播種の方法
播種後, 散水時の注意点
早く発芽させる裏技
種子は条件が揃わないと発芽しません。温度・水分・酸素・光など必要な要因が揃い発芽します。
休眠状態の種子を早く目覚めさせる方法として、0、2%の硝酸カリや100ppmのジベレリン溶液を使った方法がありますが、一般には、どうも面倒・・・。
簡単な方法1は、種子を冷蔵庫に1週間程入れておいてから播種する方法。 簡単な方法2は、播種する前に種子を砂と混合摩擦して種皮に傷を付ける事により吸水しやすくなり、発芽しやすくなる。
また浸透剤の使用や、資材のプロシード+EB〜aは、効果大。ゴルフ場のグリーンにニュー・ベントをインター・シードする際使用したが、値段もイイがインター・シーディングのような初期育成が勝負の場合には外せない資材です。
播種後の散水は、種子がある床土表層部の土壌の乾き具合を見た上で行います。
散水する方法としては、ジョウロやスプリンクラー・水道の蛇口にホースをつないで指でホースの出口付近をつぶし水をかけるなどありますが、この時期には不向きな方法です。最良の方法は、ホースの水を霧状にし上から降らせる様に散水します。蛇口にホースをつなぎ、水圧を上げ必ず霧状に調節できる散水ノズルを付け調節し、空に向け放水します。
散水量は、種子がある部分が湿る程度で十分です。水が土壌表面を流れないように注意しましょう。
補助材で、保水材などの製品もあります。これは以外に重宝します。散水時期が判るのもありますので、相談にのります。
芝の種子は小さく風に飛ばされやすいので、風の無い日を選んで播種しましょう。ベントグラスなど種子のように、極小の種子の場合は、種子量の5倍程度の砂と良く混ぜあわせ砂と一緒に播く方法もありますが、ケンタッキー・ブルーグラスの種子の大きさで小規模の範囲であれば、播種する種子を予め等分しておき、手で種子を摘んで80cm程の高さからパラパラと縦横斜めに播種を行うと、均一に播種することが出来ます。
均一に播種できたら、床土作りの最後にレーキで付けた筋と垂直になるようにレーキをかけ(床土と種子を攪拌)、ローラーで転圧します。ローラーが無い場合は、板の上に人が乗るか、角スコップの背の平らな所で軽く叩き均してもOKです。種子を床土に密着させることで、発芽直後に乾燥しずらくなります。
床土の表面に種が見えていますが、心配いりません。ちゃんと発芽し着床します。
種子が風で飛んだり、大雨により水で流されないように、ベンネット(植物繊維で出来た台所換気扇の汚れ防止カバーような繊維シート)をかける方法もありますが、必ずしも必要ではありません。