第58回全日本吹奏楽コンクール 平成22年10月31日(日)/東京・普門館 |
|
高校・後半の部 |
|
1 | 東海 長野県 長野県長野高等学校 (指揮/松井深之) ※2年ぶり4回目 |
4/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル/松井深之) | |
昨年はまさかの県落ちとなり連続出場を逃しましたが、今年は嬉しい返り咲きです。ここ最近は、06年(スペイン狂詩曲/全国銀)、07年(ダフニスとクロエ/支部金)、08年(海/全国銅)、09年(道化師の朝の歌/県金)とフランスものを積極的に選曲しています。「ダフニス〜」は07年以来2回目の選曲で、今回は全国を決めました。松井先生ご自身の編曲になります。銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。 | |
2 | 関西 奈良県 天理高等学校 (指揮/吉田秀高) ※3年連続35回目 |
1/交響三章より 第3楽章 (三善晃/天野正道) | |
3出達成です。35回出場は高校部門最多です。後半では唯一の課題曲1となりました。「交響三章」はこれまで全部門通じて東北・東京・東関東(関東)支部の代表にしか演奏されたことがなく、関西代表としては天理高校が初となります。これまで金賞22回、銀賞2回、銅賞1回を受賞。金賞22回は淀川工科高(23回)に次ぐ2番目の成績です。昨年は30数年ぶりに金賞を逃しましたが、淀工がお休みの今年は復活金賞でタイに並べるでしょうか。 | |
3 | 北海道 旭川地区 北海道旭川商業高等学校 (指揮/佐藤淳) ※2年連続9回目 |
4/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より (P.マスカーニ/宍倉晃) | |
連続での出場は53年ぶりで、グループ表彰制以降は初です。1993年以降は連続して支部大会金賞を受賞しており、常に北海道支部の上位に位置する実力バンド。久々の連続出場は嬉しさも格別でしょう。高校部門での「カヴァレリア〜」は07年(埼玉栄)以来3年ぶりの登場です。同校の過去の選曲を見るとスケールの大きい管弦楽作品を得意としているようですね。11年ぶりの全国金賞目指して頑張っていただきたいと思います。これまで金賞1回、銀賞3回受賞しています。 | |
4 | 東関東 千葉県 習志野市立習志野高等学校 (指揮/石津谷治法) ※3年連続25回目 |
2/バレエ音楽「火の鳥」より (I.ストラヴィンスキー/R.アールズ) | |
初出場から休み以外は途切れることなく出場し5金・3金に続いて4回連続の3出達成です。今回は6年ぶりに後半出場となりました。「火の鳥」は高校部門では91年(鈴峰女子)以来9年ぶりで習志野にとっては初のストラヴィンスキー作品です。版権の都合もあるでしょうが、石津谷先生以外の編曲作品いうのも久しぶりですね。この曲は高校では意外と金賞が出ておらず、遡ると78年(富山商業)が最後です。これまで金賞20回、銀賞4回という驚異的な成績を残していますが、3出を3金で飾れるでしょうか。 | |
5 | 東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校 (指揮/伊藤宏樹) ※2年連続34回目 |
4/三つのジャポニスム (真島俊夫) | |
34回出場は高校部門では天理高に次ぐ2番目の回数です。高校部門での「三つのジャポニスム」は2005年(春日部共栄高)に金賞は出ています。名電にとっては1991年(アトモスフィア)以来19年ぶりの邦人作品での出場となりました。2003年を最後に金賞から遠ざかっていますが、東海支部の雄としてもそろそろ金賞がほしいところです。これまで金賞14回、銀賞17回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 四国 高知県 高知県立高知西高等学校 (指揮/中山直之) ※2年連続4回目 |
5/リベレーション 〜我を解き放ち給え〜 (D.マスランカ) | |
初の連続代表となりました。「リベレーション」は日本の15の団体・個人による共同委嘱作品で、吹奏楽と合唱のための作品です。2010年3月のJWECC(日本管楽合奏指揮者会議)にて本邦初演されたばかりの曲。昨年の「アクシス・ムンディ」での独特の世界観は、高知西の個性が確立した印象を受けました。今年も期待しています。四国からは98年(土佐女子)を最後に金賞が出ていません。これまで銅賞3回を受賞しています。 | |
7 | 西関東 群馬県 前橋市立前橋高等学校 (指揮/山本佳弘) ※初出場 |
3/「舞踏組曲」より (B.バルトーク/山本教生) | |
