私、今回は「おじゃる丸」に変身してみましょう・・・。

　麻呂は右利きでおじゃる。
　そんな麻呂が左手の親指を怪我しての、この１週間は少し難儀な思いをしたのじゃ。簡単に包帯をして、 風呂（「麻呂に似ておるの」）に入るときはポリエチレン手袋をはめての・・・

　「大丈夫なの？。」と少しでも心配してくれた方・・・、そのやさしさに、麻呂はうれしく思う。 ちょっと深めに切っただけなのでの、心配は無用じゃ。
しかし、せっかくじゃから、その気がおじゃったらいたわりの言葉はかけてたも

　ところで、右手は文を書いたり箸を持ったりで、 麻呂の活動の重要な部分をずっと支えてくれておった。言ってみれば正に「利き腕」といってもよかろう。
　「右腕」というとき、一番頼りになる人という意味で、 例えば「電ボは麻呂の右腕でおじゃる」なんて言い方があるがの。

　しかしこの１週間、麻呂は再発見したのじゃ。利き腕だけで生活しているのではないということを・・・。

　それはミカンを食べるときでおじゃった。
　麻呂はの、ミカンをむく時は、右手でミカンを持って左手の親指を使ってむいておったのじゃ。
　これって、冬（ミカンの季節）は手が黄色くなってしまうくらいにミカンにお世話になる 麻呂にとって大変なことでおじゃった。

　 　左手に持って右手の親指でむくことの不自然さといったら・・・・。麻呂はミカンを手にしながら 「すっきりとむいてあげられなくて、 そなたにも不便をかけるの、許してたも」と呟いておったのじゃ。

　右手も左手もどっちも大切でおじゃる。どちらも麻呂自身でおじゃる。

　さて、もう一歩進んで歌を詠んでみようかの・・・、 「右（右派）もあり　左（左派）もあって　それで良し　麻呂は間を行くでおじゃる」

　解説：「右（右派）」と言っても、話しの展開から単なる右手と捉えられては困るので「（右派）」と書いたのであっての、 言うまでも無く右派だけのことではないでおじゃる。
　これまで何度か述べているように、それは思想であったり宗教であったり・・・、つまり言ってみれば麻呂にとって 右であり左でおじゃる。
　そうした左右を見ながら、参考にもしながら、しかしそれに捕らわれることなく、 麻呂は自らの道を歩みたいと・・・・、そのように思っておるのじゃ・・・。

　 　 　（その後「おじゃる丸」ご覧頂きましたか？）