2003.07.20
このSRX買った当初からフロントとリアのサスのバランスが悪かったです。フロントは沈みすぎてリアはカチカチ。
このままでは中高速や加速時はいいとしても(一般の交差点も含めて)低速で曲がる直前、体勢も体重も前に掛かって非常に怖いです。とりあえずリアのイニシャルを2つ下げて、フロントタイヤの空気圧を高めにして逃げてました。これはこれで気持ち良く曲がれるのですが、直線ではお尻が低くてちょっと窮屈です。
いいサスにすれば乗り味も安定感も格段に増すのは分かっている、このまま不満を持って乗っていても楽しくない、ボーナスも出たことだし思いきって換える事にしました。
まずはサス選び
色々調べたり聴いたりするとSRXの定番は、リアサスはオーリンズ、加えてフロントスプリングにホワイトパワーを入れてる人が多い。どんなに悩んでも走ってみないと結果出ないし、正解もあるはずもないし、そんなに知識在るわけでもないし、有名どころでオーリンズとホワイトパワーで探すことにする。
オーリンズはリザーブタンク有りの1種類、ホワイトパワーはリザーブタンク有りと無しの2種類。決定までには以下のような気持ちの動きが。
1.リザーブタンク無しは圧側アジャストが無い。折角なのでフルアジャストがいい。 →リザーブタンク無し脱落。
2.黄色より白いバネが好き。 →ホワイトパワーのリザーブタンク有り優勢。
3.値段が各3万円差位で「ホワイトパワーのリザーブタンク有り> オーリンズ > リザーブタンク無し」 この差は大きい。 →オーリンズ優勢。
4.そんなに調整するか?という疑問。リザーブタンクは取り付けが面倒。 →リザーブタンク無し急浮上。
5.「安くなった分でフロントスプリング買えるよ」の囁き。「シートカウル下の黄色いリザーブタンクって『横チン』出てるみたいだね」の囁き。 →リザーブタンク無し優勢。
結局、「そんなに調整するか?という疑問」にはスポーツスターの時は色々調整して乗ってたけど、それはスポーツスターだからの気がするし、リザーブタンク無しなら自分で作業できそうなので工賃も浮くし、何より美しいSRXのサイドビューに『横チン』は許せないし(つけてる人ごめんなさい、悪意は無いです)でホワイトパワーのリザーブタンク無しに決定。
まだメーカ在庫あるようです。注文3日で届きました。
やはり、まきまきが「白いやつ」はかっこいいです。
フロントスプリングはリアより情報がない、それに後からオイルで誤魔化せる気もするのであまり考えずにホワイトパワーに決定。
#15のフォークオイルが1リットル付いて、こちらも注文3日で届きました。
リアサスの交換
シート、シートカウル、タンク、バッテリーケースを外して、リアを浮かします。
今回は知り合いのフォークリフト使ってタイダウンで吊り上げました。重機は役に立ちます。
ここで安定させるため左右クランクケースにウマを当てます。
交換はサスの上下のボルト抜いて入れかえるだけです。左がノーマル右が交換後です。
左右のサイドカバーを外してもサスの上部は見えないので、イニシャルを変更したい場合は、この状態つまりバッテリーケースを外すまでやらないといけないようです。
右横から見ると伸び側のアジャストと、車高調節が見えます。
数字の書いてあるダイヤルが伸び側のアジャスト、その下がの車高調節です。この車高調節は22mmです、22mmのレンチなんて普通持ってないよね。
フロントフォークスプリング交換
作業に一生懸命で写真取り忘れた。
やってる内容は通常のフォークオイル交換と変わらないです。フォークオイルの油面がノーマル159mm→110mmになるくらいかな。
ノーマルとの比較も忘れた。けど下写真がノーマルです、上側はスペーサとスプリングをつなげた状態、スペーサとスプリングと間に入る金具をばらした状態です。
箱を基準に見て無負荷の状態でもノーマルの方が少し短いです。(へたってる?)
