湯島・お茶ノ水 ご利益ストリート
2014年9月
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本郷三丁目駅 3番出入口 |
今日の散歩は人気のご利益スポットを巡る散歩です。地下鉄東京メトロ丸ノ内線と都営地下鉄大江戸線が乗り入れる本郷三丁目駅、大江戸線側の3番出入り口前からスタート。 |
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本郷三丁目交差点 |
すぐ傍にある大きな交差点は、春日通りと旧中山道の本郷通りが交わる本郷三丁目交差点。 |
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かねやす |
交差点の角にあるかねやすは、江戸時代から続く老舗の雑貨店です。店頭に掲出されたプレートには何やら川柳が記されています。
本郷も かねやすまでは 江戸の内 |
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ここまでが江戸なのだ! |
江戸時代このかねやす辺りを境に、江戸城までの中山道沿いには瓦屋根の建物が建ち並び、そしてこれより北側の街道沿いは、板や茅葺屋根の家が続く郊外だったのでした。つまりこの場所が江戸の境界線と言うワケ。 |
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そのまま春日通りを進む |
と言う事は、親子3代生まれも育ちも東京のこのワタシは今までずっとチャキチャキの江戸っ子だと思ってたけど、この境界線からはしっかり外れているので、実はチャキチャキではなかったと言う事実が判明・・・
ってやんでぇー。 |
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本郷中央教会 |
本郷三丁目交差点を越えて春日通りをそのまま進むと、右手には日本基督教団本郷中央教会の白亜の建物が見えて来ます。昭和4年竣工、国指定登録有形文化財。 |
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湯島天神 石鳥居 |
更にその先右手に白い石鳥居が現れました。傍らには湯島天満宮と刻まれた石柱が。 |
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湯島天神 金鳥居(かなどりい) |
石鳥居をくぐり抜けると、その先に今度は金鳥居がありました。1667年の建立になる重厚なこの銅製の表鳥居を抜けて、今日最初のご利益スポット湯島天神(湯島天満宮)の境内へ。 |
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社殿 |
湯島天神の創建は古く、458年。いわゆる古墳時代と呼ばれる頃にまで遡ります。天神さまと言えば、もちろん祭神は学問の神様、菅原道真。 |
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絵馬がたくさん |
と言う事で、境内には合格祈願の絵馬がたくさん。
それじゃぁ、もう少し境内を散策してみましょう。 |
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泉鏡花の筆塚 |
明治の頃の新聞連載小説「婦系図」の原作者、泉鏡花の筆塚がありました。昭和17年建立。「婦系図」については、「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉」っていう、主人公がこの湯島天神の境内で話す有名な台詞以外なにも知りません、読んだことないので。
ゴメンナサイ・・・・ |
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奇縁氷人石 右側面 |
この石柱は奇縁氷人石というもの。1850年の建立で、迷子探しのための掲示板なんだそうです。石柱右側の側面には「たづぬるかた(尋ねる方)」とあり、我が子を探す親がその子供の特徴を書いた紙をここに貼って、良い知らせを待ったのでした。 |
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奇縁氷人石 左側面 |
そして左側面には「をしふるかた(教える方)」とあって、ここに迷子の情報が集まるという仕組みです。こういったものが境内に建てられていると言う事は、当時この湯島天神やその周辺が人気の行楽場所として、いつもたくさんの人で賑わっていたと言う事なんでしょうね。 |
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いざ、ご利益ストリートへ |
銅製の表鳥居のところまで戻って来ました。そして鳥居越しにはまっすぐに道が延びていますが、ここからおよそ1km程の間、この通り沿いには湯島天神を含めて4つもの人気ご利益スポットが控えているんです。 |
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清水坂 |
と言う訳で、本サイトでは勝手にご利益ストリートと命名しちゃいました。湯島天神をあとにして400m余り、下ってからまた上り返す清水坂に差し掛かりました。それにしても、この界隈には坂がたくさん。東京の土地は起伏に富んでいるんですねぇ。 |
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本郷通りを左折 |
やがて前方には、広い本郷通りと交わる湯島聖堂前交差点が見えて来ました。一旦この交差点を左折。 |
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神田明神 |
間もなく今日二つ目のご利益スポット、神田明神に到着です。 |
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社殿 |
730年創建の神田明神、祭神は恵比寿・大黒と平将門です。境内に掲出されている御由緒書きによると、ご利益は商売繁盛・縁結び・病気平癒・除災厄除と、オールマイティなのであります。 |
