学習・思考の奥義
 
子供たちへの学習指導や自分自身の学びを通じて見出した
学習・思考の原理・原則を簡潔な言葉で書き留め、整理したものです。
 心や頭の作業を簡潔な言葉で表現することはとても難しいのですが、
例や説明も付けました
ので、
どうか直ちに退出されずにご覧いただきたいと存じます。
今後も、他のコーナーと関連させながら更なる充実を図る所存ですので、
ご支援・ご厚情の程、宜しくお願い申し上げます。


☆学びの大原則

■学習・思考原理の探究

 
頭脳は思考の実験場、学びは「わからない」を「わかる」にする原理の探究と心得る。
学びの本質を歪める目的設定はしない。

■主体的・創造的学習
 
外から得た知識を自分の中で再構築し、そこから主体的にテーマを見出し、これを追究する。
自分の中の矛盾、未知部分等の発見・追究。

広角的学習
 
文系・理系の両面から広角的に捉え、奥行きある知性を構築する。
あらゆる書籍を教科書と心得、学校・受験教育の枠にとらわれない。
感性を磨き、学問の根底にあるロマンに共鳴する心を養う。
☆実用的学習・思考原理(一般原理) (◆…学習原理,■…思考原理)

公式・定理の有機的連関の習得。=公式・定理の源流側からの導出→忘れても公式集に頼らずに凌ぐ。


◆概念の類似・拡張に留意する。


◆知識を論理的に整理して有機・体系化,圧縮・一般化する。


◆名称・記号で一連の概念を括る(同値類別)。=知識の階層化 ∴名称・記号の内容把握が重要。


◆思考過程を総括する。=思考過程を点検→必然的思考過程に再構成→書面・口頭による表明


■ 図・表・記号等で思考を可視化・空間化する。
=用いる手段は問題に応じて適切に選択。
                                      
説明(1) [例]算額(S2) 算額(S3)


■量の属性(単位系など)に着目し、適用公式・定理を推定する。
説明(2) [例]算額(1)


■ 「つまり・例えば」で思考する。=抽象化と具体化の連携(同値類別化⇔モデル化)説明(3)


■ 求めるべき量の決定因子を過不足なく絞り込む。
                         =非決定因子を取り除いて思考の見通しを高める。
説明(4)

■ 見落とし条件の発見=結論を変更して仮定との不整合を見出す(背理法の原理の利用)。説明(5)


■ 重複条件の除外=新しい情報を提供するものであるかを見る。


■ 原始的方法から合理的方法を引き出す。
説明(7)


■ 空間図形は着目する部分を平面(切断図、投影図など)で捉えて考える。=次元を下げる。


■ 因と果・独立変数と従属変数の関係を捉える。
                         →対等関係にある場合、別に独立変数を立てる(媒介変数)。

■ 到達目標である結論を得るために必要な事項は何かを考える。=結論から逆方向に論理を辿る。


■ 単純形・基本形に持ち込んで考える。=人間は単純・基本の積み重ねで複雑を理解する
説明(11)


■ 定理を介して仮定を生かすように補助線を引く。…図形問題[例]算額(2)


■ 求める量に代え、これと関係し、既知量と近距離でかつ定理関連性の強い量に着目する。…図形問題


■ 構成要素の捉え方・着目部分・仮定の翻訳形式(特に長さか角度か)を変えてみる。
                                               …図形問題
[例]算額(3)

■ 一般性を失わないところまで、区別・制約を加える。[例]算額(S1)

■思考実験を考える。
説明(16)

■条件をデフォルメして考える。[例]算額(6)


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