なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第443号)

平成26年 8月 11日

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こんにちは、ニャロメです。

皆さんの地域では台風や大雨は大丈夫でしたか?
甲子園大会も初日から二日間順延されたとのことで、
かなり大きな影響があったんだろうと思います。
天気が回復し、いいコンディションで試合に臨んでもらいたいですね!

では443号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「選抜チームの海外遠征にきています」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「信頼関係を築く〜選抜チームのトレーナー活動〜」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「自分にできることから真似してみる」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【選抜チームの海外遠征にきています】

今週のメルマガはナント!オーストラリアからの配信です(^^)

所属リーグの記念行事とのことで、
春のリーグ戦で活躍した選手をはじめ、
各校から推薦された選手たちで選抜チームを結成し、
オーストラリアに遠征に来ているんですねー。

海外はもう十ン年ぶりで、
自分の英語はやっぱりさびさびで、
言ってることはわかってもうまく言えないもどかしさに戸惑いつつ、
笑顔とボディランゲージでゴーインに会話を推し進めております(笑)。

トレーナー活動を初めてずいぶん経ちますが、
選抜チームのトレーナーをするのも初めてなら、
海外に遠征で行くのも初めて。

いつものトレーナー活動とは違う「緊張感」を持って、
サポートを行っています。

ちなみにしばらくチームを離れているので、
ウチの選手たちは

「ニャロメさんは遊びに行った」

と言っていることでしょう(^^;)


もちろん、留守中のトレーニングのことや、
ランニングの内容(ポジション別)、コンディショニングのこと、
ケガでリハビリ中の選手のことなど、
たかだか一週間程度の不在ですが、いろいろと準備しておくのが大変。

・・・遠征の準備も前日にあわてて行い
(そしてくたびれたのか、腕にじんましんが出た)
行く前からヘトヘト(-_-;)

それでも今のところ、選手もワタシもぶっ倒れることなく!?
元気に過ごしております。


日本は蒸し暑い夏ですが、オーストラリアは真逆の真冬。
比較的温暖な地域にいるのですが、
それでも朝晩は肌寒いほどの気候です。

これでまた帰国するとめちゃくちゃ暑くて萎えるんだろうなぁ・・・。

遠征も後半にさしかかっていますが、
最後までしっかりとサポートしていきたいと思います♪

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【信頼関係を築く〜選抜チームのトレーナー活動〜】

今回はせっかくですので、
自分の担当するチームではない、
たとえば選抜チーム(いわゆる寄せ集めチーム)のトレーナー活動について
書いてみようと思います(初めてなのに。初めてだからこそ?)。

所属するチームとは別に、
招集をかけられて結成されるチームにトレーナーとして帯同する場合、
スタッフや選手との意思疎通をはかるためにやっておくべきことは
いろいろ考えられます。


●スタッフとの事前打ち合わせ

あまりにも必須事項すぎてアレですが、
スケジュールや練習・試合日程などを含め、
選手たちのコンディショニングをどのようにサポートするか、
あらかじめ確認しておく必要があるでしょう。

ワタシの場合は、選抜チームの監督が自チームの監督でしたので、
全面的に任せてもらい非常にやりやすかったですが、
こういったケースの方がまれでしょう。


●選手のコンディションを把握

こちらもすぐに思いつくことでありますが、
選手の特にフィジカル面に関するコンディションを把握しておきます。

大きな大会や公式戦であれば、
事前にコンディションチェックを行ったり、
あらかじめ準備した用紙に記入してもらったりして、
選手の状態を把握することが大切です。

そしてもちろん守秘義務がありますので、
こういった点もキチンと約束を守るようにしなければなりません。


●早く選手の顔と名前を一致させる

自チーム以外の選手が選抜チームにいる場合、

「うわ、顔と名前覚えられない」

と焦る人がいるかもしれません。
しかしこれもトレーナー活動を円滑にすすめるために、
なるべく早く顔と名前を一致させること。

もっと言えば「早く名前で呼びかけること」でしょうか。

名前の呼びかけがあれば、
言葉や伝えたい内容はよりスムーズに伝わります。
それは「自分宛て」のメッセージだからです。

「最近調子はどうですか?」と尋ねられるのと、
「ニャロメさん、最近調子はどうですか?」と尋ねられるのでは、
受け取り方がかなり変わってきます。

伝えたい言葉の前に名前を呼びかけること。
これが信頼関係を築く最初の一歩となることは間違いなさそうです。


●否定をせず、選択肢を提示する

選手の所属チームには専属のトレーナーさんがいる場合も多いです。
たとえばチームトレーナーから指導された内容と、
ワタシが指導したい内容が違う場合。

「それは違うよ」

と言ってしまうと、
チームトレーナーさんの立場もないですし、
選手も混乱してしまいますよね。
ですから伝え方としては、

「なるほど、そういうこともあるよね」という肯定から入り、
「ワタシはこういうふうに思う」という選択肢を提示する。

あくまでも選択する主導権は選手に委ねておきます。
何事も「白か黒か」ではなく、
(選手にとって)新しい意見を伝えるというスタンスが
いいかな、と個人的には思っています。

***

初めて顔を合わせ、短い期間の中で選手との信頼関係を築くというのは、
なかなか大変なことではありますが、そこに寄せ集めチームの
トレーナー活動の面白さもあります。

そして、今、その面白さを実感しているところです。

選手が
「この人信頼していいのかな、どうかな」と思っているところから、
「この人なら信頼していいな」と心境が変化するまで。

短い期間ですが、ワタシの挑戦?は続きます。

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「自分にできることから真似してみる」

【日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4827206813/dosportstrain-22/ref=nosim

「会社は社員をしあわせにするところ」
という理念を持って会社を作られた未来工業(株)の創業者、
山田昭男氏の著書。

テレビ東京「カンブリア宮殿」で取り上げられて話題となり、
今では日本一休みの多い会社としても有名になりました。

先日亡くなられたとの報道を知り、
読みたいと思いながらそのままになっていた、
山田さんの著書を拝読することに。

話し言葉で書かれた文章は、
未来工業の「ヘンな」きまりについて、
痛快なんだけれども理にかなったことを語られています。

「現場の担当者が一番よくわかっているのでホウレンソウ
(いわゆる報告・連絡・相談)は禁止」

「制服・作業服の着用は禁止ではなく自由」

「人間をコスト扱いするな(未来工業は全員正社員)」

等々。

働く人を大切に考える山田さんのぶれない信念に圧倒されます。

こういう話を人前ですると、
できない理由を挙げて反論する人が多いそうですが、
やってみてから考えること。これができない人が意外に多いそう。

「自分にできることから真似してみる。
 ダメだったらパッと止める」(P152より引用)

確かに「あの人だからできた」「あの人は特別だから」と考えてしまっては、
そこから先の思考は止まってしまいますし、
ねたみ・そねみといった感情はいい影響を及ぼさないでしょう。

それよりもまず「じゃ、ワタシもやってみよう」と思うこと。
これなら今日からでも実行できるはずです。

山田さんのご冥福をお祈りいたします。


【日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4827206813/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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海外でもWi-Fiはいろんなところにあって、
簡単に接続できるもの、と思っていました・・・。
日本から数年は遅れているとされるオーストラリアのWi-Fi事情。
無料で1日30分、容量制限ありでネットにつなぐか、
有料で1日2500円ほど支払ってネットにつなぐか。

このメルマガが無事配信されましたら、
かなり苦労してWi-Fiをつないだんだなぁ・・・と察していただければ(笑)。


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では次回444号でお会いしましょう☆


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