浅草、徘徊。

2017年10月






 
東京メトロ浅草駅出入口
 東京メトロ浅草駅G-19出入口

 今日は地下鉄に乗って浅草にやって来ました。切り妻屋根のG-19番出口を出ると、目の前には隅田川に架かる吾妻橋が控えています。そして橋の袂にあるのが浅草のランドマーク、アサヒビール本社ビル





アサヒビール本社ビル
 吾妻橋とアサヒビール本社ビル

 東京スカイツリーとアサヒビール本社ビルのツーショット。金色に輝くアサヒビールタワー(本社ビル)はジョッキに注がれた生ビール、その右側のスーパードライホール(イベントホール)は燃える魂の炎を意味してるんだって。





松屋浅草
 松屋浅草(EKIMISE)

 吾妻橋の近くにもう一つランドマークがあります。浅草唯一の百貨店、松屋のレトロなビルがそれ。昭和6年竣工当時のデザインが再現されています。建物の2階は東武鉄道の駅のホームになっていて、なんとデパートのビルの中を電車が出入りしてるんです。





浅草ビューホテル
 浅草ビューホテル

 タイトルの様に、今日は浅草の街をあても無くあちこちと歩き廻ってみようと思います。一概に浅草と言っても何だかんだと広いんですが、浅草寺を中心に置いて北を言問通り、西を国際通り、南を雷門通り、そして東を江戸通り(隅田川)に囲まれた、東京ドーム8個分ほどの四角いスペース、ちょうど浅草の中心街を今日は歩き廻ることにします。因みに、東の端の隅田川沿いにあるのがアサヒビール本社ビルや松屋浅草。そして西の端、国際通り沿いのランドマークと言えばこの高層シティホテル、浅草ビューホテルでしょうかね。





雷5656会館
 雷5656(ゴロゴロ)会館

 裏浅草と呼ばれてこのところ注目され始めた、北の言問通り沿いにはこれと言って目立った建物は無いんですが、おこし(菓子)の製造販売会社が運営する、お土産フロアや舞台付きホールなどが設置されたこの雷5656会館が、ちょっと気になる存在です。





雷門
 雷門

 南の雷門通りには、その名の通り雷門があります。この雷門は浅草のシンボルと言っても良いくらい。





仲見世
 仲見世

 そして雷門を抜けると、浅草寺の表参道、仲見世が続きます。以前はそれ程でもなかったけど、近年は外国人観光客であふれています。東京都内で最もインターナショナルな場所と言っても良いくらい。





外国語のPOPでいっぱい
 外国語のPOPでいっぱい

 だから、どの店舗の店頭でも外国人を引き付ける装飾と共に、各国語のPOP(広告カード)が溢れています。





ジャパニーズサムライ!
 ジャパニーズサムライ!

 外国人の喜びそうな、サムライやニンジャなどの演出は、仲見世通りに限らず、浅草の至るところで見掛けます。





鼠小僧次郎吉もいます
 鼠小僧次郎吉もいます

 いた居た、こんな屋根の上にも。千両箱を盗み出して逃げる男。





 PLEASE EAT HERE !
 PLEASE EAT HERE !

 「プリーズ イート ヒア」の看板が目を引く、メンチカツの立ち食い店です。日本の店とは思えないくらい、食べてる人達はインターナショナル。メンチカツは最早れっきとした和食なんですね。





新仲見世
 新仲見世

 南北に250mあまり延びる浅草寺の参道、仲見世通りのちょうど中程で東西に交差する通りが新仲見世





マルベル堂
 マルベル堂

 こちらは大混雑の仲見世通りと比較して、割合に空いています。地元のアーケード商店街といった感じのこの新仲見世には、外国人の姿もそれほど見掛けません。そんな新仲見世に店舗を構える、プロマイドの専門店がマルベル堂。デジタルの世の中になって今やすっかり姿を消したかと思っていた、芸能人の肖像写真の販売店です。店内はけっこう繁盛している様子。