初出場です。95年の西関東支部発足以来、代表3枠は毎年埼玉勢で独占されていましたが、その牙城がついに崩れました。80年(前橋商業)以来30年ぶりに群馬からの代表です。人数制限が55名になり、今回も多くのバンドが55名編成で出場する中、市立前橋は31名という小編成。中学では40人未満の小編成バンドが全国出場するケースはよくありますが、高校では非常に珍しいです。高校部門での「舞踏組曲」は96年(福岡第一高)以来14年ぶりです。激戦地区を抜けてきた実力を発揮してほしいと思います。 | |
8 | 東関東 茨城県 常総学院高等学校 (指揮/本図智夫) ※4年ぶり15回目 |
5/バッハの名による幻想曲とフーガ (F.リスト/田村文生) | |
かつては東関東御三家と呼ばれていた常総学院。08年に休み明け復活を逃してからリズムを崩しましたが、嬉しい代表返り咲きです。07年の光ヶ丘女子高の全国金賞を機に広まり、今年も各地で演奏されましたが、今年は唯一常総学院高のみが全国出場を果たしました。これまで金賞12回、銀賞2回を受賞しています。指揮の本図先生は今回で15回目出場ですから、「長年出場指揮者賞」の表彰ですね。久々の全国復活と本図先生の表彰を金賞で飾ってほしいところです。 | |
9 | 北陸 石川県 石川県立小松明峰高等学校 (指揮/斉藤忠直) ※2年連続2回目 |
4/ディオニソスの祭り (F.シュミット) | |
昨年全国初出場・金賞という華々しいデビューを飾り、その勢いを落とすことなく連続代表です。高校部門の北陸代表が「ディオニソス」を演奏するのは今回が初ですね。これまで北陸代表は富山商業、高岡商業は連続金賞の実績がありますが、小松名峰はどうでしょうか。例年、北陸大会はお盆前に開催されており、代表が決まってから全国大会まで集中力を持続させるのは難しいと思いますが、頑張っていただきたいです。 | |
10 | 中国 広島県 修道高等学校 (指揮/大咲司朗) ※2年連続4回目 |
5/歌劇「トゥーランドット」より (G.プッチーニ/後藤洋) | |
二度目の連続出場です。「トゥーランドット」は2000年代に入ってから大流行し、毎年必ず耳にするようになりました。自由曲としては定番となりましたね。高校部門において広島県からは1981年(基町高)を最後に金賞が出ていません。昨今のスクールバンドは女子高か?と思うくらい女子比率が高くなっていますが、修道高は今回の高校部門で唯一の男子高バンドです。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 九州 鹿児島県 原田学園鹿児島情報高等学校 (指揮/屋比久勲) ※3年連続3回目 |
2/アルプスの詩 (F.チェザリーニ) | |
初出場からそのまま3出達成です。今年は日本テレビの「吹奏楽の旅」でも取材を受け、バンドの成り立ちや内情をよく知ることができましたね。屋比久先生は2005年の福工大城東高で「アルプスの詩」を取り上げ、全国金賞を受賞しています。九州代表は2004年から連続6年連続で金賞を出していますが、鹿児島情報の初金賞で7年連続に更新できるでしょうか。これまで銀賞2回受賞しています。 | |
12 | 関西 大阪府 大阪桐蔭高等学校 (指揮/梅田隆司) ※2年連続4回目 |
3/「レクイエム」より (G.ヴェルディ/福田洋介) | |
昨年はトップの評点を獲得し初金賞に沸きました。「レクイエム」は87年(東邦高)以来23年ぶりの登場です。(※当時は「死者のためのミサ曲」という表記になっていました。) 編曲者の福田氏は04年課題曲「風之舞」の作曲者ですね。昨年はスケールの大きい演奏と各奏者の高い技量が印象的でしたが、今年はどう魅了してくれるのでしょうか?連続金賞を期待したいです。これまで金賞1回、銀賞2回を受賞しています。 | |
13 | 東北 山形県 山形県立山形中央高等学校 (指揮/佐藤誠基) ※初出場 |
2/アルプス交響曲より (R.シュトラウス/森田一浩) | |
初出場おめでとうございます。すでに支部大会では常連校であり、何度も金賞受賞経験があるバンドです。特に2006年からは連続金賞で悲願の全国出場を決めました。しかも山形県からの出場は96年(米沢商業)以来14年ぶりですから、関係者の喜びも大きいでしょう。「アルプス交響曲」はもはや定番となりましたが、高校部門での金賞は2003年(伊奈学園総合高)を最後に出ていません。 | |
14 | 東京 東京都 東京都立片倉高等学校 (指揮/馬場正英) ※2年連続8回目 |
5/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル/甘粕宏和) | |
高校部門の大トリは地元バンドとなりました。自由曲はコンクール定番曲を持ってきましたが、片倉高校としては初のラヴェル作品となりました。今回の編曲者・甘粕氏は一般の創価学会北海道吹奏楽団の指揮者でもあります。これまで金賞3回、銀賞1回、銅賞3回を受賞しています。連続金賞受賞といけるでしょうか! | |
※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。 |