算額(8) | |
☆問題 オイラーの多面体定理: 任意の凸多面体において、 その頂点、面、稜の数をそれぞれE,F,Kとすれば、つねに E+F−K=2 であることを次の設問に従って証明せよ。 (1)頂点、面、稜の数を変えずに凸多面体Vを次のように変形させる。 すなわち、1つの面Sを底面と考えてこれを十分に拡大し、 他の面S1,S2,…,Snがこの底面Sを上から覆うような形にする(図1)。 いま、A,Bを底面Sの頂点ではない2頂点とし、 稜ABをその辺とする2つの面をS1,S2とする。 ここで、 2頂点A,Bを近づけて一致させる変形をfとするとき、 この変形fの前後で、 E+F−Kが不変であることを イ)S1,S2がともに三角形である場合 ロ)S1,S2の一方が三角形で、他方が四角以上の多角形である場合 ハ)S1,S2がともに四角以上の多角形である場合 に分けて証明せよ。 (2)変形fを続けていくと、 凸多面体Vは最終的に、底面をSとする多角錐となる(図2)。 このことと(1)の結論より、 如何なる凸多面体Vについても E+F−K=2 が成り立つことを証明せよ。 ※参考文献:黒須康之介著『平面立体幾何学』(培風館) 今様算額挑戦への扉へもどる ◆上記小問がこの問題のヒントになっています。 設問に従って考えてみて下さい。 |