なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第347号)

平成24年10月 8日

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こんにちは、ニャロメです。

秋のシーズンも後半戦です。
今までは暑さ対策のために準備することが多かったのですが、
そろそろ寒さ対策も頭に入れておかねばなりません。
雨が降ると余計に寒さを感じやすいですし。
台風シーズンでもありますので、
準備は念には念を入れて!ですね。

では347号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「ハードなパートナーストレッチ」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「トレーニングと活性酸素」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「ネクスト・ワン」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【ハードなパートナーストレッチ】

今週はチームトレーナー活動がメインの一週間。

練習の大半で何事もなく平穏無事に過ごしていることもあれば、
ほとんど出ずっぱりで大汗かきながらトレーナー活動していることも。

「今日は人気者ですね〜」

なんてのんきな選手たちに声をかけられたりして(笑)。


基本的にはセルフコンディショニングの重要性から始まって、
不安部位の把握や状況に応じたサポート、
トレーナーとしての適切な対応などを行うのですが、
何といってもワタシにとってハード過ぎるのが

「パートナーストレッチ」。

肩のストレッチだけは選手に褒められるのですが\(^_^)/
下肢のストレッチをするときの、
選手の太ももの重さといったら!!!

重すぎる…orz

ということで代償運動を起こさないように気をつけながら、
ハムストや大腿四頭筋のストレッチをするのですが、
腕の力だけではなく、
時には首にかけて大腿部を支えたり、
自分の太ももを土台代わりにして足を上げたりと、

「いかに非力ながらも適切なストレッチが出来るか」

を考えながら行っています。


そんな苦労を知ってか知らずか、

「お!汗かきながら働いてますねぇ」

なんて言われるのが常なんですけど、
ワタシももう少し筋力がつけば、
もうちょっと楽にパートナーストレッチが出来るだろうし、
筋肉がつくと基礎代謝が上がってきっとダイエットにもつながるだろうし。

…なんて思いながら、日々トレーナー活動に励んでいます☆

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【トレーニングと活性酸素】

毎月届くNSCAジャパン会報誌
「ストレングス&コンディショニングジャーナル」に、
ワタシがいつもお話を聞いて感動しまくっている(笑)、
京都大学・森谷敏夫先生のレポートが載っていました。

森谷先生の講習会はとにかく面白くてわかりやすい。

関西弁でまくし立てながら、
「長生きするためには運動しなきゃ!!」
と身体を動かしながら楽しく話をしてくれます。

「講演レポート」とあったので、
「きっとこの内容を関西弁で面白く話されたんだろうな〜」と思ったら、
米国のNSCAカンファレンスで講演されたものだったらしい。
「む?英語でもアメリカンジョークを連発したんだろうか?」
なんてどうでもいいことを想像してしまいましたが(^^;)

「生活習慣病予防と脳機能改善のための筋力トレーニング」

というレポートの中で、
活性酸素について書かれたところがありましたので、
覚え書きとしてまとめておきます。

前置きが長くてスミマセン(^^;)

***

活性酸素というのは激しい運動をすると発生するといわれています。
老化の原因の一つともいわれており、
活性酸素=「体内公害」とまでいわれることも。

少なからず活性酸素が体内に多く発生すると、
それに伴うさまざまな影響が心配されるわけです。

でも先生のレポートによると、

「活性酸素は骨格筋のトレーニング適応を惹起する伝達物質である」

ということがわかってきているとのこと。

活性酸素を取り除くための抗酸化サプリメントによって、
骨格筋のトレーニング適応を抑制・遅延させることがあるという研究や、
ビタミンCの経口投与が
運動誘発性の骨格筋ミトコンドリア発生を抑制したという研究、
その他さまざまな研究報告から、

「活性酸素はトレーニングにおける筋の適応には必要不可欠な条件である」

ということが考えられるのです。


この内容の中で、

「重要なことは活性酸素除去を目的として、
 抗酸化サプリメントを取りすぎると、身体づくりにはかえってマイナスに
 なることを理解しておく必要がある」(P8より引用)

とまとめられています。

これを読んで「過ぎたるは及ばざるがごとし」と思ったワタシ。

トレーニングで発生する活性酸素=有害なものという
一方向からの考え方だけではなく、
除去するあまり、トレーニング効果がかえってマイナスに働くということも
頭の片隅に入れておく必要がありそうですね。

参考雑誌)「ストレングス&コンディショニングジャーナル」10月号

※会員誌のため、書店販売はありません

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◆トレーナーを支える元気の出る本
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「ネクスト・ワン」

【高校生からの哲学】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4286119335/dosportstrain-22/ref=nosim

長年高校で倫理の授業を担当し、
教え子たちから「もう一度先生の授業が聞きたい!」という要望にこたえて
編纂された「もう一度聞きたい倫理の授業」の改訂版。

カブキ竜平(本名:冠木秀夫)さんという方が書かれた著書。

これは仲良くしていただいている先生から紹介された本なのですが、
な・な・なんと!我が母校のしかも野球部OBとのこと。
ひょー、ビックリしました。

人生のキーワード「縁」「観」「空」「愛」「愚」について、
般若心経をもとにとてもわかりやすく書かれています。
また折にふれてのエピソードが非常に心に残り、
自分の至らなさを反省しながら、自分もそうありたいと思ったり。

***

この「ネクスト・ワン」という言葉は、
「空」についてのエピソードとして紹介されており、
これは喜劇王チャールズ・チャップリンの言葉です。

チャップリンはいつも新しい映画を発表するたびに、
記者団に「あなたの中ではどれが最高の作品か」と質問され、
「ネクスト・ワン(次の作品だよ)」と答え続けたといいます。


「チャップリンは「最高」と「無上」とは違うと考えていました。
 最高は、そこが上限であって止まることを意味しています。
 無上は、「上がない」という意味で、極めれば極めるほど
 昇華していくことを表しています。(中略)

 記者団は「最高」にこだわって質問をし続けましたが、
 チャップリンは、最高であるかもしれないものをいったん空じて、
 また新たなる「無上」を目指して、「ネクスト・ワン」を言い続けた」

(P157より引用)

自分が築き上げてきたものを一度ゼロにするというのは、
なかなか勇気のいることです。

でも常によりよいものを求めて行動していく姿勢は素晴らしい。
ワタシも今日より明日の進歩を求めて、
「ネクスト・ワン」の精神でがんばりたいと思います!!

【高校生からの哲学】
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◆編集後記
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今回は活性酸素のことについて書きましたが、
活性酸素はトレーニングだけではなく
紫外線やタバコの煙、電磁波、排気ガス等にも含まれるものです。
こういったものは不必要に体内に取り込まないという努力も
もちろん大切だと思います。

「運動=活性酸素=よくない」という単純な公式ではない、
ということ。何事もバランスが大切であり、極端な抗酸化対策も
一度振り返って考えてみる必要がありそうですね。


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