新宿御苑から赤坂迎賓館へ

2009年3月






 
千駄ヶ谷ホームより
 ホームから望む新宿御苑

 JR中央・総武線の千駄ヶ谷駅は広さ約18万坪ある新宿御苑の一画に接していて、駅のホームに立つと御苑の森が顔をのぞかせます。





千駄ヶ谷駅前
 千駄ヶ谷駅前

 駅の改札口は1ヶ所のみ。改札を抜けて表に出たら、右方向へ進みましょう。





ガードを潜る
 ガードを潜る

 JR線の高架を右手に置いて歩いて行くとすぐに、線路とクロスするガードがありました。これを潜ってJR線の向こう側に移ります。





新宿御苑千駄ヶ谷門
 新宿御苑千駄ヶ谷門

 千駄ヶ谷駅前から歩くことおよそ5分で、新宿御苑の千駄ヶ谷門前に到着です。入園料大人200円。

 御苑と言う名前からも分かるとおり、元々は皇室の庭園だった新宿御苑。今でも季節の花々が四季折々に咲き乱れます。





小彼岸
 コヒガン

 取材時は3月の末。ソメイヨシノには少し早い時期ですが、しかし桜はソメイヨシノだけではありません!早咲きの桜は満開です。

 以下、園内に設置された植物解説板の解説文より。





小彼岸
 コヒガン

 春のお彼岸のころに咲くところから、彼岸桜とも呼ばれ親しまれているのはこのコヒガンです。





シダレザクラ
 シダレザクラ

 こちらはお馴染み、シダレザクラ。さすがにこの時期の人気者で、沢山のにわかカメラマンが携帯電話を片手に構え、シャッター音を響かせています。





シダレザクラ
 シダレザクラ

 日本全国で見る事が出来るこのシダレザクラ。平安時代の文献にも記されているほど、寺社を中心に古くから栽培されてきました。





ヨウコウ
 ヨウコウ

 濃い桃色をした、何かやたらと存在感がある桜が満開に咲いています。





ヨウコウ
 ヨウコウ

 これはヨウコウ。この存在感の理由は、鮮やかな紅色の大きな花弁。





玉藻池
 玉藻池とコシノヒガンザクラ

 静かな日本庭園と、その池の水面に映る大きな桜の木。玉藻池と呼ばれるこの池は新宿御苑のルーツとされ、江戸時代ここが大名内藤氏の下屋敷だった頃に完成した、御苑内でも特に古いものです。





コシノヒガンザクラ
 コシノヒガンザクラ

 玉藻池を飾るこの桜はコシノヒガンザクラ。既述のコヒガンに似た桜ですが、花弁が大きめで且つ10m以上の大木に育ちます。





ハチジョウキブシ
 ハチジョウキブシ

 園内では桜以外にもたくさんの季節の花が咲いていましたが、その中でも特に目を引いて多くの入園者の足を止めさせている花がありました。





ハチジョウキブシ
 ハチジョウキブシ

 黄色い小さな花が連なって垂れ下っている、このユニークでインパクトのある花はハチジョウキブシ。多くは海岸近くの山地に自生しています。





フランス式整形庭園
 フランス式整形庭園

 既記の通りここは元々江戸時代の大名屋敷でしたが、明治維新後に皇室御料地としての農園を経て、明治39年皇室の庭園となりました。そして戦後は皇居外苑や京都御苑とともに国民公園として一般に公開され、現在は環境省が所轄官庁となっています。この様な歴史から、敷地内には幾つかの素晴らしい庭園が整備されています。

 その一つがこのフランス式整形庭園。人気のプラタナス並木はまだ一見寒々としていますが、それでも並木道に配置されたベンチは満席です。





イギリス風景式庭園
 イギリス風景式庭園

 こちらはイギリス風景式庭園。広く大きな芝生の中で、木々が伸びやかに配置されています。





日本庭園
 日本庭園

 そして、こちらはお馴染み日本庭園。池を眺めていると、日本人としてはやっぱり落ち着きます。





母と子の森
 母と子の森

 この母と子の森は、植物のほか野鳥や昆虫など身近な自然とふれ合うことを目的に整備されているエリアです。





旧洋館御休所
 旧洋館御休所

 新宿御苑には意匠的に、或いは歴史的にも価値の高い文化財がいくつか保存されていますが、国の重文に指定されているこの旧洋館御休所もその一つです。





旧洋館御休所
 旧洋館御休所

 明治29年の竣工になるこの建物、農園を訪れた天皇・皇族方が休憩所として利用したもので、その当時アメリカで流行した建築スタイルをベースに作られています。





旧御凉亭
 旧御凉亭

 こちらは昭和2年に建築された旧御凉亭。皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として、台湾在住の日本人有志から贈られたものです。





