東京魔人学園・剣風貼if

〜杏子〜

 

「……逃さないわよ」

眼鏡を中指と人差し指でずり上げた、少女は眼に勝気な光を称え、目の前の光景に視線を注いでいた。

遠野杏子、新宿区にある高校、真神学園の三年生、親しい友人にはアン子の通称で呼ばれる新聞部の

部長である、もっとも、部長だけがたった一人の部員の部である、が。

だが、アン子にとっては意に介することではない、将来、ジャーナリストを目指す身としては、校内のただ一

人のジャーナリストという立場は都合がよかった。

独自に好きな取材をし、報道するというジャーリストしての意識と技術を高めることを自由に行えるのだから。

そして、今、目の前の事件を調べることは、それ以上の意義があった。

闇で人を守る為に力を振るう、龍麻らの友人達の為に役に立つ情報を集め、提供することは義務であり、使

命と実感する故に。

不可思議な《力》を振るうことはできなくても、その手助けをすることはできる。

取材の対象は拳武館高校、表向きはスポーツが盛んな高校でありながら、だが、その裏では暗殺を請け負

うという。

彼女が目にしているのは、その実現の現場だった。

手を下したのは日本刀を持った高校生とそれに付き従う同年代の二人。

刀を持った男は、アン子の記憶にあった。

拳武館高校三年、八剣右近。

昨年の剣道のインターハイにおいて、出場し、ベスト8程に入ったはずの存在だった、優勝候補の一角であり

ながら、苛烈かつ残忍ともいえる攻撃で相手を選手生命を奪うような真似をし、反則負けとなったが、その剣

の鋭さは大会の水準を大きく超えていたという。

三人の餌食となったのは汚職疑惑で有名な衆議院議員だった。

10人近い私設秘書という警護役が議員と共に地面に倒れ伏している。

倒れた全員は既に、生の痕跡を見せていなかった。

最初は興奮して、その光景に魅入っていたアン子であったが、死を与えるという酸鼻で凄惨な事実に、やが

て、眉をひそめ、吐き気すらも感じていた。

社会的な悪に対して、制裁を与えることには賛成である。だが、「言論は暴力に勝る」というジャーナリズムの

原則論を信じるアン子の理性も感情も納得できそうに無かった。

最も、正面から出ていって、正論を吐くほど素直で無謀な真似はするつもりはない。

この事実はしかるべき筋を通じて、社会に公表しようと決意して、現場を押さえたカメラをしまって、立ち去ろう

と荷物をしまった。

その時、不意にアン子の身体の上に影が落ちた。

影に気づき、反射的に視点を転じた瞬間、アン子の腹部、いわゆる、みぞおちに激しい衝撃が加えられた。

「かっはぁ………」

悲鳴と苦痛混じりの吐息を洩らし、アン子は地面へと崩れ落ちる。

苦しい息のもと、見上げると、そこには日本刀を携えた、八剣が立っていた。

「どこのネズミかと思えば……真神かよ」

 八剣は侮蔑するような声を吐き、うつ伏せ気味に倒れている、アン子を足で仰向けにひっくり返す。

 それから、打撃を与えた部分へと日本刀の鞘を押しこんだ。

「ぐうううぁっぁ〜」

悲鳴もロクにあげられずに、アン子は身体を震わせて、痙攣する。

「さてと……見られたからには生かしては帰せないなぁ………」

苦悶する様子に満足したように、八剣は嘲笑じみた笑み浮かべながら、冷酷そうにアン子を見下ろした。

八剣の瞳に狂気の色を見て、アン子は焦りを隠せなかった。

かけね無い武道の達人の放つ殺気と殺人ということに呵責を覚えない本気を本格的に感じて、怯えの色を

見せる。

「八剣さん………そこまですることもないでしょう」

「どうするんだ、蒼夜?」

 八剣の剣呑な動きを制するかのように、声がかけられた。

 ボディガードを八剣と共に打ち倒した男の一人の声だった。

「……ようするに喋る気がなくなるようにさせてやればいんでしょう、こちらも同じ様に弱みを握ればいいでし

ょう」

アン子が落とした、カメラを拾い上げて、フィルムを感光させてから、もう、一人の男、拝符合はニヤリと笑

った。

「そうだな……そうするか………殺すより楽しめそうだしな」

 楽しげに笑う表情が、アン子に戦慄を呼び起こし、これからされることを想像して、蒼白な表情になった。

 

 

やがて、四人は場所を移し、その場でアン子は晒したくない姿をカメラのファインダーの中で晒していた。

ブラジャーを取られ、ショーツを脱がされ、開脚した姿勢を強要され、胸と秘部を露出させられている。

カメラを持つ拝符合はアン子の痴態をつぶさにカメラに収めていく。

鮮紅色の突起が色づく丸みを帯びた双丘、包皮に包まれた肉芽、淡い翳りに覆われた花芯がフィルムに焼

き付けられていく。

アン子もそれらの部分にフラッシュと周囲の空気を男達の視線を感じ、意識させられて、激しい羞恥にとらわ

れていた。

「……ゆ、許して、取っちゃ嫌……」

抗する動きと声に反して、シャッター音が鳴り響いていく

「そろそろ、頂くぜ」

やがて、フィルムの残りを半分を切った頃、後ろからアン子を支えていた八剣の剛直がアン子の秘所を唐突

に貫いた。

「痛い……許して……抜いてぇ………」

身体を引き裂かれるような激痛にアン子は身体を震わせ、哀願の声をあげる

それを無視して、八剣は律動を繰り返すと、蹂躙しつづけた。

愛液と破瓜の血液が剛直と膣肉にまとわりついて、にちゃにちゃと淫音をあげる。

いつしか、アン子は抵抗を止め、ぐったりとして身体を預けていた。

八剣が責め、嬲るたびに身体が跳ねあがる。

「どうした、もう抵抗はしないのか、真神の?」

 嘲りの声をあげて、荒々しく、膣奥を突き、アン子の中へと欲望の証を放つ。

「あぁ………熱い」

その熱さを感じて、アン子は全てが終わったと感じて、絶望に落ちていった。

 

 

その後、アン子は蒼夜と拝符合が一回づつ楽しんだ後、三人一緒に貪られていた。

「ああ……いい…ふはぁ…もっと、いっぱい」

おしゃぶりをしながら、くぐもった声で求める声があがる。

既に抗う気力を無くした、アン子は三人による倒錯的な責めに瞳を潤ませ、嬌声をあげている。

その淫靡で性の快楽を求める姿には、人形ようになすがままに揺れ、既にジャーナリストの姿はなかった。 



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