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石獅子 |
岩山の上に乗って境内に睨みをきかせる、石造りの獅子像2体。江戸末期、1862年の作製です。 |
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屋上庭園 |
なんとこの神社には屋上庭園もありました。まぁ、それ程は大きくないですけれど、散策路なんかもあったりして、癒しのスペースづくりに結構頑張ってくれています。 |
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本郷通りを右へ |
境内をゆっくり一回りして来たら神田明神をあとにして、目の前の本郷通りを右へと進み、湯島聖堂前交差点まで戻りましょう。 |
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黒い大きな建物発見 |
本郷通りを隔てた向い側には立派な築地塀に囲まれた、何やら黒い大きな建物の屋根の部分が確認できます。これが三つめのご利益スポット、湯島聖堂です。 |
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湯島聖堂 聖橋門 |
湯島聖堂前交差点まで戻ったら左折して、再びご利益ストリートを進みます。間もなく湯島聖堂への入口の門がありました。 |
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杏檀門 (きょうだんもん) |
黒塗りの杏檀門と、その向こうに見えるのは孔子が祀られた、同じく黒塗りの大成殿。そもそも湯島聖堂は徳川五代将軍綱吉が学問・儒学奨励のため、1690年に創建したものなのです。 |
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大成殿 |
徳川綱吉と言うと、何かと生類憐みの令ばかりが取り上げられて暴君のイメージが定着していますが、実はインテリジェンスに富んだ人物だったんですねぇ。そんな訳でここ湯島聖堂のご利益は、湯島天神と同じく合格祈願でありました。 |
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世界一の孔子像 |
実は以前、ウチのムスメの受験の時もカミさんとこの湯島聖堂へお参りに来て、霊験あらたかなお守りのお蔭で、ムスメはメデタク合格したのでした!
この写真は、世界一大きいと言われる孔子の銅像。わりと有名なこの銅像、実はそれほど歴史の古い物ではなく、建立は昭和50年なんです。ところでどの位巨大かと言うと・・・ |
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2002年7月撮影 |
これは以前に、このサイトのために撮影した写真。銅像の前に立つ二人の人物と比べると、その巨大さが分かるでしょ?
身長4.57メートル、体重15,000キログラムなんだって。 |
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聖橋 (ひじりばし) |
さてさて、ご利益ストリートの散歩を続けるとしましょう。湯島聖堂を出てくるとすぐに神田川に架かる聖橋がありました。前方に見えているドーム型の屋根は今日最後のご利益スポット、ニコライ堂です。 |
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神田川 |
個人的見解で恐縮ではありますが、この橋から見下ろす神田川の眺めは美景です。画像左から地下鉄丸ノ内線、神田川をクルーズする遊覧船、そして川沿いを走る中央線。絵になるんだよねー。 |
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ニコライ堂が見えてきた |
それはそうと、聖橋の名前の由来はと言うと二つの聖堂、湯島聖堂とニコライ堂を結ぶ橋という事から。
そうこうしている内にニコライ堂が近づいて来ました。 |
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東京復活大聖堂教会 |
ニコライ堂とは、東京復活大聖堂教会にある聖堂の通称です。 |
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ニコライ堂 (重文・国) |
旧岩崎邸や旧古河庭園なども手掛けた英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852-1920)等の設計により、工期7年を費やして明治24年に竣工したこのニコライ堂。しかしその後の大正12年、関東大震災が発生してドームが倒壊してしまいます。 |
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ニコライ堂 別角度より |
そして6年間の復興工事を経て、昭和4年に現在の聖堂が完成。昭和37年には国の重要文化財に指定されました。 |
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太初に言あり |
聖堂正面に描かれた、新約聖書を携えるイエス・キリストの壁画。そしてその左端に写り込んでいる見慣れない形をした十字架は、八端十字と呼ばれるスラブ系の正教会で使われる十字架なのだとか。 |
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JR中央線 御茶ノ水駅 |
今日は全身にご利益をたっぷり浴びて、身体中オーラが出まくっているのであります。ご利益が抜けないうちに早く家まで持って帰ろう。
聖橋のたもとまで戻れば、JR御茶ノ水駅と東京メトロ新御茶ノ水駅があります。 |
★交通 |
東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線
本郷三丁目駅下車 |
★歩行距離 |
約 3.0 km |
周辺地図
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