なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第280号)

平成23年 6月27日

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こんにちは、ニャロメです。

一気に暑い夏がきたような週末に、
すっかり日焼けしてしまいました(^^;)
長袖の袖から先の手の部分だけがコゲてしまい、
ウラと表で色が違う・・・。
これからは日々日焼けとの戦いです(笑)。

では280号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「NSCAジャパンの総会・基調講演に行ってきました」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「ハムスト肉離れ予防の機能評価〜H/Q比」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【NSCAジャパンの総会・基調講演に行ってきました】

今週(といっても昨日のことになるんですが)は、
NSCAジャパンの総会・基調講演に行ってきました。

ワタシが持っている指導者資格(CSCS、NSCA-CPT)は、
CEUポイントという勉強ポイントがあり、
これを3年間で貯めて、次回更新を行う制度になっています。

これでポイントもクリア出来る・・・。

しかもとてもラッキーなことに、
チームの練習もお休みだったんですね(日曜日の休みなんて!)。

ということで心置きなく参加してきました〜。

***

基調講演では、
国際武道大の山本利春先生と、
京都大の森谷敏夫先生の講演という超ゴーカな内容。

山本利春先生ブログ
http://toshiharu-yamamoto.at.webry.info/

森谷敏夫先生研究室サイト
http://morichan.jinkan.kyoto-u.ac.jp/


トレーナーとしては、知らない人はモグリとも言える山本先生と、
関西弁で運動の必要性をまくし立てる!?森谷先生。
ワタシ、森谷先生のファンなんです(^^)

寝ているヒマがないほど話が面白いですよね〜。

内容も非常に勉強になることばかりで、
これは復習もしなければ!
ということで復習はネタ帳に続くわけです(笑)。

***

会場では多くのギョーカイ人に再会&お会いし、
さながら同窓会のようでした(いつも言ってるけど)。

皆さん、それぞれの現場で活躍されているようで何より〜!

「いろいろコラボ出来るといいね」とか

「何か(雑誌?ウェブコラム?)で載っているの見ましたよ〜」とか

言われたんですけど、

「昔、講習会に参加したときの講師がニャロメさんでした」

と言われたときは、変な汗が出ました(笑)。
えーっとそれは10年くらい前じゃないですか。
・・・思い出すのもオソロシイ(^^;)


ということでいろんな方と交流できて
非常に楽しい一日となりました!

皆さん、ありがとうございました〜!!

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【ハムスト肉離れ予防の機能評価〜H/Q比】

今回は山本利春先生の講演より。

山本先生はご自身もハムストリングス(大腿部後面)の肉離れを
幾度となく経験されたそうです。
当時はテーピングなども珍しかった時代に、
競技復帰(陸上)の時に大腿部にテーピングをして出場されている
スライドを拝見しました。

ハムスト肉離れの原因としては、

●柔軟性の欠如

●筋力

●アンバランス

●ウォームアップやクールダウン不足

●疲労の蓄積

などが複合的に絡み合うことで引き起こされるもの。

さらに一度受傷して復帰をするときは、
筋力的に受傷前よりもさらに強化されていないと、
再発することになりますよね。

ワタシが現場で一番感じるのは、この筋力レベルかな。
柔軟性や疲労への対応ももちろん必要ですが、
受傷前の筋力ではまたケガをする可能性があるということ。

ここを選手にしっかり認識してもらい、
トレーニングをしていかないといけません。

さてさて。


ハムスト肉離れ予防の指標として使われるのがH/Q比です。

●H/Q比とはハムスト・大腿四頭筋の筋力比のこと。
 大腿四頭筋を1としたときのハムストの筋力を数値で表します。

太ももの前側と後側の筋力比を評価するのですが、
通常、太ももの前側の筋力のほうが強いです
(サッカーでシュートをするときに足を蹴る動作で使う太ももの筋力)。

このH/Q比は0.6を下回ると、
ハムストの筋力強化が必須となり、0.5を下回ると
肉離れを起こす可能性が高くなる・・・。

と、本やら何やらで勉強したのですが、
これは測定するスピードによって大きく変わってくるものだそう!

サイベックスマシンなどを使って測定する場合、
高速になればなるほどH/Q比は高くなるのです
(ということをこの講演で初めて知ったのだ・・・)。

一般的に測定する場合はマシンなどを使って
筋力をチェックしていたのですが、
H/Q比は測定条件によってその評価が変わるということ。


なるほど。

肉離れ予防の指針としてH/Q比をチェックしつつも
測定条件によって再考する必要があるということなのですね。
また一つ勉強になりました・・・!!

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」

【奇跡の教室〜エチ先生と『銀の匙』の子どもたち】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4093881634/dosportstrain-22/ref=nosim

いつも読んでいるメルマガ「平成進化論」で
鮒谷さんが絶賛されていたのを読んで、即、購入。

参考メルマガ)平成進化論
http://archive.mag2.com/0000114948/index.html


エチ先生こと橋本武先生の国語の授業は、
中学3年間かけて、「銀の匙」という文庫本一冊を読むことだった。
普通に考えるとそれこそ一冊の文庫本なんて、
数時間、もしくは数日あれば読み終えられるもの。

これを3年間かけて学ぶなんて、いったいどのようにしたら出来るのか?

という内容については書籍に譲ることにして。
自分の興味があるものを深く掘り下げること、
それこそ毎日が「横道にそれた」授業であり、
スピードでは得られない、自分との対話を通して気づく大切なこと。

即効性のあるものを求めるのではなく、
地道に積み重ねることで得られる地力こそが
一生涯にわたって財産になるのではないか。

最後に書かれてある橋本先生の

「この授業によって一人前の教師に育てられた」

という言葉に思わずウルウルしてしまいました。
教える、教えられるという立場は一方方向ではないのですね。


【奇跡の教室〜エチ先生と『銀の匙』の子どもたち】
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◆編集後記
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久しぶりに電車に乗って出かけたのはいいのですが、
慣れないパンプスで歩き回って、ついには水ぶくれ・・・。
帰りはゆっくりゆっくり歩いて帰りましたよ(T_T)

以前は靴擦れしなかった靴なんですが、
足が大きくなったのでしょうか!?


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では来週281号でお会いしましょう☆


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