なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第315号)

平成24年 2月27日

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こんにちは、ニャロメです。

この時期は一雨ごとに暖かくなると言いますが、
まだまだ寒い日が続きますね。
あっという間に2月も終わり、
シーズン間近の3月に突入です〜。
やらねば〜!!

では315号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「2012東京マラソン・トレーナーサポート」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「足関節捻挫の傷害評価(バッファロールール)」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「じゃ、やってみれば」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【2012東京マラソン・トレーナーサポート】

さて今週は!
東京マラソンのトレーナーサポート活動に行ってきました〜。
今回で三度目の出場です(笑)。

しかも偶然にもチームの練習が休みという(^^;)

「練習を休まなくてよかったわ〜」というトレーナー的感想と
「ワタシの休みはどこへ〜」という一般人的感想との間で
揺れるココロといったところでしょうか!?

参加するたびに救護テント場所の担当が
後方へと移動しているように思ったのですが、
調べてみると前回同様の32キロ地点。

集合場所に行ってみると、
陸連の担当の方も同じ、
昨年ご一緒したトレーナーさんも一緒と、

「ひょっとして32キロ救護テントのメンツは固定か?」

と若干アセったりして(この調子だと来年も?)。

***

今年は気温があまり上がらず、
コンディションとしてはマラソン日和。
例年以上に救護テントに立ち寄るランナーは少なくて、
今までで一番余裕のあるトレーナー活動となりました。

テントに立ち寄る選手の多くが、

●脱水による足のけいれん

●練習不足等による膝、下腿、太ももの痛み

●走り方や疲労による足のまめつぶれ

で処置を依頼されていました。

足のけいれんというのは、
ストレッチして、水分・塩分補給をして、
という一般的な対応になってしまいますが、
コワイのは

「テントでの対応時間をかければかけるほど体温が奪われ、
 結果として逆に走れなくなってしまう」

こと。

リタイアするのであれば時間をかけても構わないのですが、
(というかリタイアするなら処置そのものはその場で行わなくてもよい)
完走を目指すのであれば、
必要最低限のサポートをしてレースに復帰しないと、
余計に走れなくなってしまうんですね(>_<)

ここらへんがむずかしい。

ということで選手に説明をしつつ、
走るか辞めるかの選択を確認しつつ、
その後の対応を行う、といった形で対応しました。


一日のみのサポートでしたが、
東京マラソンって本当に「お祭り」ですね!!

沿道の人が選手に熱い声援を送り、
大勢の人が東京の街を走る。
スカイツリーを見ながら走るコースもあったようで、
それぞれ楽しみながら走られたのではないでしょうか。

一万人とも言われるボランティアスタッフの方々。
ワタシなどを含めたサポートの方々。

多くの人が今日一日をいろんな形で過ごされたと思います。

立ちっぱなしでツライんですけど、
「また来年もトレーナー活動やろうかなぁ〜」
なんてサワヤカ〜な気持ちになりましたよ(*^_^*)

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【足関節捻挫の傷害評価(バッファロールール)】

今月号の雑誌トレーニングジャーナルの特集は
「捻挫のあと、どうするか」

日経メディカルオンラインに載っていた特集には
【捻挫】湿布を貼って包帯で固定 ⇒ ×

足関節の捻挫ってよく見かけるスポーツ傷害ですが、
それだけに安易にとらえられているかもしれません。

トレーニングジャーナルの特集を読んで、
平石さゆりさんが書かれていたブログを読んで、
初めて知った骨折鑑別のオタワルール(改訂バッファロールール)。

今回はワタシの中でのまとめとして書きたいと思います。

***

足関節捻挫をした際、骨折を伴うことがありますが
レントゲンを撮るべきか、撮らずに経過観察するかといった判断は
なかなかむずかしいものがあります。

「石橋をたたいて渡る」方式でいくと
必ずレントゲンを撮ることになると思いますが、
実際に骨折が見つかるケースは約1割だそうです。

レントゲンの必要性を見極めるために
1992年に考え出された判断基準がオタワルール、
1998年これを改訂したものがバッファロールールと呼ばれています。

触診する場所は4つ

●外果先端から6cm位までの中線部

●内果先端から6cm近位までの中線部

●第5中足骨底部

●舟状骨

これに歩行の可否(4歩以上歩くことができたか)を加えて
圧痛がある場合にはレントゲンを、
ない場合にはRICE処置等で経過観察を、
ということになります。

またこのルールが適用されない除外項目があるので、
そのときはこのルールによる判断は行いません。

***

足関節捻挫があまり多くない競技を担当しているのですが、
こうした傷害評価のルールがあると非常にわかりやすいですね!

いつか足関節捻挫に遭遇した際には、
このルールの評価によって判断してみたいと思います。


参考ブログ)Innevate The World(これって足首の捻挫?骨折?)
http://innervate.exblog.jp/17613422/

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「じゃ、やってみれば」

【じゃ、やってみれば】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4534049102/dosportstrain-22/ref=nosim

代表作「ALWAYS 三丁目の夕日」をはじめ、
さまざまな映画を手がけた映画プロデューサーである
阿部秀司さんの著書。

大ヒットとなった「ALWAYS」も企画段階では、
「マーケットがない」と猛反対にあったそうで、
「マーケットがないなら自らつくり出せばいい」と
信念を貫き、制作したとのこと。

口癖である「じゃ、やれよ!やってみればいいじゃん」

という言葉を自分自身に言い聞かせたそう。

『「ああなって、こうなって、こうなるから、じゃあやめよう」というのは
 簡単だけど、先の心配ばかりしていたら何も行動を起こせない」

『新しいことを試みようとするときには正解なんてない。
 でもそこで一番大切になってくるのが、自分の中にだけは“正解”
 と言えるものを持っているということ』

 (P89、P90より引用)

自分の中で明確な基準があり、
周囲の理解が得られずに止まっているのであれば、
まずやってみることから始める。

行動することで現状は変化し、新しい展開へとつながっていく。
それが自分の持つ“正解”へと近づくのであれば、
こわがらずにやってみることなのかな〜。

と、この熱い本を読んで考えています!!

【じゃ、やってみれば】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4534049102/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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東京マラソンは海外からもその運営方法の評価が高く、
外国人ランナーも多数参加されていました。
そして救護テントにくる外国人ランナーも多く、

「日本語わからないらしいんですけど、ニャロメさん、中国語話せますか?」

なんてスタッフの方に聞かれたときにはビックリしました!
来年までには中国語と韓国語ぐらいは話せるようにしとかなきゃ
いけないのでしょうか(^^;)


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