思考原理の説明(4)
1)求めるべき量を決定付ける因子の採り方は一通りとは限りません。
例えば、
・平面図形を線分の長さで捉えるか、角度で捉えるか、その組合せで捉えるか。
・直交座標系表記か、極座標系表記か、一文字一括表記か。
など、
方法がいくつかある場合があります。
そのような場合、先の見通しの良さそうな方を選ぶことになりますが、
少し思考を進めてみた結果、先行きが思わしくないようであれば、
思考原理:
■構成要素の捉え方・着目部分・仮定の翻訳形式(特に長さか角度か)を変えてみる。…図形問題
に基づいて、柔軟に選択を変更することも必要です。
2)この思考原理は、
■見落とし条件の発見=結論を変更して仮定との不整合を見出す(背理法の原理の利用)。
■重複条件の除外=新しい情報を提供するものであるかを見る。
と合わせて、
条件の欠落・重複に注意し、求めるべき量を決定付ける因子を適切に選定すると共に、
不要なものは除外するという、一連の思考作業の必要性を示すものです。