懐かしいプロマイドがいっぱい
 懐かしいプロマイドがいっぱい

 もちろん写っているのは昔のスターばかり。人気ナンバー1は、惜しまれつつ夭逝したユッコちゃんでした。いやぁ、可愛かったデス・・・ ♡💛♡





伝法院通り
 伝法院通り

 新仲見世の北側を並行に延びる伝法院通り。300mほどの通り沿いにはけっこう色々な施設や、面白い店が並んでいます。さっきのメンチカツ立ち食い店や、鼠小僧次郎吉がいるのもこの伝法院通り沿い。





伝法院
 伝法院

 通りの名前の由来になったのが、この伝法院。浅草寺の本坊で、数々の貴重な文化財が残されていますが、常時の一般公開はされていません。





色んな店が集まってます
 色んな店が集まってます

 通りの西側には、昔ながらの小さな木造の簡易店舗が連なっていて、洋品、和服や、扇子、時計、眼鏡、骨董品、占いまで、様々な店舗が入っています。





大黒家
 大黒家

 伝法院通りと言えば天麩羅の大黒家。ここの天丼は胡麻油の香りがする黒っぽいころもに、コクのあるタレが絡んでとても美味。昼時ともなると、店頭にはいつも大行列が。

 行列のないこの画像は、午前中の早い時間の撮影でアリマス
  ・・・(苦笑)





浅草公会堂
 浅草公会堂

 浅草公会堂も、伝法院通りに面しています。





日本のチャイニーズシアター!
 日本のチャイニーズシアター!

 後述のように、浅草と言えば大衆芸能の街。公会堂前の地面には、浅草ゆかりの著名人の手形がびっしり並んでいます。





ご存じ寅さん
 ご存じ寅さん

 その中の一つ、あの寅さんの手形。国民的俳優だった渥美清は無名の下積み時代に、かつてこの浅草にあったストリップ劇場「フランス座」で、ストリップショーの幕間のコントを演じていたんです。





六区ブロードウエイ
 六区ブロードウエイ

 ここは浅草六区と呼ばれる場所。浅草はその昔、浅草寺を中心とした大きな公園で、一区から六区までに分かれていました。 そして明治時代の中頃から、ここ六区には興行小屋が立ち並ぶ様になり、東京の大衆娯楽の中心地となって行きます。





浅草演芸ホール
 浅草演芸ホール

 その後映画館なども出来て昭和40年頃まで賑わうのですが、テレビの普及などで映画や大衆演劇の人気は衰え、次第に浅草の賑わいは、六区から仲見世の方に移って行きました。画像は六区にある寄席の、浅草演芸ホール





女性割引・カップル割引もあったりします
 女性・カップル割引もあったりします

 落語を上演する浅草演芸ホールのお隣は、漫才や奇術など落語以外の演芸、いわゆる色物を専門に上演する東洋館。そして以前この場所にあったのが、既述のストリップ劇場フランス座です。フランス座はもうないけれど、今なお六区で営業しているストリップ劇場がこのロック座





ウインズ浅草
 ウインズ浅草

 六区でひときわ目立つシルバーの、オシャレで大きな建物。日本中央競馬会(JRA)の場外馬券販売所、ウインズ浅草でした。





まるごとにっぽん
 まるごとにっぽん

 ウインズ浅草の隣のビルはまるごとにっぽん。全国各地の、名産品を販売するショップを集めた商業施設です。ここへはひやかしのつもりで中に入っても、ついつい買物しちゃうんだよね。





六区通り
 六区通り

 浅草演芸ホールやウインズ浅草が並ぶ、浅草六区のメインストリートは六区ブロードウエイ。そしてそこから分かれて延びる、たった100mほどの狭くて短い通りが六区通り





街灯にはポートレートが
 街灯にはポートレートが

 さっきの浅草公会堂では、浅草ゆかりの著名人の手形が並んでいましたが、こちらではゆかりの芸能人のポートレートが、通りの街灯に飾られています。その数28枚。





奥山おまいりまち
 奥山おまいりまち

 同じくロックブロードウエーから分かれて延びる奥山おまいりまち。江戸時代この辺りではたくさんの大道芸人が街頭で演芸を披露していて、浅草寺参りの見物客で賑わったんだって。





