第58回全日本吹奏楽コンクール 平成22年10月31日(日)/東京・普門館 |
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高校・前半の部 |
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1 | 北陸 富山県 富山県立高岡商業高等学校 (指揮/神田賢二) ※3年連続26回目 |
2/「シンフォニエッタ」より III、V (L.ヤナーチェク/D.ウィック) | |
2回目の3出達成です。北陸代表の朝1番は97年(金沢市立工業)以来13年ぶり、高岡商業は81年(29回大会)以来29年ぶりの朝イチとなりました。「シンフォニエッタ」は1991年にも取り上げて全国銀賞を受賞しています。朝イチのホールはあまり響かず不利といわれていますが、高岡商業の重厚サウンドをホールいっぱいに届けてほしいと思います。これまで金賞8回、銀賞13回、銅賞4回を受賞しています。 | |
2 | 東関東 千葉県 柏市立柏高等学校 (指揮/石田修一) ※3年連続22回目 |
4/トリトン・デュアリティ (長生淳) | |
4回連続での3出達成となりました。昨年は朝1番での出演ながら会場を沸かせましたが、まさかの同校初の銅賞に終わりました。今年も早い時間帯の演奏になりますが、昨年のリベンジなるでしょうか。「トリトン」は全国大会初演となります。これまで金賞11回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。3出を金賞返り咲きで締めくくれるでしょうか? | |
3 | 東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校 (指揮/畠田貴生) ※3年ぶり6回目 |
1/交響詩「モンタニャールの詩」 〜アルプスに伝わる愛と勇気の物語〜 (J.ヴァン=デル=ロースト) | |
昨年は3出休明け復活を逃した雪辱を果たしての代表返り咲きです。今年は日本テレビの「吹奏楽の旅」での取材を受け、選曲の経緯など興味深く拝見しました。取材を受ける中でのコンクールは逆にプレッシャーだったと思いますが見事に復活です。自由曲「モンタニャール」はイタリア北西部のヴァッレ・ダオスタ州にある市民吹奏楽団の委嘱作品で97年に初演。全国大会では今回が初演となります。過去5回の出場は全て金賞。「出れば金賞」を更新できるでしょうか。 | |
4 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校 (指揮/米田真一) ※16年ぶり3回目 |
4/交響詩「ローマの祭」より チルチェンセス、主顕祭 (O.レスピーギ/建部知弘) | |
実に16年ぶりの代表復活、おめでとうございます。「ローマの祭り」は昨年の全国大会まで28年連続で金賞が出ているという縁起の良い曲です。今大会「ローマの祭り」は玉名女子と石見智翠館の2校のみですが、29年連続に更新なるか注目です。今年はOGバンド(玉名女子WE)も代表になりましたね。現役&OBともに頑張っていただきたいと思います。 | |
5 | 中国 島根県 江の川学園石見智翠館高等学校 (指揮/田中健一) ※初出場 |
1/交響詩「ローマの祭」より チルチェンセス、主顕祭 (O.レスピーギ/森田一浩) | |
初出場おめでとうございます。吹奏楽王国・島根県から新たな全国バンドが登場しましたね。06〜08年に支部大会金賞、昨年は県大会金賞に続いて今年は悲願の初代表を射止めました。「ローマの祭り」は昨年の全国大会まで28年連続金賞という記録が出ていますが、29年連続更新するバンドとなるでしょうか? | |
6 | 東北 秋田県 秋田県立秋田南高等学校 (指揮/阿部智博) ※3年連続27回目 |
5/管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」 (M.ラヴェル/天野正道) | |
3回目の3出達成です。毎年、秋田南らしい選曲でそのファンも多いバンドです。「ラ・ヴァルス」は同校は99年に続いて11年ぶり2回目の選曲。全国大会では05年(立命館大)以来5年ぶりの登場、高校部門では2000年(武生東)以来10年ぶりです。この曲での全国金賞バンドはまだありません。これまで金賞6回、銀賞13回、銅賞7回を受賞。82年を最後に金賞からは遠ざかっていますが、古豪復活を望むファンは多いです。 | |
7 | 関西 大阪府 明浄学院高等学校 (指揮/小野川昭博) ※3出休明け8回目 |
4/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ (高昌帥) | |
休み明けもしっかり代表復活です。「マインドスケープ」は07年に全国初登場してから爆発的に流行しています。今年も各支部大会で20近いバンドが演奏しておりましたが、明浄学院だけが全国を決めました。休み前は連続金賞受賞するなど、激戦の関西代表らしく実力を十二分に発揮されているのだと思います。ちなみに小野川先生と高氏は同じ大阪音楽大学の先輩後輩ですね。これまで金賞2回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 四国 愛媛県 愛媛県立伊予高等学校 (指揮/長谷川公彦) ※2年ぶり18回目 |
