デンマークの食べもの

 デンマークの食べ物で有名なものといえば、スモーブロー。デンマーク独特のオープンサンドイッチのことで、直訳すると「バーターを塗ったパン」というのだそうです。これについては、他のサイトや、観光案内の本なんかにも載っているので、詳しくは解説しません。
 私はデンマークに2週間滞在したのですが、その中でおいしかったものについて紹介したいと思います。

 フランスク
 まず、最高においしかったもの。というと語弊がありますね、もう一度食べたいもののBest1が「フランスク」です。北欧に出かける前に、いろいろと情報を集めていたとき、ホットドック屋が至るところにあって、タマネギとニンニクの揚げたのを乗せて食べるとおいしい、という感想を見つけ、ついた次の日にはホットドック屋でそれを食べました。確かに普通のホットドックもおいしいのですが、人に勧めるほどでもないか(ごめんなさい)なんて思いました。次に買いに行ったとき、10個ほどメニューがある中で、ソーセージの太さや長さが違う以外に、明らかに形態の違う一品を発見しました。そう、それこそがフランスクだったのです。
 こんなに食べたいのに画像がなくて残念なのですが、やわらかいフランスパンに穴をあけ、その中にあっさり系のマヨネーズを注入し、最後にソーセージをぶち込む、もとい、差し込んだものがフランスクなのです。(ちなみにフランスク(FRANSK)とは「フランスの」という意味です。日本だと「JAPANSK」になります。)
 こうやって書くとなんてことはないのですが、やはりマヨネーズで育った我々世代にはかなり衝撃的、かつ懐かしの味だったのです。デンマークの若者は男女問わず甘いものを結構好むのですが、このフランスクもかなり人気がありそうで、ホットドック屋はもちろんのこと、セブンイレブンやチボリ公園の中でも売っていました。
 スウェーデンやノルウェーでは見かけなかったけど、デンマーク独自のものなのでしょうか?ご存じの方ご連絡ください。セブンイレブンの方、マヨラーがたくさんいる日本で売ったら絶対売れますよ!(あぁ、金沢にはセブンイレブンが無いんだった!)

 豚の生姜焼き
 って、デンマークの食べ物じゃないじゃない!
 確かにそうです。しかし、コペンハーゲンにある東京レストランで食べた豚生姜焼きはうまかった。
 なぜそんなにうまかったのかというと、その3日ほど前に、ネストベッズ市というコペンハーゲンから電車で1時間くらいの市の老人ホームと高齢者住宅を見学しに行きました。その日はむちゃくちゃ暑かったのですが、その老人ホームにはクーラーがかかっていなかった!で、そこの婦長さんが親切にお水を出してくれたのですが、それがいけなかった。次の日からずっと下痢。体調は悪くても訪問スケジュールは決まっている。そして通訳代わりについてきてくれた妻が明日帰国、というときにデンマーク料理もいいけれど、日本食を食べようか、ということで、研修の際いろいろお世話になった松岡洋子さんの紹介のあった「東京レストラン」に行って来たのです。普通お腹の調子が悪いときに生姜焼きなんて・・・と思うのですがこれがまた旨かった。それとみそ汁。やっぱり日本人ですねぇ。ご飯とみそ汁が旨かった。しかもみそ汁はマスターにサービスで付けてもらったもんだからよけい旨かった。マスターありがとう!
 次の日には妻を日本に見送ったのですが、生姜焼きとみそ汁のおかげでお腹の調子も良くなり、その後の研修もなんなくこなすことができました。

 食べ放題
 コペンハーゲンには1000円くらいで食べ放題のお店がたくさんあります。イタリアン、中華がほとんどですが、味の方はというと、まぁそれなりというか、これから行く人には期待はしないほうがいいよ、とだけ言っておきます。中華に関しては(いい意味でも、悪い意味でも)当たりはずれは無いかもしれないけど、イタリアンはこれは食べれん。というところもありました。(観光ガイドではおすすめの店になっていたけど)
 そういいながらも、お財布が寂しい私はなるべく食べ放題を活用していたのですが、その中で旨かったのは、インド料理でした。中華もご飯があるのですが、やはりしつこいため飽きがくる。その点、インド料理は数種類のカレーがあり、またヨーグルトなんかもあるのでお腹に優しい。ナンはなかった(別料金か?)けど煮物みたいのもあって十分満足できました。これから行かれる方はいろいろあるので探してみてください。


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