【 一体感が育つ土壌 】


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 2002年の三が日、私は風邪気味でもありほとんど寝正月といった感じで、テレビを見るなど、ゴロゴロしていた。

 1日の夕方は、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートの生中継をやっていた。クラシックにはあまり縁の無い私だが、今回、小沢征爾氏が日本人として始めて指揮をするということなので(というよりも「暇だったので」と言った方が正確かも・・・)、見ることにした。 アンコールでは、「お約束」とも言われているらしい「ラデツキー行進曲」を演奏し、聴衆の手拍子とともに会場に集う全ての人々が一体化していた。
 コンサートの素晴らしさは演奏する人々と観客の一体感だろう。それがあってこそコンサートが成功したといえるのではないだろうか。

 また馬年ということもあってなのだろうが、「馬」や「馬術」を取り上げた番組もあった。馬術を紹介したある番組の中でのコメントだが「馬は(のっている)人の心がわかるんです。」「乗り手の気持ちが馬に通じてこそ、人馬一体になれ、それによって始めて良い競技が出来るんです。」とのことであった。

 コンサートや馬術だけでなく、会社の仕事などもそうだが共同作業には一体感が大切である。これがあるか無いかは、それを実行する際、それから成し遂げた後の満足感・達成感の大きさを左右する。

 こうした一体感を作り出す要素は何なんだろう?。
  いろいろな要素があると思うが、 根本は信頼関係だと思う。 良い土壌が無ければ良い作物が育たないように、信頼関係が無い所に一体感は生まれない。 信頼関係があればこそ、一体感が生まれ、集団としのパワーが出てくるのである。

 紛争の当事者同士などでない限り、人と人のかかわりの中で、信頼関係がゼロということは無いだろうが、それが大きいか小さいかの違いはある。

 例えば会社で・・・、従業員同士の信頼関係はどうか?、会社と従業員の信頼関係はどうか?。
信頼関係を築くのも壊すのも個人個人の心がけである。 どうすれば信頼関係が生まれ育ち、どうすれば壊れるのかを心に留めて行動したいものである。

 信頼関係を壊すのは容易い。
 どんなことが信頼関係を壊すかは誰でもが知っていることである。例えば「 AさんとBさんに言っていることが違う。」「 自分(または身内の人間、または自分のお気に入りの人)にあてはめる基準と他人にあてはめる基準が違う。」「 以前言っていたことと今言っていることが違う。」「 約束を守らない。」「指示や伝言、依頼などを実行しない。」などなど・・・。

 こういったことは多分誰もが知っているはずなのに、残念ながら時としてこれをやってしまう人がいるのである。
 一方で、見方を変えれば、そういったことを慎めば「一体感が育つ土壌」を育むことができるのである。

 日々の仕事の中でそんなことを思うこの頃である。もちろん、自分自身でも気をつけようと思っている。
 まあ、これまでの話は、「会社経営に信頼関係や一体感なんて不要だ。」という考えの人には戯言だろうが・・・・。
 
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