『宇宙の騎士テッカマンブレード』キャラクターリスト

ラダム編




テッカマンエビル(相羽シンヤ)
相羽家の三男で、Dボゥイ=タカヤの双子の弟。「アルゴス」号では操舵手を勤めていたが、ラダムに取り込まれテッカマンエビルとなった。
テッカマンとしては、司令官オメガの右腕的存在で、ラダムテッカマンの前線指揮官として、多数のラダム獣と三人のラダムテッカマンを指揮し、スペースナイツ基地を襲撃した。 ブレードと同等か、あるいはそれ以上の近接戦闘能力、さらに反物質素粒子を自在に操るPSYボルテッカを唯一修得しており、その戦闘能力はラダムテッカマンでも随一であろう。さらに、ブラスター化により戦闘能力を大幅に引き上げることができるが、副作用として肉体の組織崩壊を招き、そのたびに激しい苦痛を味わう結果となった。
テッカマンとなる前から家族想いではあったが、双子の兄タカヤに対してだけは対抗意識を燃やし、幾度となく勝負を挑んできた。テッカマンとなった後も、始めこそブレードのタイムリミット切れを狙う冷静な戦い方を見せるが、次第にブレードとの私闘に執着していく。レイピア自爆の際して負傷した時も、ただ傷を癒すだけでなく、厳しいトレーニングを続け、自己鍛錬に努めていた。しかし、その必死の努力の甲斐もなくブラスターブレードの前に敗れ去ったシンヤはブレードと戦うためだけに激しい副作用を伴うブラスター化を決意する。ブラスター化の激しい副作用に苦しみながらもブレードとの最後の戦いに望んだシンヤはボルテッカの撃ち合いで競り勝ち、とどめを刺そうとするが、ブラスター化の副作用によって生じた一瞬の隙をつかれ、致命傷を負う。死の間際にラダムの精神支配を脱したシンヤは、兄ケンゴの所へ行くようにと、自分のクリスタルをブレードに託して、息を引き取った。


「すばらしいよ、兄さんは。本気で僕と戦ってくれたんだもの」
テッカマンオメガ(相羽ケンゴ)
相羽家の長男で、父孝三の良き助手だったが、ラダムに取り込まれ、ラダムテッカマンのリーダーであるテッカマンオメガとなる。
地球人の時の彼は、父を助け、母のいない兄弟達の面倒をよく見てきた様である。テッカマンとなってからも、エビル=シンヤの事を気にかけていたことからもそのことが分かる。また、婚約者であったテッカマンソードことフォン・リーに対しても、地球人の時と変わらぬ愛情を示していた。
オメガとなってからは、ラダムの地球侵略を総指揮を執っていた。もっとも、破損したラダム母船を修復するため、母艦と同化してしまっており、母船を動くことが出来なかったが。指揮官としては冷静沈着で、長期的な視点を持っているだけでなく、アクシデントに対しても即座に対応できる柔軟さも持ち合わせていた。
ブレードとの最終決戦ではラダム母艦の機能を最大限に使ってブレードを追い詰めるが、Dボゥイのラダムへの怒りと憎しみの前に敗れ去った。


「そこまでか? そこまでなのかぁ! ブゥレェェードよぉ!!」
テッカマンダガー(フリッツ・フォン・ブラウン)
タイタン調査船「アルゴス」号のクルー。ラダムによって、テッカマンにフォーマットされ、テッカマンダガーとなった。武器はテックランサー兼コスモボウガン。
オメガ以外では最初に覚醒したラダムテッカマンで、ラダム獣によるオービタル・リング攻略の指揮をとっており、最初にブレードと戦ったのも彼である。最初の対決ではラダム獣の援護もあり、ブレードに傷を負わせ、撃退することに成功するが、二度目の対決ではブレードのボルテッカの前に敗れ去り、右目を負傷してしまう。その後、傷つけられた右目と矜持のために、テッカマンの変身を妨げる干渉スペクトルを用意して三度ブレードに挑む。一旦はブレードの変身クリスタルの破壊に成功するが、スペースナイツが開発した機動兵ペガスによってテックセットしたブレードの前に敗れ去った。
生来の性格については殆ど描写されていないが、慎重で先を考えて行動するタイプのようである(プライドが高く、地球人を見下すのはラダムテッカマンに共通する心理であるので、フリッツ個人の性格とは言い難い)。対ブレード戦において、待ち伏せや罠を多用しているところから、その性格が伺える。執念深くなっていたが、テッカマンとなった後にそうなった可能性もあり、彼本来の気質かどうかは不明。


