なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第422号)

平成26年 3月 17日

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こんにちは、ニャロメです。

ようやく暖かくなってきましたね。
それに伴って花粉症の選手たちがつらそうに
マスクやら眼鏡やらで対応しています。
暖かくなってほしいけど花粉は舞ってほしくない。
悩ましい季節ですね・・・。

では422号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「練習、練習、休み、そして練習」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「トミー・ジョン手術に思うこと」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「できないことを嘆くより、できることに感謝する」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【練習、練習、休み、そして練習】

今週の活動ダイジェストを書くときに、
いつもスケジュール帳を見返すのですが、
見事なまでにチーム練習一色で。

三週間近くぶっ続けの強化練習後、一日休みがあって
さらに練習は続くという。

今月休みなしがすでに確定し、ちょっと凹んでおります(笑)。

まぁそれでも好きなことを好きなようにやって、
それなりに生活できるのはありがたい限りです。

他の仕事が手につかないのはちょっと困ったところです(^^;)


さて今回の強化練習では、
アスレティックトレーナーというよりもフィジカルコーチの役割が大きく、
コーチ業にほぼ専念という形でした。

ケガが少なかったということもあるんですが。

チームの中で、いい面、悪い面を指摘し、
方向性を確認しながら個々のレベルアップを目指すことを
毎回いろんな表現方法でアドバイスしました。

ワタシの中では「再現性」がキーワードなんですよね。

良い選手ほど好不調の波が少なく、
いつもと同じことが、いつも通りできる。

Facebookで興味深い記事が流れてきましたので、
備忘録的にリンクを貼っておきます。

【参考ページ】イチローはなぜ怪我をしないのか?
http://full-count.jp/2014/03/11/post1839/

毎回同じルーティンを繰り返して準備するイチロー選手。
同じことをして「昨日と違う自分かどうか」の確認作業をしていると
記事では書かれていました。

「あ!これだ!」と思って翌日には自分の言葉でアドバイス(笑)。

「ウォームアップをするとき、クールダウンをするとき、
 身体の微妙な変化を読み取って、何かを感じるようにしよう!」と。

毎日行うルーティンはコンディショニングレベルを上げるだけではなく、
自分の状態を把握し、今日の自分に必要なモノを感じ取れるもので
あってほしいなと思います。

・・・えーっと活動報告からかなりそれてしまいましたが、
今週はこんなことを考えていた一週間でした(^^;)

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【トミー・ジョン手術に思うこと】

先週はフランク・ジョーブ博士が最初に行った
「トミー・ジョン手術(内側側副靱帯再建術)」について
基本的なことをまとめてみました。
今週はその続きなど。

***

投球障害の一つである肘の内側側副靱帯損傷
(野球肘の一種)では、投球時からずっと続く痛みが特徴的です。

「投げはじめから投げ終わりまでずっと痛い」というのがポイント。

靱帯そのものがブチッと切れて断裂した状態
(桑田選手がケガしたのは靱帯断裂だったと思います)と、
靱帯が部分断裂し、機能性が失われてその役割を果たせていない状態があり、
長掌筋腱などを使って新しく靱帯として機能させるよう再建すること
=再建術、すなわちトミー・ジョン手術なのです。

新しい靱帯の役割を果たせるだけの強度を備えた組織=長掌筋腱等を
前腕から持ってきて再建したということになります。


さてこのトミー・ジョン手術。

非常に高度な手術が求められるだけではなく、
手術後のリハビリテーションから競技復帰に至るまで、
トータルで管理できる病院というのはそう多くないため、
いわゆる有名なドクターに診察が殺到することになります。

日本のジョーブ博士と呼ばれる先生の病院に行ったときのこと。

待合室が術後の患者さんでいっぱい(*_*)
それだけならまだしも、
患者さんの平均年齢が若い。推定16〜17歳といったところでしょうか。
中には小学校低学年とおぼしき患者さんが、
術後の診察に訪れているのを目にすると、
アスレティックトレーナーとしてはちょっと考えてしまいますよね・・・。

手術が悪いんじゃないですよ。

手術に至るまでの経緯がどのようなものだったのか。

突発的なスポーツ外傷は致し方ない部分もありますが、
投球障害であるならば、手術にいたるまでに相当痛みを我慢して
プレーをし続けたのではないかということ。

トミー・ジョン手術のことを

「肘の内側側副靱帯を痛めても、新しく再建できる」

と好意的にすすめるような話も聞きますが、
本来であれば、最後の切り札としての選択肢であるべきではないかと。

小学生の選手が肘の再建術を受けて、
無事に競技復帰できればいいのですが、
ケガにいたるメカニズムを把握し、
これを予防しなければ何度も「同じ壊し方」をするのではないでしょうか。

***

アスレティックトレーナーとしては、
「トミー・ジョン手術」という選択肢を持ちつつも、
こうならないために、選手自身、
そしてトレーナーとしてできることは何かということを
より明確にして指導していく必要性を改めて感じています。

皆さんからのご意見ありましたら、ぜひお聞かせくださいね。

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「できないことを嘆くより、できることに感謝する」

【あきらめない力】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4391144441/dosportstrain-22/ref=nosim

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場した、
脳リハビリ医・酒向正春先生の著書。

残念ながら酒向先生の放送(第200回「希望のリハビリ、ともに闘い抜く」)
は見ていないのですが、とても興味があったので読んでみることに。

もともとは脳外科医として
医師のキャリアをスタートさせた酒向先生ですが、
急性期の「生死をわけるような」手術の日々から一転、
病気による後遺症を抱えながらも、
なお人間らしい生活を取り戻したいという患者さんを助けるために
奮闘するリハビリ専門医へと転身。

さまざまな患者さんの脳画像を確認し、

「ここまで回復できる」「もっと良くなる」

と画像診断を行った上で、
多くの医療従事者(PT、OT、ST、看護師、介護福祉士、ソーシャルワーカー等)
と協力体制をとりながら患者さんの「できること」を
一つずつ積み重ねていきます。

せっかく助かった命でもそれを輝かせるのは気持ちの前向きさだと
酒向先生は著書で述べられています。

できないことを嘆くよりも、できることに感謝。
一つ一つ積み重ねていくことが、
「達成感」と「やりがい」につながり、
生きる活力になっていくのです。

人はどうしてもできないことばかりに目が向きがちです。
そんなときこそ、この言葉を思い出し、
できることに感謝していきたいと思います。

【あきらめない力】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4391144441/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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419号で案内させていただいた北海道でのセミナーですが、
主催者側の諸事情により延期となってしまいました・・・。
人生初の北海道はいったいいつになることやら(^^;)

参加を検討されていた皆様には大変ご迷惑をおかけいたします。
また改めて日程が決まりましたらご連絡させていただきます。

北海道行きが延期になったのは残念ですが、
実は遠い学校の試合日程とかぶるかもしれなかったので、
これはこれでアリかなと、いいように考えたいと思います(笑)。
やっぱり何事も前向きに(^^)

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