事務所紹介

前川直善弁護士写真

私たちの事務所の名称になっている「オレンジライト」は、苦難の中にある人たちを照らすやわらかなオレンジ色の明かりのイメージです。

以前、南米の町に行く機会があったのですが、多くの人が経済的には豊かとは言えない苦しい生活の中で困難に耐え忍んで懸命に生きていました。それでも、夜になると、子どもたちは街灯の下で遊んで、大人たちはテーブルを囲んで酒を飲みながら歓談し、困難をふり払うかのように街灯の下で笑って暮らしていました。厳しい生活環境の中でも心の中には希望をもち続けているように見えました。この町の街灯は、遠い記憶の中の懐かしさを感じるような、やわらかなオレンジ色の街灯で、夜になると、町全体がオレンジ色にぼんやりと覆われて、オレンジ色の明かりがそこに住む人たちを包み込んでいました。やわらかなオレンジ色の明かりが、あしたに希望を託す人たちを応援しているようで、いつまでも忘れられない光景となりました。

このときに見た、どこか懐かしい、やわらかなオレンジ色の明かりのように、苦難の中にいる人たちを応援したいというのが私たちの事務所の願いです。

このホームページをご覧下さっている皆さんの多くは、自分の力だけでは解決しきれない苦難に直面している方ではないかと思います。

人は1日生きれば1日分の喜びと1日分の苦難に出会いますが、苦難に直面しているときは、苦難は喜びの何百倍もあり、この苦難はいつまでも続いていくのではないかと、つい思ってしまいます。苦難が大きければ大きいほど、そう思うのではないでしょうか。

そういうときには、人には光が必要だと思います。真っ暗な長い長いトンネルのずっと奥にぼんやりと小さく見えるひとすじの光です。この光を感じ取ることができれば、あとは感じ取った光に向かって少しずつ歩くのです。毎日少しずつでかまいません。まわりは真っ暗闇で何も見えなくても、ずっと先をよく見ると、この光を感じとることができるはずです。そして、光を感じたら光に向かって歩くのです。そうすれば、いつか必ず光の中を歩いている自分に気づくはずです。そして、それに気づいたころには苦難はもう過ぎ去っているはずです。この光は言葉を変えれば未来への希望です。心の中に灯る希望の灯火(ともしび)です。もし、この灯火に色があるならば、南米の町で見たような、やわらかで懐かしい感じのするオレンジ色の灯火のような気がします。この希望の灯火のように、苦難の中にある人たちを応援できればと思います。

苦難は必ず過ぎ去るもので、後でその頃のことを思い起こせば、人には言えなかった辛い思い出も、かんたんに笑い飛ばせるようなものになることを忘れないでおきましょう。


弁護士紹介

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前川 直善
(マエカワ ナオヨシ)


  略歴
1997年 弁護士登録
2003年度金沢弁護士会副会長