第51回全日本吹奏楽コンクール
平成15年11月2日(日)/普門館

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高校・後半の部

1
東関東 神奈川県 東海大学付属相模高等学校 (指揮/定岡利典) ※初出場
銅賞

1/交響詩「アルプスの詩」 (F.チェザリーニ)

初出場おめでとうございます。ここ数年、東関東大会では、02年「ローマの噴水」、01年「トッカータとフーガ」、00年「第六の幸運をもたらす宿」、99年「交響詩・海」、98年「くじゃく」と連続金賞を受賞されており、非常に安定した実力を発揮しています。今年は東関東3強が揃ってお休みの中、逗子開成高、厚木高、野庭高、創英高に続く神奈川県からの5番目の全国出場バンドとなりました。指揮の定岡先生は、東京支部の東海大学吹奏楽研究会の指揮もされているので、普門館での演奏は都大会で経験されています。


2
九州 福岡県 福岡工業大学附属城東高等学校 (指揮/屋比久勲) ※3年連続23回目
銀賞

3/トッカータとフーガ ニ短調 (J.S.バッハ/E.ライゼン)

3年連続出場おめでとうございます。3年連続金賞(93〜95)、3年連続出場(97〜99)に続いて連続出場を重ねています。後半の部では唯一の課題曲3。「トッカータとフーガ」は同校としては95年(金賞)以来2回目になりますが、屋比久先生としては、この他にも沖縄時代に真和志中(72年/金賞)、石田中(75年/銀賞)、首里中(88年/銀賞)で演奏されており、全国大会では通算5回目になります。まさに十八番の曲といったところでしょう。01年、02年と会場を沸かす演奏ながら銀賞に終わり悔しい思いをされていると思います。是非、今年は3出を金賞で飾ってほしいところ!!

3
西関東 埼玉県 埼玉県立与野高等学校 (指揮/齋藤淳) ※2年ぶり6回目
金賞

4/交響詩「ローマの噴水」より (O.レスピーギ/斎藤淳)

昨年は「サロメ」で西関東・金賞。まさかの代表漏れでしたが雪辱を果たして代表復活です。「ローマの噴水」は98年に一度演奏しており、このときは金賞でした。過去5回の出場の自由曲のうち、96年(サロメ)以外は全て齋藤先生自らが編曲され今回もご自身の編曲ですね。これまでは金賞4、銀賞1です。

4
九州 福岡県 都築学園福岡第一高等学校 (指揮/清水万敬) ※2年ぶり7回目
銀賞

4/楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り (R.シュトラウス/M.ハインズレー)

昨年3出を逃した雪辱を果たして代表となりました。「サロメ」はコンクールでも超人気のある曲であり、全国大会でも各支部の代表が演奏していますが、意外にも九州代表が全国でサロメを演奏するのは全部門通じて今回が初になります。過去は金賞1回、銀賞4回、銅賞1回という成績。

5
西関東 埼玉県 埼玉栄高等学校 (指揮/大滝実) ※3年連続15回目
金賞

2/青い水平線 (F.チェザリーニ)

3年連続出場おめでとうございます。「青い地平線」は01年の「アルプスの詩」に続くチェザリーニ作品で全国大会初演になります。埼玉栄の演奏の後は、いつも割れんばかりの大歓声がホールに響き渡るのですが、さぁ今年はどうなるでしょうか。過去14回で金賞12回、銀賞2回という超好成績。大滝先生は今年で全国出場15回であり、「長年出場指揮者」として表彰されます。記念すべき年を3年連続金賞で飾ってほしいところです。

6
東北 福島県 福島県立湯本高等学校 (指揮/藤林二三夫) ※初出場
銀賞

1/管弦楽の為の協奏曲 (三善晃/根本直人)

初出場おめでとうございます。湯本高校は初出場ですが、藤林先生は過去に勿来工業高(86、89年)、磐城高(95、98、99年)を指揮されて5回全国大会に出場されています。藤林先生が湯本高校に赴任後、00年「黙示録による幻想」、01年「第六の幸運をもたらす宿」、02年「交響三章」と3年連続金賞で、今年は全国初出場を果たしました。

7
東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校 (指揮/桐田正章) ※3年連続29回目
金賞

1/3つの交響的素描「海」より III. 風と海との対話 (C.ドビュッシー/小久保大輔)

3年連続出場おめでとうございます。29回の出場は後半の部では最多、前半をあわせても天理に次ぐ出場回数になります。「海」は同校にとっては初めての選曲(ドビュッシー作品も初)ですね。編曲は昨年の「スペイン狂詩曲」と同じ、小久保氏によるものです。小久保氏は桐田先生が春日井市立柏原中を指導していた頃のメンバー(Trp奏者)であり、ご自身も89年に全国大会に出場されていますね。東京音大をご卒業後、現在は多方面で活躍されています。

