【 米中どちら側に付いていくのか 】

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 米中が対立していますが、両国による新冷戦時代になって踏み絵を踏まされるようになった時、どちらの陣営に属するのが良いですか?
 もちろん、他国の属国ではなく真の独立国として存立していくことを望むのですが、現実は・・・。

 不満な点や不安材料はあるものの、私は米国側が良いと思います。
 不満な点は、敗戦後80年近く経つのに未だに米国の属国の状況に置かれていること。もっともこれは日本の努力不足が一番の問題ですが、その遠因は敗戦後に米国が行ったウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)にもあると思います。
  悲しいことに、この状況にすっかり慣れてしまった感はありますが・・・。
 不安な点は米国の力が衰え、中国が米国に代わって覇権を握る勢いであることです。
  中国は尖閣の次は沖縄・北海道、その次は日本全体を支配しようとしていると考えられます。軍事行動だけでなく、軍事力を伴わない“超限戦”も使って、すでに日本国の内部から静かな侵略が進行中だと言われています。

 日本もかつては「世界の五大国」の一つだった時代があり、本物の独立国でしたが、日米戦争に負けた後は米国の属国として生きてきました。そうは言っても、ソ連や中国に侵攻された国のその後を見れば、米国の属国はまだましだったのかもしれません。今世紀になってようやく東欧諸国はソ連の頸木から逃れることができましたが、チベット・内モンゴル・ウイグルなどは現在進行形で民族浄化などが行われているといわれています。
  米国がある程度日本に目をかけてきたのは、冷戦構造であったことも幸いしたのでしょう。日本が東側陣営に行かないように飴を与える必要もあったから・・・。

  これまで日本は、世界の警察官・親分の米国に従っていれば、属国ではあってもそれなりの幸せを享受することができたのでした。一方で、属国であるがゆえに様々な理不尽とも思える仕打ちを受けてきました。 米国様に命令されれば嫌だとは言えない。
 日米貿易摩擦では日本製の自動車・パソコン・テレビなどが輸出自主規制や制裁関税などで叩かれた一方で、コダックのフィルムやフォードの車を買えと脅されました。貿易赤字がそれだけで解消しないと、さらに日本の制度が悪いと因縁を付けられ、公共事業の拡大や土地税制の見直し、大規模小売店舗法の廃止などを命じられたのでした。

 しかし米国の力が衰え始め、反対に中国が経済力と軍事力で力を付けてきて、このままだと中国が世界の覇権を握るようになると言われています。勝ち馬に乗るために、米国から中国に鞍替えしたほうが良いのでしょうか?だけど、共産主義・全体主義にアレルギーはありませんか?
 私はそのような体制は嫌なのですが、考えてみれば私の資産や自由なんてちっぽけなものですから、そうなってもたいして変わりはないのかもしれません。奴隷の幸福も悪くないのかもしれませんが、チベット・内モンゴル・ウイグルなどの状況を踏まえると、中国の属国・奴隷はかなり厳しいものになりそうです。
 地上波では話題にならないかもしれませんが、ネット上のニュース・解説を見ると、中国では反日教育が盛んだという話題を目にします。「百年国恥(ひゃくねんこくち)」の恨みを晴らそうとする中国は、どの国・民族を一番恨んでいるのでしょう・・・。
  令和4年1月25日の「虎ノ門ニュース」でも、百田尚樹さんと門田隆将さんが「百年国恥の恨みの対象は日本だ」という指摘をしていました。その中国の軍門に下ったらどうなるのか・・・、想像すると恐ろしいです。

 トランプ大統領よりも前の「米中蜜月・チャイメリカ」の時代が続けば、米中による太平洋東西分割が進み、日本は中国の自治区と決められていたかもしれません。それを思えば、米中対立は日本が真の独立国として立ち上がる最後のチャンスでもあるのではないでしょうか。
 先ずは今まで通り米国に従いつつ、米国の国力がまだあるうちに日本の国力を高めていくことができなければ、いずれは中国の自治区になり、チベット・内モンゴル・ウイグルのようになるんだろうと想像します。

 もっとも、生い先長くない私はそういう姿を見なくても済みそうです。その点は幸せなのかもしれないな・・・。

 <参考 Aべの「読書の備忘録」から>
超限戦―21世紀の「新しい戦争」
目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画

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