木馬館
 木馬館

 奥山おまいりまちにある大衆演劇の劇場、木馬館。そしてそのお隣は浪曲の寄席、木馬亭です。





そこらの芸能人よりよっぽどカッコイイ
 そこらの芸能人よりよっぽどカッコイイ

 大衆演劇というと何か古臭くてどろくさいイメージですが、それはたいへんな偏見のようで今は全く違うみたい。なにせ俳優はモデル並みの、若くてイケメン揃いです。





宮田レコード
 宮田レコード

 浅草公会堂のちょうど裏手の静かな場所にある、演歌専門のCD・レコード店宮田レコード





演歌専門です
 演歌専門です

 今や死語となってしまったレコードという言葉を、頑なに店の名前に使っています。浅草にデジタルは似合わない





花やしき
 花やしき

 江戸時代から続く遊園地、花やしき。最初はその名の通り植物園でした。ディズニーランドなんてなかった自分の子供の頃は、この下町の遊園地へ、親によく連れて行ってもらったもんです。





花やしき通り
 花やしき通り

 花やしきに沿って延びる通りは花やしき通り。いやー 浅草の道って、ホントにマメに名前が付けられてるんだよね。





ナゼか武将姿のアンパンマン
 ナゼか武将姿のアンパンマン

 花やしき通りで見つけた骨董品店。ここも外国人向けに英語の看板を掲げています。「ウエルカム サムライショップ」だって。





初音小路
 初音小路

 浅草と言えばグルメの街。この辺で飲み食い処を見てみましょう。先ずは庶民的な居酒屋・バーが並ぶ初音小路飲食店街。ここは昭和の良き時代で時計が止まってしまった様な、いにしえの飲み屋通りです。





ホッピー通り
 ホッピー通り

 六区ブロードウエイの東側を並行して通る、ホッピー通り。この一画は午前中から賑わう「昼飲み」の街。以前はおじさんやおじいちゃんばかりだったんだけど、最近は若い女性やカップル、外人観光客がえらく増えました。





すしや通り
 すしや通り

 こちらは、六区ブロードウエイの延長線にあるすしや通り。殆どが食を扱う店で、昔はその名の通りに寿司屋さんが多かったらしいんだけど、取材時現在、寿司専門店が1件、その向かいに寿司を扱っている店が1件のみ。名前だけが残ってます。





雷門通り
 雷門通り

 雷門通りに出て来ました。ここには気軽に入れる庶民的な店から、老舗の有名店まで、たくさんのグルメの店舗が並びます。





モンブラン
 モンブラン

 と言う訳で、雷門通り沿いお薦めグルメ店を3店ご紹介。先ずはこの洋食店、モンブラン。特に6種類揃ったハンバーグが美味い。価格も超良心的なので、いつもこの様な長蛇の列が出来てます。





葵丸進
 葵丸進

 雷門通り沿いの2店舗目は老舗の天麩羅店、葵丸進。ここのかき揚げ丼は絶品。プラス100円で絶対に天茶セットも頼みましょう。かき揚げ丼を半分食べたところで出汁のきいた汁を丼に注いで、天ぷら茶漬けでフィニッシュ。これがいいんデス。





尾張屋
 尾張屋

 天麩羅で忘れてはならないもう1軒がこちら。文豪永井荷風も贔屓にしていた日本蕎麦の尾張屋。なにせ、天麩羅そばや天丼に乗っている天麩羅のでかいこと、でかいこと。ボリューム満点の大満足。雷門通り沿いに2店舗を構えます。





飯田屋
 飯田屋

 最後に、どぜうと書いてどじょうと読ませるワタクシの大好物、どぜう料理の店を2店。公園六区交差点で国際通りを渡り、合羽橋エリアに入ったすぐ先にあるのがこの飯田屋。私見ですが飯田屋のどぜう鍋は、飽きのこない上品な薄口であります。





駒形どぜう
 駒形どぜう

 一方、江戸通りを隅田川沿いに南方向へ歩いて、駒形橋西詰を過ぎた先の右側にあるのは、1801年創業の駒形どぜう。ここのどぜう鍋とどぜう汁はコクのある濃い口。長ねぎをたっぷりとのせて頂きましょう。酒やご飯がいくらでも進みそう。









★交通 都営地下鉄浅草線・東京メトロ銀座線
・東部伊勢佐木線  浅草駅下車



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