鎌倉アルプス Part2
2006年12月
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北鎌倉駅前 |
鎌倉の丘陵地帯鎌倉アルプスを、市街を中心として東から北へ歩くコースが天園ハイキングコースですが、更に北から西へ延びるコースもあります。葛原ヶ岡(くずはらがおか)ハイキングコースと大仏ハイキングコースで、これら3つのコースを全て歩けばめでたくアルプス縦走です! と言う訳で今日は、後者二つのコースを歩いてみる事にしました。
JR横須賀線を北鎌倉駅で下車。駅西口の改札口を抜けて、午前10時北鎌倉駅前を出発。 |
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鎌倉街道 |
駅前の道は鎌倉街道。駅を出て左側、鎌倉駅方向へと進みます。250m程歩いた先の右側にある寺は東慶寺。先ずはここに立ち寄ってみましょう。 |
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東慶寺本堂 |
東慶寺は明治時代になるまで男子禁制の尼寺でした。昔は女性から男性へ離縁を申し入れることが出来なかったため、この東慶寺は離縁をしたい女性達が逃げ込んで来る駆込寺、縁切寺として知られていました。拝観料100円。
このあとは源氏山公園を目指します。 |
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浄智寺山門を右に見て進む |
東慶寺を出て、鎌倉街道を更に進みましょう。100m程歩いた先、横須賀線の踏切手前を、源氏山公園への道標に従い右へ折れるとすぐ現れるのは浄智寺の山門。この山門を右手に眺めながら道なりに歩いて行きます。 |
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葛原ヶ岡ハイキングコース |
やがて道は山道に変わります。この辺りからが葛原ヶ岡ハイキングコースで、鎌倉アルプスへと入ってきた事になります。 |
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葛原岡神社 |
ハイキングコースを20分ほど歩いて行くと葛原岡神社に到着。そしてこの辺り一帯が源氏山公園です。葛原岡神社に祀られているのは、後醍醐天皇の忠臣で2度の鎌倉幕府倒幕に失敗し、ここ葛原ヶ岡で処刑された日野俊基です。 |
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日野俊基の墓 |
源氏山公園内の整備された道を先へと進んで行きます。傍らには苔生した日野俊基の墓がありました。 |
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Y字路を左へ |
公園内の道はやがて二股に分かれるので、左の道へ進みましょう。 |
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ちょっと寄り道 |
その先緩やかな右カーブに差し掛かり、このあと立ち寄る予定の銭洗弁財天への道標が立っています。ですが、ここはちょっと寄り道。左に分かれる道へ入ってみましょう。 |
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公園広場 |
源氏山公園の広場がありました。ここで一休み。ベンチやテーブルもあるので、弁当持参ならここで食事をする事もできます。 |
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源頼朝像 |
広場内には鎌倉ゆかりの源頼朝の像が、あぐらをかいて座っています。 |
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源頼朝像(拡大) |
しかしこの顔、学生の時に歴史の教科書で見たあの顔とは全く別人。像の台座に名前が入っていなければ、誰も源頼朝とは思わないかも。と言うより最近では、教科書に載っていたあの頼朝像の方が、本人のものではなく別人だったという説が有力になりつつある様ですが。 |
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銭洗弁天 |
一休みしたら、さっきの銭洗弁財天への道標があるカーブの所まで戻り、その先の坂道を下って行きましょう。100m程歩いた右側に鳥居とトンネルが見えてきます。ここが銭洗弁天。 |
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銭洗弁天境内 |
境内には洞窟があって、洞窟内には「霊水」が湧いています。 |
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境内の洞窟 |
この湧き水でお金を洗うと、何倍にも増やしてくれるとか。
大金持ちになれる様に、持っているお金を全てきれいに洗ったあとは、佐助稲荷経由で大仏ハイキングコースを目指し、歩いてきた道を先へと進みましょう。 |
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佐助稲荷 |
出世や縁結びに御利益があるという佐助稲荷までは、住宅街の中を通る狭い道を歩きます。道なりにまっすぐ歩いて行くと言う訳ではありませんが、所々にある佐助稲荷への道標を頼りにして行けば、迷う事はありません。 |
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佐助稲荷をさらに奥へ進む |
およそ10分程で佐助稲荷に到着。更に広い境内にある、山の斜面に刻まれた石段を上へ上へと上って行くと、鎌倉アルプスの尾根に到達します。 |
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大仏ハイキングコースへ |
尾根に達すると正面に道標が見えます。今日は大仏ハイキングコースを歩いて鎌倉大仏に向かうので、尾根道を右に進みましょう。 |
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大仏ハイキングコース |
山道はすぐにまた左右に分かれます。道標を頼りに、高徳院の大仏と記された左方向へ折れます。 |
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長谷通りへ |
しばらくは鎌倉アルプスの尾根歩きが続きます。30分程歩いたあと足元は下りの石段となり、舗装された長谷通りへ合流します。 |
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千代仁 |
長谷通りを300m程歩いた右側、通り沿いにあるうどんの店千代仁で昼休みにしましょう。ここの大仏つけめんは美味。こしのある細打ちのうどんを、薄味ながらだしのたっぷりと利いた付け汁につけて食べると言うシンプルなもの。500円也。 |
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ご存じ鎌倉大仏! |
千代仁と長谷通りを隔てて真向かいにあるのが、露座の大仏でお馴染みの寺高徳院です。拝観料は200円。この大仏、1252年に造立された青銅製の阿弥陀如来像ですが、与謝野晶子がその短歌で美男と詠んでいる様に、他の仏像などと較べてもかなりハンサムです。総高は13.35m。 |
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大仏胎内 |
胎内拝観料20円で、大仏の胎内に入る事も出来ます。写真上部の丸い穴がちょうど頭部の辺りで、茶色く色が付いているのは、昭和35年から36年にかけて、強化プラスティックを使用して補強工事をした跡です。 |
かまくらや
みほとけなれど
釈迦牟尼 (しゃかむに) は
美男におはす
夏木立かな
与謝野晶子 |
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長谷観音への看板の角を右へ |
大仏さまの次は観音さま、と言う訳で、長谷観音の長谷寺へ向かいましょう。高徳院を後にして長谷通りをそのまま300m程直進します。長谷観音の看板が見えたら右の道へ入ると、正面が長谷寺です。入山料300円。 |
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長谷寺 観音堂 |
長谷寺の本尊である観音様は、高さ9.18mの金色に輝く木彫観音像で実物はかなりの迫力なのですが、写真撮影禁止のため、ご覧の通り観音堂しかお見せ出来ません。残念! |
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弁天窟 |
長谷寺では弁天窟も見逃せません。薄暗い洞窟の中に入ると、壁面に彫られた弁財天に使える十六童子の像が、浮かび上がる様に目に入ってきます。 |
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長谷寺にて |
長谷寺は比較的現代風の感じもする寺なので、古刹を求める人には物足りないかも知れませんが、国の重文をはじめ数々の文化財が保存、展示されている見学無料の宝物館などもあり、見どころ満載の寺でもあります。 |
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見晴らし台 |
長谷寺の見晴らし台では鎌倉市街や材木座海岸、三浦半島などが一望できます。隣接する食事処で白玉ぜんざいでも食べながら一休み。 |
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江ノ島電鉄(江ノ電)長谷駅 |
長谷通りへ戻って200m程進み、午後3時前、江ノ電長谷駅に到着。ここからは江ノ電に揺られてJR鎌倉駅や、江ノ島、藤沢方面に出られます。 |
★交通 |
JR横須賀線 北鎌倉駅下車 |
★歩行距離 |
約 6.0 km |
周辺地図
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