ヨーテボリユニーク

 スウェーデンのヨーテボリという都市をご存じでしょうか?世界に名だたる「エリクソン」「ボルボ」「SAAB」といった企業の本社があるところでも有名です。海と山に囲まれ、人口は50万人弱で規模的にも金沢に似た都市です。ここには、ヨーテボリユニークという建物の建て方があります。これは、1階部分が石造りで、2階3階が木造という構造になっています。
 なぜこのような建て方になったかというのは、現地で通訳をしていただいたスヴェンソン速水妙子さんに聞いたのですが、メモを取らずに「ふんふん」と聞いていたので大事な話をほとんど覚えていないのですが(どなたか正確な話をご存じでしたら教えてください。)あらすじはこうです。

 20世紀に入るまで、ヨーテボリの住宅の多くは木造が主流でした。しかし大火が起こり、「3階建て以上の建物は石造りにしなければならない。」という法律(条例?)ができました。しかし、石造りの建物は金も時間もかかる。どうしよう?というときにある者が「なら、木造部分を2階分にすればいいじゃないか。」という法の網を抜けることを考え、これがまた良いということで、どんどん広まっていき、ヨーテボリ独特のスタイルの建物が出来たというわけです。その形式がユニークなのか、生い立ちがユニークなのか分かりませんが、以降ヨーテボリユニークと呼ばれるようになったといいます。

と、もっともらしく書いていますがかなり曖昧な記憶なのでその辺はご了承ください。ぜひ現地で見て聞いてきてください。


ここは、ヨーテボリのハーガ地区というところです。
この辺一体がこのような形式の建物でつくられ、独特の街並みを形成しています。
また、ヨーテボリ市では景観形成に関して、景観保護地区を設け、建物のファサードを昔ながらのシンプルなものにし、看板の大きさや位置などを指導するために冊子を作り、事業者への普及を図っています。


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