「ブレードよ! 敢えて直さなかったこの傷の恨み、今日こそ晴らさせて貰うぞ!!」
テッカマンアックス(ゴダード)
相羽孝三の助手であり、タイタン調査船「アルゴス」号のクルーだったが、ラダムに取り込まれ、テッカマンアックスとなった。ゴダードが格闘家であったこともあり、その近接戦闘能力はテッカマンの中でも1,2を争う。武器はテックランサーだが、形状はほとんどポールアックス。
本来の性格はさっぱりした気性で、人当たりも良く、ユーモアもあり、古い表現を使うなら“快男児”と言った所である。テッカマンとなってからは、人間に対してかなり残虐になる一方、タカヤ、シンヤに対しては地球人であった頃と同じように、シンヤを守ることを己の務めと考え、ラダムを裏切ったブレードに対しても、まずラダムに戻ってくるように諭すなど、地球人としての記憶、性格をほとんど留めていた。もっとも、ブレードをラダムの仲間に引き入れることが出来ると考えていたのは、己の力量に絶対の自信があったからだろうが。
本来は電子工学を専門とするが、格闘家と言えるほどその道にも通じており、タカヤとシンヤの師でもある。さらに、教育者としての才能もあるようで、相羽兄弟の才能とその質の違いを見抜き、指導が必要なシンヤを鍛えあげた。
スペースナイツ基地が壊滅した後は、ヨーロッパを中心にラダム樹の管理、統率を任されていた。ブレードがあらわれた後は、その打倒を目的に行動する。何度か交戦した後、本拠地であるイングランドにおいて迎撃、最後の戦いを繰り広げる。アックスのクリスタルを手に入れるためにボルテッカの使えないブレードに対して、終始優勢に戦いを進めるが、バーナード軍曹の攻撃の時に出来た一瞬の隙をブレードにつかれ、致命傷を負う。最後の手段として、シンヤのためにブレードをボルテッカで道連れにしようとするが、再度のバーナードの攻撃の隙にブレードにとどめを刺され、断末魔のボルテッカを放つものの、ブレード打倒を果たせずに死亡した。


「強くなったな、タカヤ坊。昔のタカヤ坊とは大違いだ。肉を斬らせて骨を断つ、さすが死線をくぐり抜けてきただけのことはある。師匠ながら惚れ惚れしたぞ」
テッカマンランス(モロトフ)
タイタン調査船「アルゴス」号のクルー。後に、テッカマンランスとなった。最後にテッカマンとなった3人のリーダ−格。武器は長刀状のテックランサー。
本来の性格は描写されていなかったが、テッカマンとなってからは己に絶対の自信を持っており、人間を“蟻”呼ばわりし、前線指揮官であるエビルをライバル視していた。おそらく、フォーマットの影響もあるだろうが、本来プライドの高い人物だったと思われる、単独でブレードを倒しに行ったのも、なかばは己の力をオメガやエビルに知らしめるためだった。だが、バーナード軍曹の命がけの時間稼ぎのおかげで進化したブレードには全く歯が立たず、全方位ボルテッカで倒された。


「ブレードのような裏切り者と違って、私は完璧なテッカマンなのだ」
テッカマンソード(フォン・リー)
相羽ケンゴの婚約者で、タイタン調査船「アルゴス」号のクルーだった。ラダムに取り込まれた後は、テッカマンソードとなる。武器は棍のような形状のランサー。おそらく、中華系であるフォンの記憶か経験をもとにしたのであろう。
テッカマンとなった後も、かつての婚約者であったケンゴ=テッカマンオメガを愛し続け、彼以外の命令は聞こうとしなかった。アックス・ランスが敗死し、エビルが敗れた後は、唯一活動可能なテッカマンとして活躍した。
本来は大人しく、優しい性格だったようだが、テッカマンとなった後はそういう点はすっかり影を潜め、ケンゴを守るためならば、手段を選ばなかった。ラダムマザーに己の子を喰らわせて捨て駒にし、死ぬと分かっているのにシンヤをブラスター化させるなど、常軌を逸した行動を取ったのも、全ては、ケンゴを思うが故だった。
また、その最後も壮烈で、月に向かうブルーアース号迎撃の際、干渉スペクトル砲の直撃を受け、テックセットが解けかかったのを執念で持ちこたえ、ソルテッカマンのフェルミオン砲を至近距離で喰らいまくったにもかかわらず、バルザックに手刀を叩き込み、執念のボルテッカでブルーアース号の撃墜に成功する。だが、遂に力尽きたのか、バルザックと共に大気圏で燃え尽きた。


「ケンゴの所へは行かせない。ケンゴは、私が、守るーーー!!」



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