前回「本音と建て前・現実と理想というタイトルの記事を書きましたが、今回の記事も正に「本音と建て前」のことです。

私は一昨年から昨年にかけて失業していたので、失業手当と求職活動でハローワークにはとてもお世話になったのでした。
年齢が高くなるとともに就職が難しくなるので、失業手当は嬉しかった。
日本国、ありがとう。

ところで、ハローワークの求人票を見ると企業情報や労働条件・募集条件などが書かれています。
そこには「年齢」の項目欄があって、「△才以下」や「不問」というように書かれています。

現在は年齢制限をすることは、出来ればしない方が良いとされているようですし、まして性別で制限を設けることは許されません。
ですから、年齢欄は「不問」と書くケースが多いのかもしれませんし、もちろん性別欄はありません。

しかし採用する企業側は、例えば「３０歳以下の女性を採用したい。」という希望があるわけです。
そうしたところへ「５０代の男」が応募しても、当然のことですが、よほどのことがない限り合格できません。

先日ハローワークインターネット検索を見ていて「年齢：不問」の、興味深い求人を見つけたので、紹介状をもらうためにハローワークに行きました。
そこで担当してくれた係の人が教えてくれたのは「先方さんからの情報が流れて来ていまして、４５歳以下がご希望のようです。」ということでした。
事前にそういうことを教えてもらえるのはとても嬉しい。言うまでもなく、合格できないのに履歴書を準備したり面接に行ったりという無駄なことをしなくて済みますからね。

失業期間中は何度も面接に行きました。何度も行ったということは、何度も不合格通知をもらったわけですが、不合格とされるのは結構落ち込みます。
何度も面接してみると、多くの場合がそうだということがなんとなく分かります。つまり、例えば「求人票には建て前で年齢不問と書いたけど、本当は若い人でないと採用したくない。」というようなことが・・・。当事者は否定するだろうけど。

建前で平等を掲げて、求職者に無駄足を運ばせるのは酷いことだと思う。なぜなら、それによってその人の限りある大切な時間を奪うのだから・・・。
だから、ハローワークで係員が教えてくれる（現状では、それさえないことが少なくない。）だけでなく、求人票にもはっきり書いておいて欲しい！！！。

年齢や性別欄（現状では性別欄は有りませんが作ってほしい）に、例えば「年齢：３０歳以下・性別：女性（オカマは不可）」というようにはっきり書くべきだ。
書きにくかったら、備考欄でも良いから「当社は、できれば３０歳以下の女性を求めています。」というように暗示して欲しい。

そうすれば求職者が無駄足を踏むこともないし、求人側も下手な芝居をしなくて済むのです。

建て前だらけのシャバにはうんざりする。
こんな風にして、生きているのが嫌になっていくのかもしれないな。