【 伐採 】


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2005年2月19日、家の近くで杉の木を5本と柿の木を1本切った。

以前は家の周りに大きな杉の木が何本もあって、稲を干す「ハザ」を作るときに利用していたが、十数年前に業者に頼んでほとんど切り倒してしまった。
父が亡くなった時に稲作もやめてしまったし、昔と違って今はハザに稲を掛けること自体が少ないので、そのための用途としては不要になったのである。
そうは言ってもわざわざ切る必要は無いと思われるかもしれないが、杉の葉が多量に落ちて始末に困ったことや倒木の心配などが伐採の理由であった。
できれば寿命が来て自然に倒れるまでそのままにしておければよいのだが、家のそばにある木はそういうわけにはいかないのだ。この数年間でも、台風や地震で木が倒れて家屋を壊す例を何件か目にしたところである。

その時に切り残したものがずいぶん大きくなり、このままにしておくと自分で切り倒せないほどになってしまいそうだったので、今回伐採することにしたのである。
前回の伐採は業者の人にやってもらったが、以前と異なり、伐採しても木の利用価値より費用の方が多く掛かってしまうのである。
まだ今のうちなら、チェーンソーを使って自分で切ることができそうだった。

今年は大雪であったので、2m以上の積雪がある。
この雪があるうちに切れば、根元から4mくらい上で切ることができるわけで、倒木時に周りに影響を及ぼす可能性が小さくなる。
切り倒した木を材木として利用するならそんな切り方はしないのだが、その予定は無いので、安全に倒せる方が良いのである。

しかし、上記のような条件でも10m以上ある木を切るのは緊張する。
言うまでも無く、倒れるときに周りに何かあるとそれを壊す可能性があるからである。
野原にまっすぐ立っているのなら何の問題も無いのだが、これらの木のうち3本はよそ様の家屋から4mくらいしか離れていなかった。
しかも、その家屋側に少し曲がっている。よそ様の家に倒れたら大変である。
画像に縄が写っているが、ハシゴを掛けてなるべく木の上のほうに縄を結び、家屋と反対側に引っ張ったものである。苦労したが家屋に被害を与えることなく切ることができた。

緊張する理由のもう一つは、数十年生きてきた木を切り倒すという行為自体にある。
一昨年、栗の木を1本切り倒した時も同様であったが、「悪い事をしたなぁ」という思いになったものである。
今回切った杉の木の年輪を数えてみたら、一番樹高が高いものは30年近い年数を生きてきた木だった。
そのままにしておけば、私よりずっと長生きするのに・・・・・。
この点は、何かに利用するために切るのであればまだ気が楽なのだろうが、今回もその予定は無いのである。

そうだ、これで何か作ろうかな・・・・。
 

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