旧御凉亭
 旧御凉亭(内部)

 建物は本格的な中国風で、欄間の装飾や床、天井の造作にもその事が窺えます。





円窓
 円窓(まるまど)

 この円窓も中国風。窓の飾りには於物魚躍「ああ、満ちて魚おどれりと」と記され、天子(君主)讃美の意だそうです。





旧御凉亭
 旧御凉亭

 こちらは建物の裏側。屋根の反り具合や柱礎石のデザインなど、ここにも中国風の様式が見られます。柱材には台湾杉を使用。





千駄ヶ谷門
 千駄ヶ谷門

 敷地周囲約3.5kmの新宿御苑内を、ゆっくり1周してきました。満開の早咲き桜など旬の花々も満喫できたので、この辺りで御苑を離れましょう。

 入場した時の千駄ヶ谷門を出て左へ。





ガードを潜る
 ガードを潜る

 往時の道を戻ります。JR線のガードを潜り千駄ヶ谷駅のホーム下を抜けて、線路の向こう側へ。





千駄ヶ谷駅前
 千駄ヶ谷駅前

 千駄ヶ谷駅前まで戻って来ました。そのまま通り沿いに先へと進みましょう。





東京体育館前
 東京体育館前

 千駄ヶ谷駅前にある横断歩道で、向かい側の歩道へ渡っておきます。そして東京体育館を右手に見て、駅前の通り沿いを歩いて行きましょう。





Y字路を右へ
 Y字路を右へ

 間もなく通りはY字路になって左右に分かれます。ここは右方向の道へ。





横断歩道を渡る
 通り左側の横断歩道を渡る

 Y字路の先、最初の信号機の所にある横断歩道を渡り、左折します。





御鷹の松
 お鷹の松

 明治神宮外苑に入って来ました。すぐ左手に見えるのは御鷹の松とその碑。時は江戸時代のお話、江戸城内から逃げ出していた三代将軍徳川家光の愛鷹がこの松に止まっているのを、鷹狩りの最中だった家光が見つけてとても喜んだとの言い伝えからこの名が付いたとか。石碑に刻まれた題字は、実業家渋沢栄一(1840~1931)の書。





聖徳記念絵画館
 聖徳記念絵画館

 お鷹の松のすぐ先には、花崗岩の外壁による重厚な建築物が見えます。大正15年竣工のこの建物は聖徳記念絵画館。館内には明治天皇の生誕から崩御までの間の出来事が描かれた日本画、洋画計80点ほどが展示されています。拝館料大人500円。





T字路を右折
 T字路を右折

 聖徳記念絵画館を左手に置いてそのまま進むとT字路に突き当るので、これを右折しましょう。





Y字路を左へ
 Y字路を左へ

 すぐに今度はY字路。ここは左方向へ伸びる道へ。





権田原交差点
 権田原交差点

 目の前の交差点は権田原の交差点。交わる外苑東通りを渡って、このまま真っすぐに進んで行きます。





明治記念館裏を進む
 明治記念館裏を進む

 通りの左側は歴史ある宴会場の明治記念館、通りの右側は皇太子殿下の居所である東宮御所のちょうど裏手にあたります。





学習院初等科
 学習院初等科

 その先道なりに安鎮坂を下り、すぐに鮫河橋坂を今度は上り切ると、左手に学習院初等科の校門が見えて来ました。





右側の横断歩道を渡る
 右側の横断歩道を渡る

 学習院前の横断歩道を渡って、通りを右折しましょう。





迎賓館
 迎賓館

 右手に赤坂迎賓館の門扉が現れました。鉄柵越しに中を覗くと、荘厳な宮殿とでも言う様な建物がこちら側を向いています。





迎賓館
 迎賓館

 昭和49年に開設されたこの迎賓館は、国賓や公賓など外国要人の宿泊及び接待に使用される施設で、東京サミットの際には会議会場としても利用されました。





 迎賓館前の横断歩道を渡る
 迎賓館前の横断歩道を渡る

 今日のゴールまではあと僅か。迎賓館前の横断歩道を渡りましょう。





洋風公園
 若葉東公園

 その先に洋風の公園がありました。これは若葉東公園





公園の道を進む
 公園の道を進む

 公園内を貫く並木道を、そのまま真っすぐ歩いて行きます。





四ツ谷駅前
 四ツ谷駅前

 迎賓館前からおよそ300m、国道20号線との交差点手前にある、JR・東京メトロの四ツ谷駅に到着です。









★交通 JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車
★歩行距離 約 6.0 km



周辺地図
Google マップ







 インデックス
インデックス
 ホーム
ホーム