長くて硬いスプリングが入るので、組み付けるとフロントフォークはノーマルより伸びた状態になると思われます。これが分かっていれば、実際にどのくらい変わるか測っておけたんだけど。
こちらがノーマルです。
上側がスペーサとスプリングをつなげた状態。
ちなみに上の写真とではスプリングのTOP方向が逆です。
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その後 偉そうな事書いてるけど、素人が聞きかじりで書いてるので鵜呑みにしないでね。
2003.07.20
取りつけ後、30Kmほど走行。リアのイニシャルは推奨値11mmのまま、車高調節も箱から出したまま、伸び側は慣らしのために最弱(=1)で数十Km走ったほうがいいそうなので最弱にした。
フロントは硬くて沈まずガツンガツン突き上げる、リアはカブの細いタイヤ付いているかと思うほど頼りない。「最初だから」と自分に言い聞かせる。
キツイ前上がりになっていて、いつものように車庫に入れるが今までより傾きが大きく隣の原付に寄りかかってしまう。
2003.07.21
空気圧をノーマルのフロント2,0 リア2.3 に戻して、フロントの突き上げは少々緩和された。
取り付けから60Kmほど走行して辛抱しきれず伸び側の調整を1→5にしてみる、頼りなかったリアに存在感が出た。ちょっと安心。
しばらく走って伸び側の調整を推奨値(=7)にする、かなりいい。7→8→9で試して、とりあえず8で落ち着く。
伸び側を調整しても前上がりのままなので、フロントの突き出しを変える事にする。とりあえず10mm突き出してみる。
2003.07.24
取りつけ後初通勤、前下がりかと思われたが走り出すとまーまーいい。普段ギャップで暴れる場所をちょっと高めのスピードで入ってみるが安定している。謳い文句では「初期動作がしなやかで徐々に硬くなる」って事だったが正にその通り。フロントの突き出しを変えた事で底突きと言うか三又とボトムケースの干渉も心配したが、硬くなったフロントフォークでは心配無用だった。
この段階の感想は「前後変えて良かった」です。成果だけ見るとフォークスプリングの交換のほうが変化が大きそう、でもノーマルのリアだと多分立ちあがりでフロントに負けて伸びてこないのでは。
伸び側の調整を8→推奨値(= 7)に戻す。今は8の方が楽に走れるかな?まだ気持ち良く走り抜ける事がほとんど無いのでもう少し走らないと。
フロント突き出し10mm 車高調節=無調整 リアイニシャル=推奨値(=11mm) リア伸び側調整=推奨値(=7)
2003.07.26
伸び側の調整は8がいいようだ。
何かフロントがしっくり来ないので、リアの車高調節を少し下げてみる、こっちのほうがしっくり来る。そこで車高調節を戻し、フロント突き出し10→8mmにしてみる、今までで一番いい。時間が無くて今日はここまで。
2003.07.27
10数台のSRXを見る機会があった、色々な方法でカスタムしている(ノーマルはいない)のを見てフロントの突き出しはノーマルのままがいい様に思えてきた、その代わりポジションを好みにするため1〜3型の様にスペーサの無い状態にしてハンドルだけ下げてみる事にした。
右がノーマルの位置です。インナーチューブの上端とハンドルを面一にするのでフォークトップ(インナーチューブのキャップ)から見ると2.5mm突き出しになります。
左がスペーサを抜いた状態です。横においてあるのはスペーサで高さは19.4mmありました、その分ハンドルが下がり、約23mm突き出しに見える。
2003.07.28
期待していたのはこれだ!! この10日間600Kmの苦悩は何だったのか、結局推奨設定に戻ってしまった。
体が慣れたとか、サスが馴染んだとかの要因もあるだろうが、推奨はやはり標準だった。ポジションだけはどうも自分に合わないのでスペーサを抜いた状態だが、もしかしたら最初からこうすれば良かっただけかも。
段差の衝撃吸収と追従性、ブレーキング時のフロントの安定感、加速時のリアの粘り具合、何よりコーナーの安心感と開放感。ちょっとしたライダーズハイ、この8万5千円はどんなリクラゼーション費用より有効だ。
2004.03.28
03.21にタイヤ交換にあわせフォークオイルを交換、WPの#15だったのをヤマハの#10にした。タイヤ交換で色々調べたら、ブリジストンBT92 は別メーカの同サイズに比べてフロント外径がやや大きくリヤの外径がやや小さかった。
そんなこともあって車高調節=1周高く、リア伸び側調整=2段弱く(=6)とした。
最終的にフォークオイルはヤマハの#15、油面110mmで固まった。
フロントはスペーサー無しで23o突き出し。(スペーサー付ければノーマルの位置)