4/楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り (R.シュトラウス/仲田守) | |
昨年はまさかの県大会落ちに終わりましたが、今年は復活です。「サロメ」は2001年にも取り上げ、全国大会で銅賞を受賞しています。伊予高は91年に一度金賞受賞していますが、それ以降の全国大会は全て銅賞に終わっています。四国代表は98年(土佐女子)を最後に金賞が出ていませんし、元気が無い印象です。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞15回を受賞しています。 | |
9 | 九州 熊本県 八代白百合学園高等学校 (指揮/服部明子) ※初出場 |
4/ウィークエンド・イン・ニューヨーク (P.スパーク) | |
マンモス支部の九州から新しいバンドの登場です。支部大会ではすでに常連で、今年は同じ熊本県からダブルで女子高バンドが出場となりました。自由曲「ウィークエンド〜」は米陸軍フィールドバンドの委嘱により08年に作曲されたもので、今年は支部大会クラスで8団体が演奏、そのうち3団体(成章中・八代白百合高、NTT中国)が全国出場を決めました。ジャズテイスト溢れる楽しい曲ですが普門館を沸かせてほしいです。 | |
10 | 西関東 埼玉県 春日部共栄高等学校 (指揮/都賀城太郎) ※3年連続7回目 |
5/シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」 (福島弘和) | |
2回連続の3出達成となりました。自由曲は昨年の「ラッキードラゴン」に続く同校の委嘱作品で、今年4月に初演された曲です。今年は創価学会関西吹も取り上げています。今年は西関東代表の埼玉独占状態が崩れて群馬バンドが食い込んできました。各県のレベルも拮抗しているのだと思います。95年の西関東支部発足以来、必ず金賞を出している支部ですが春日部共栄には期待したいところです。これまで金賞4回、銀賞2回を受賞しています。3出を金賞で締めくくれるでしょうか? | |
11 | 東海 愛知県 安城学園高等学校 (指揮/吉見光三) ※3年連続12回目 |
4/バレエ音楽「白鳥の湖」より (P.I.チャイコフスキー/鈴木英史) | |
3回目の3出達成です。鈴木氏編曲作品を連続で取り上げてきていますが、「白鳥の湖」の鈴木版は今回は初登場です。同曲は誰もが知っている管弦楽作品ですが、全国大会での金賞は過去に4回(中央大が2回、ブリヂストン、松山椿中)しか出ておらず、意外と高い評価を受けるのが難しい曲だと思います。安城は2001年を最後に金賞から遠ざかっております。3出を金賞で締めくくれるでしょうか。 | |
12 | 西関東 埼玉県 埼玉栄高等学校 (指揮/大滝実) ※2年連続20回目 |
1/歌劇「マノン・レスコー」より (G.プッチーニ/宍倉晃) | |
今年は20回目出場という節目になりました。昨年は「ポカホンタス」を演奏し、銀賞1位で後一歩金賞に届かずという悔しい思いをしましたね。「マノン・レスコー」とは女性の名前で、この人物を中心に繰りひろげられる物語で、オペラは1893年に初演されました。自由曲としては2000年(大麻高)以来10年ぶりの登場となります。今回もまた宍倉氏による編曲です。20回目は金賞で飾ってほしいです。 | |
13 | 北海道 札幌地区 東海大学付属第四高等学校 (指揮/井田重芳) ※3年連続29回目 |
2/バレエ音楽「ガイーヌ」より 前奏曲、友情の踊り、アイシェの孤独、剣の舞、収穫祭 (A.ハチャトゥリアン/中村俊哉) |
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4回連続での3出達成。29回出場は前半の部最多出場となります。「ガイーヌ」は2005年に続き2回目の選曲ですが、今回は編曲者が変わりました。(前回は中原達彦版) 毎回非常に安定した演奏で客席を沸かせる名門バンドであり非常に楽しみです。これまで金賞15回、銀賞11回、銅賞2回を受賞しています。3出を3金で締めくくれるでしょうか。 | |
14 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校 (指揮/中川重則) ※2年ぶり9回目 |
5/ガランタ舞曲 (Z.コダーイ/森田一浩) | |
08年に全国初金賞を受賞し勢いに乗るかと思われましたが、昨年は支部金賞に終わり代表漏れ。雪辱を果たしての返り咲きです。「ガランタ舞曲」は02年(松陽高)以来8年ぶりの登場。これまでも過去2回しか全国に登場していません。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞6回を受賞しています。 | |
15 | 東北 福島県 福島県立磐城高等学校 (指揮/根本直人) ※2年連続12回目 |
4/華麗なる舞曲 (C.T.スミス) | |
東北代表らしからぬ選曲は意外性もあり非常に楽しみです。磐城がスミスをやるというだけでも期待が膨らみますね。過去、高校部門で「華麗なる舞曲」は洛南(92年)、精華女子(09年)が取り上げており、吹奏楽ファンの記憶に残る名演を残しています。これまで金賞5回、銀賞6回を受賞しています。前半のトリを華やかに締めくくってほしいです。 | |