コンビーフ




 一番旨いコンビーフの食べ方とは、何もせずそのまま食すことである。コンビーフを調理するなど、言わせてもらえば邪道というもの。

 その昔あるTVドラマの冒頭で、ショーケンこと俳優の萩原健一が缶詰のままのコンビーフに直接かじり付くシーンを見て、高校生だった私はそのカッコよさに何度シビレたことか。当時の私にとってのコンビーフは、ファッションでもあったのだ。

 因みにコンビーフとは牛肉の塩漬けを缶詰にしたものだが、牛肉100%のものと、馬肉が混ざっているものとがある(現在では馬肉入りのものはコンミートと称して売られているのだが)。

 そして私は断然馬肉入り派だ。味も食感も異なった牛と馬の肉が、口の中で心地よいハーモニーを奏でるのだ。塩味が付いているのでそのままでも充分イケるが、もしも調味料を使うならマヨネーズを勧めたい。

 さて、ここからが本題。そんなコンビーフではあるが、たったひとつだけ許しても良い調理法がある。フライパンで玉ねぎのみじん切りと共に炒めるのだ。玉ねぎは出来るだけたくさん、そして調理時に使用する調味料はソースのみ。それも食材に良く馴染むウスターでなければならない。

 これこそ旨くて、安くて、栄誉満点の、スペシャルメニューだ。




材料


 コンビーフの缶詰 玉ねぎ ウスターソース







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