なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第348号)

平成24年10月15日

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こんにちは、ニャロメです。

周囲は「鼻からくる風邪、喉からくる風邪〜」
なんて言いながら体調を崩している人も多いのですが、
ワタシはいたって元気です!
それでも夜はずいぶんと涼しく・寒くなりましたね。
油断せずにいかねば…!

では348号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「限られた時間で指導する」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「くれくれ星人を育てない」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「停滞していると感じたら、それは人生の作戦タイム」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【限られた時間で指導する】

今週もチームトレーナー活動。
練習時間が短くなった分、活動時間も短くなりましたが、
短い時間をいかに有効的に使うかに頭を悩ませます。

その一つがフィジカル面の強化。

練習時間が限られているので
トレーニングの時間を確保するにも一苦労です。
そしてさらにランニングを行う時間や場所も限られ、

「質より量」

といったことも追求出来なくなってきました。

試合時期に合わせた内容で行うため、
それほど量を追い求めてはいないのですが、
コーチの立場としてはなかなかむずかしい。

「もう少し時間がほしい」

と思いながらも、

「これ以上長引くとご飯の時間が遅くなるよな」

といった現実的な悩みが(笑)。


こういうときは優先順位をはっきりさせて
バッサリとあきらめることも必要かと(^^;)

うまく強弱をつけながら、
試合で活かすためのフィジカル強化を行っていきたいと思います。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【くれくれ星人を育てない】

ワタシはアスレティックトレーナーとして、
選手にケガを予防するためのセルフコンディショニングを指導し、
必要に応じて対応するというスタンスで活動しています。

もちろん応急処置やアスレティックリハビリ、
コンディショニング等などは個別対応します(念のため)。

目指すところは

「トレーナーがいなくてもいい、チーム・選手自身が自立した環境」

なんですが、
それを目指すための教育啓蒙活動として
トレーナー活動しているわけで、
上級生になればなるほどこういったことを理解して、
質問する内容も変わってくるんですね。


下級生だと

「肩が痛いのでテーピングをしてください」

と唐突に依頼してきます。
その場でテーピングを巻くこと自体に時間はかかりませんが、
ケガの状況を把握するためにも話を聞きますし、

「今まで自分が痛い部位に対してどのような対応をしてきたか」

も聞くようにしています。
そして何もケアせずにいた場合は、
まず何をしなければいけないか、から話を始めます。
テーピングをしてプレーをすることは可能でも、
根本的な解決策ではないことを理解してもらう必要があるからです。

これが上級生になると

「肩が痛いのですが、ストレッチの方法を教えてください」とか

「こうやってケアをしているのですが、他にいい方法はないですか」

といった会話になります。
そこで話をした上で、必要に応じてテーピングを巻くこともあります。

この違いがアスリートとしてワンランク上をいくのではないかな?
と思います。

それだけにワタシが発する言葉はとても重要になってくるし、
いつまでも同じ対応ではなく、
常によりよいものがないか、選択肢を増やせないか、
といったことを考えるとワタシも進歩し続けなければならないのです。


トレーナーといえば「マッサージをする人」「〜してくれる人」
という理解の人も多いと思いますが、
「してくれる」という考え方は非常にリスキー。

選手を「くれくれ星人」にしないためにも(笑)、
目指す方向をしっかりと示すことの出来る人=コーチ、として
選手に接していくことが出来ればと思っています。

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◆トレーナーを支える元気の出る本
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「停滞していると感じたら、それは人生の作戦タイム」

【今を受け入れ、今を超える】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4198634548/dosportstrain-22/ref=nosim

車いすアスリートとして数々の大会で活躍し、
今年のロンドンパラリンピックにおいても
女子マラソン5位に入賞した土田和歌子さんの著書。

土田さん、以前トレーニングに来られていた頃には
よくお会いしました\(^_^)/

本当に明るくて前向きで元気なんですよね。
ふさぎ込んだところは見たことがない。
そんな土田さんの本が出版されるとのことで
さっそく読ませていただきました。

本の中に書かれているたくさんの言葉も土田さんらしく、
凹んでもまた前を向く、
他人のせいにしても「そう思っている時間の分だけ停滞する」
と心にグサグサ刺さります。

責任を転嫁したところで何も解決しないですよね(大いに反省)。

「思うような結果を得ることができなかった時に人は
 絶望的な気持ちになるものですが、
 
 (中略)

 停滞していると感じたら、それは人生の作戦タイムだと
 考えればいい」

(P38より引用)

先日、クラッシュというノンフィクション小説を読んだのですが、
「辛い」という言葉は封印して、一歩でも前に進みたい。
ワタシの「辛い」は「辛い」ではなく、
考え方、感じ方でいくらでも変わることができるとショックを受けました。

参考書籍)「クラッシュ―絶望を希望に変える瞬間」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4344403606/dosportstrain-22/ref=nosim


「今をまっとうしているか?」と自問しながら
日々を送るという土田さん。
その言葉をワタシ自身にも投げかけながら、
日々のトレーナー活動に活かしていきたいと思います。

【今を受け入れ、今を超える】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4198634548/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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土田さんの本を読むと、
明るい口調で話しかけられているようで、本当に心が温かくなりました。
プロのアスリートとして、妻として、母として。
これからのご活躍も影ながら応援させていただきます\(^_^)/


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