への影響力が大きく
このインペアード・パフォーマンスを引き起こすようです。

選手からするとただでさえ花粉症でつらく、
集中力も散漫になりがち、鼻が詰まって睡眠不足になるなどに加えて、
薬を飲むとインペアード・パフォーマンスに陥ることがあるとは
スポーツをする以前にいろいろと困ったことになりますね(涙)。

世代が新しくなるにつれて、
インペアード・パフォーマンスの影響も少なくなるようですし、
病院などでよく相談の上、適切な治療方法を選択していくことが
必要ではないかなと思います。


ワタシは直接経験したことがないので、
花粉症対策に「これはいいよ!」というものがありましたら、
ぜひ教えていただけると嬉しいです。

あ、しょうが紅茶もいいみたいですね(^^;)


参考ブログ)花粉症の薬に注意!−やせるドットコム
http://e-muscle.cocolog-nifty.com/tbaby/2011/03/post-94cc.html

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「Don't over teach(教えすぎるな)」

【教えない教え】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087205673/dosportstrain-22/ref=nosim

プロ野球界で長く指導者として活躍された権藤博氏による、
コーチングの「べからず集」。

そういえば楽天イーグルスの名誉監督である野村克也さんも

「日本のコーチは親切過ぎる。教えたがる。自分の存在感を押し付けている。
 コーチは“手助け屋”でいい」

とおっしゃったそうですが、
まさに権藤さんも相手にいかに気づかせるかということに知恵をしぼり、
選手の能力を最大限に発揮できるようサポートしてきたのでしょう。

「選手の自主性を引き出しつつ、選手自らが何かに“気づく”ように
 持っていってやるのが真のコーチの務めと言えよう。
 
 教えられて覚えたことはすぐに忘れてしまうが、
 自分で気づいて覚えたものは体にしっかりと染みつき、
 忘れることはない。
 
 そしてそれはその選手にとって大きな財産となっていく。」(P35より)

有名なたとえ話である、釣った魚を与えるか、魚の取り方を教えるか
といったところにも通じるのかなと思いました。

間違ったものは修正しなければならないこともあるでしょう。
しかしそれを自分で気がつくように軌道修正することこそ、
教えない教えとしてのコーチングの基本なのではないのかなと思いました。

【教えない教え】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087205673/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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日本中がまだまだ以前の日常生活とはほど遠い状況の中ですが、
少しずつ生活が落ち着いてきています。
ただしスポーツ活動は電力の影響もあり中止や延期などの対応が
取られることも多く、チーム活動の試合予定などもほとんどが
組み直しを迫られることになりました。

※これをリスケっていうんですね=Re(再)スケジュールのこと。

そんな中でも今回選抜高校野球が開催されるのは
個人的にはとても嬉しいです。
秋の大会以降、この大会を目指してがんばってきた選手たちの晴れ舞台。
日本中に明るい話題をもたらしてほしいと思います。


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