8
東北 福島県 福島県立磐城高等学校 (指揮/根本直人) ※3年連続7回目
銀賞

4/管弦楽の為の交響詩「連祷富士」 (三善晃/根本直人)

3年連続出場おめでとうございます。昨年に続いての三善作品で根本先生自身による編曲。今回は全国初演の曲を持ってきました。私の聞いたことの無い曲なので非常に楽しみにしています。これまでは金賞2回、銀賞4回の成績。3年連続を金賞で飾れるか。

9
東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校 (指揮/畠田貴生) ※2年連続2回目
金賞

1/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/畠田貴生)

昨年、初出場・金賞という華々しいデビューを飾った同校ですが、今年も実に安定した演奏で代表を射止めました。東京支部の高校バンドが「役人」をするのは今回が初になりますね。畠田先生自らの編曲です。過去に東京代表バンドが連続金賞受賞したのは、玉川学園(76〜80年)、関東第一(93〜95年)の2団体のみ。東海大高輪台は連続金賞なるか期待しましょう。また、翌日(11/3)は、「日本管楽合奏コンテスト」にも出場されます。こちらも頑張ってください。

10
北海道 札幌地区 北海道大麻高等学校 (指揮/西井雅司) ※3年ぶり3回目
銀賞

1/歌劇「トゥーランドット」より (G.プッチーニ/木村吉宏)

東海大四高のお休みに代わり、3年ぶりに代表復活となりました。過去2回の全国出場は99年「トゥーランドット/金賞」、00年「マノン・レスコー/銅賞」で、その後、01年「トゥーランドット/北海道・金賞」、02年「スペイン狂詩曲/北海道・金賞」です。今年は再び「トゥーランドット」で見事代表になりましたが、出場3回ともプッチーニ作品ですね。先生はよほどプッチーニがお好きなのでしょう! 一度全国金賞を受賞している曲ですし、十八番をどう聞かせてくれるのか楽しみです。

11
中国 広島県 修道高等学校 (指揮/大咲司朗) ※2年連続2回目
銀賞

4/ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲 (Z.コダーイ/森田一浩)

広島県内でも屈指の男子進学校。昨年の初出場に続き、しっかりと代表になりました。昨年は不運にも朝一番の出演でしたが、今年はなかなか良い出演順ではないでしょうか。「くじゃく」は93年に土気中、野庭高により全国初演され、今やコンクールの定番曲とまで言われるようになりました。中国支部の代表バンドも、桑山中、出雲高、出雲北陵高、鈴峯女子高が取り上げていますが、全国大会での金賞はまだありません。

12
関西 京都府 洛南高等学校 (指揮/宮本輝紀) ※お休み明け12回目
金賞

1/ハリソンの夢 (P.グレーアム)

休み明けも確実に代表復活。今回の自由曲はグレードの非常に高い曲としても有名な「ハリソンの夢」。洛南はどう料理をしてくるのか非常に楽しみです。過去は金賞3回、銀賞8回。97年(くじゃく)の金賞を最後にその後は金賞から遠ざかっていますね。楽器の持ち替えパフォーマンスで毎年話題になる同校、今年もその持ち替えの様子をしっかりレポートしたいと思います。

13
北陸 福井県 福井県立武生東高等学校 (指揮/植田薫) ※2年連続11回目
銅賞

4/エクスピエイション 〜贖罪〜  (天野正道)

初出場(90年)の「神話」以来、2回目の邦人作品でしかも大流行の天野作品ですね。高校の部では唯一の天野作品になり、技術的にも非常に難しい曲ですが快演を期待したいと思います。昨年は北陸代表2校がともに銅賞と、ちょっと残念な結果になってしまいました。過去10回は銀賞4回、銅賞6回。奮起を期待したいと思います。

14
四国 愛媛県 愛媛県立松山中央高等学校 (指揮/岸 洋一郎) ※3年ぶり2回目
銅賞

2/「幻想交響曲」より V. サバトの夜の夢 (H.ベルリオーズ/淀彰)

前回初出場は「ヴァレンシアの寡婦」で銅賞でした。今年はベルリオーズ。非常に懐かしい選曲ですね。93年の福工大付属高以来10年ぶりに普門館で演奏されます。コンクールではたくさん演奏されている割には案外この曲での金賞は少なく、過去に5団体しか金賞をとっていません。しかも高校の部では、93年の福工大付属高が唯一の金賞になります。高校の部大トリ、頑張ってください!!




※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。