なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第442号)

平成26年 8月 4日

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こんにちは、ニャロメです。

世間ではようやく夏休み本番ですが、
ワタシの中ではあっという間に終了モードに。
まぁ学生じゃないんだから、
しっかり働きましょうってことですよね。
8月、暑さに負けずにがんばります(^^)/

では442号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「中学生にコンディショニング指導」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「主観と客観でスポーツ傷害を評価する」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「ストレスを「溜めない」「もらわない」「与えない」」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【中学生にコンディショニング指導】

チームの活動がテスト期間ということもあって、
しばらくお休みだったため、
ワタシとしても短い夏休みに突入です
(遠い学校も負けてしまいましたし・・・)。

で、そそくさと実家に戻ったのですが、
一つだけ仕事がありまして、
電車に乗っていってきました(^^)/

昨年もお世話になったNPO法人での講習会。
対象は近隣の中学生なのですが、
「基本的な体のケアやコンディショニングについて学びたい」とのこと。

昨年はウォームアップやクールダウン、応急処置といった内容だったので、
今回は道具を使わずに出来るアジリティドリルと、
ケガを防ぐためのコンディショニング&トレーニングについて、
話をさせてもらいました。


昨年話を聞いた近隣の中学校野球部が、
講習会で聞いたことを積極的に取り入れたそうで、
しかもその後の地区大会で優勝しちゃったそうで、

「今回も楽しみに参加されますよー」

と主催者の方から話を聞き、もうビックリです(^^;)

たぶんワタシからすると話す内容はベーシックなことなのですが、
初めて聞く中学生にとっては新鮮なものだったのかもしれませんね。

まぁ講習会が関与したかどうかはわかりませんが、
いい結果を残せたということは嬉しいですね。

少しでも現場に役立つものであったのであれば幸いです。


そしてワタシはこういうことがやりたいんだな、と
改めて思ったり。

こうしたコンディショニングに関する知識や方法を伝えるすべは、
実際の現場や講習会といった直接的なものだけではなく、
ネット記事や書籍などといった間接的なものでも出来るんですよね。

少しでもアスリートのケガ予防、パフォーマンスアップにつながるように、
ワタシもさらに活動していきたいと思います(^_^)v

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【主観と客観でスポーツ傷害を評価する】

アスレティックトレーナーは、スポーツ傷害の予防から応急処置、
競技復帰に向けたリハビリテーションまで、
さまざまなフェーズ(段階)のサポートを行います。

今回はその中でもスポーツ傷害の評価について、
ワタシが意識して行っていることをご紹介したいと思います。

スポーツ傷害の評価についてよく用いられるHOPSについては、
以前にも話題に載せましたので、
ここでは詳細は割愛します。

参考メルマガ)294号(2011/10/3)「ケガの状況判断〜HOPS」
http://archive.mag2.com/0000184398/20111003200000000.html

スポーツ傷害の評価としてすぐに思う浮かぶのが、
HOPSの「S」にあたるスペシャルテスト(ストレステスト)でしょう。

さまざまな傷害に対し、
整形外科的なチェックを兼ねたテストを行い、
陽性、陰性で判断するというもの。

(ちなみに「診断」は医師が行うものですのでお間違えないよう)

こうしたテストを熟知し、
しっかりとした技術を持って行うことももちろん大切。

そして急性期を過ぎ、競技復帰に向けたリハビリテーションの段階になると
意外と役に立つのが主観的な評価です。

すなわち。

痛みなどのスケールを自己評価してもらうというもの。

「一番痛い時を10、痛みのない時を0とすると、
 現在の評価はどのくらいですか?」

と尋ねると、
選手は主観で「8です」とか「5ぐらい」と答えます。

「8」であればまだまだ痛みが残っている状態で、
プレーをするには支障があるかなと想定できますし、
「5」であれば以前に比べると痛みが半分程度になった、
と評価することになります。

過去との対比で見てもいいでしょうし(一番わかりやすいかな)、
左右との対比で見ても使えると思います
(右足に比べて左足は・・・といった具合)。

しかしこれはあくまでも選手の主観によるものなので、
こうしたものと合わせて客観的な評価も必要になります。

具体的には数値で表されるもの。

可動域の測定であったり、筋力の評価であったり、
片足バランスなどで時間を測定したり。
まだまだ考えると思いつくことはいっぱいあるでしょう。

こうした主観的な評価と客観的な評価をあわせて、
リハビリテーションの進捗状況を把握するようにしています。

数値は説得力がありますからね。

選手が「もう競技復帰したい」といっても、
大腿部の周径囲を測り、左右差が大きければ、
筋力回復をまず優先させることが大事になってきますし、
「この状態で復帰しても、再発のリスクが高い」とアドバイスすることが
できます。

こうした様々な角度から多角的に判断することで、
選手も納得し、ケガの再発予防にもつながっていくのではないでしょうか。
現場で活動される皆さんの参考になれば幸いです。

(皆さんが現場で使っている評価法もぜひ教えてくださいね〜)

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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ストレスを「溜めない」「もらわない」「与えない」

【なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4478025959/dosportstrain-22/ref=nosim

現役のお医者さんでありながら会社経営もされる
裴英洙(はい えいしゅ)さんの著書。

「疲れた」と口に出さないようにしようとがんばった結果、
自宅に戻るとヘロヘロになってしまうことが多く、
それをすべて「年齢のせい」にしていたのですが(笑)
どうやらそんな単純な話ではなさそう、というお話。

職業柄、健康関連本は他の人よりは多く読んでいるはずで、
知っていることが多いかな〜と思っていたのですが、
「へぇ!」「ほぉ!」と驚くことも多く、
物事の考え方、とらえ方って大事だよな・・・と改めて思う次第です。

「人間は必ず疲れる」という事実を知り、
「どのように疲れる」のかそのメカニズムを知り、
「疲れの予兆や疲れたときからのV字回復法」を実践する。

それこそビジネスのシーンでも通用するような感じですよね。

ストレスに対する考え方も「なるほど〜」と思わされました。
ストレスを溜めないためには「悩みの時間軸」を長く取ること。

「人は往々にして心のストレスを感じると、短期的に解決しようとする」

「短い期間でしか視野に入れていない場合、小さいことで一喜一憂します。
 いいことがあればすぐ喜び、悪いことがあればすぐイライラしたり
 落ち込んだりするのです」

(P145、P146よりそれぞれ引用)

・・・ガーン。まるでワタシじゃないの(-_-;)
と衝撃を受けたところで、
やはり長いスパンで物事を考えるのが大切なんですよね。

体力的、そしてストレスからのV字回復を目指すためにも、
こうした知識を学び、実践していこうと思います!!

(この業界、働き過ぎの人多いのでぜひ読んでもらいたい・・・)

【なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4478025959/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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夏休みも終わり、生活リズムも一変し、
疲れもたまりそうなところで、
今回ご紹介した本は自分自身のマネジメントに役立ちそうです。
トレーナーは元気が取り柄で体が資本ですから(笑)。

来週は遠征先からの配信予定です。
通信環境がちょっとわからないのですが、
なるべく遅れないようにがんばります(^^;)


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では次回443号でお会いしましょう☆


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