【 宗教へのお誘い 】


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 タイトルを読むと、「え!、Aべは無宗教だといっていたのに、やはりどこかの宗教に所属していたのかな?。」とお考えになるかもしれませんね。ご心配なく!、私が皆さんを宗教にお誘いしようという事ではありませんし、私はどの宗教も信じてはいません。

 先日ある方(仮にA氏としましょう)から「いろいろ話がしたいので2時間くらい時間を取ってくれないか」という電話がありました。A氏とはそれほど親しいわけではないので「突然何なんだろう?」と思いながらも、無碍に断るのも失礼だと思ったので了解して訪問することにした。

 当日、世間話で面談が始まったが、私は沈黙しては失礼かと思い、ナンダカンダと話題を持ち出して対談を進めた。少ししてからA氏は「実は、今日来てもらったのは・・・」というような切り口で話し始めた。それはA氏が信仰している宗教の話であった。

 その宗教の名前や内容は良く覚えていないが、仏教系の新興宗教であった。
 A氏も以前からその宗教を信仰していたわけではないが、奥さんに進められて入信したそうである。思うに、それがどのような宗教であろうが、家庭的な温和を望むなら夫婦や家族で同じ宗教を信じている方が波風が立たない。
 家族の中の一部がある宗教に熱中し、一方で他の家族は表面上の仏教徒(注)だったり無信仰だったりする場合の話を聞くことがあるが、そういった中にはまるで「小さな宗教戦争」が起こっているような状況の話もあるからである。

 約束どおり2時間の間お話を伺い、その中で私も質問や発言をした。
 いうまでも無く、私をその宗教に誘うことはできなかったわけであるが、A氏の目的は達成できたのだろうか?。宗教にありがちなことだと思うが、勧誘活動をすること自体も義務の一つだろうから、そういった意味ではA氏の目的は叶ったのかもしれない。

 残念ながら、私はA氏にその宗教以外の価値観があることをわかってもらうことや、哲学することを勧めることができなかった。
 45年も生きてきて・・・、こんなことではだめだなぁー。
 
 
 (注)表面上の仏教徒:日本では檀家制度の名残によって、特に他の宗教を選ばなければ仏教徒ということになる。しかしこの場合の仏教はいわゆる「葬式仏教」であって、こうした多くの日本人は仏教を信仰しているわけではなく、表面上の仏教徒に過ぎないケースが多い。
 
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