第60回全日本吹奏楽コンクール 平成24年10月28日(日) /宇都宮市文化会館 |
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職場・一般 後半の部 |
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1 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮/福本信太郎) ※2年連続16回目 |
5/パッサカリアとトッカータ (福島弘和) | |
「パッサカリアとトッカータ」は2010年の大津シンフォニックバンドの委嘱作品です。昨年、大津SBが自由曲として取り上げましたが関西代表を逃すという結果になり、奇しくもリベルテが全国大会初演をすることになりました。福島作品は昨年まで「ラッキードラゴン」「祈りの鐘」が登場していましたが、今年は新たに「パッサカリア〜」「地獄変(相模原市民吹)」「協奏交響曲(春日部共栄)」の3曲が全国大会に初登場します。指揮の福本氏は前日の東海大に続いて、本日はリベルテ・相模原市民吹のダブルヘッダーです。これまで金賞12回、銀賞3回を受賞しています。 | |
2 | 北海道 札幌地区 ウィンドアンサンブル ドゥ・ノール (指揮/仲田守) ※3年連続9回目 |
5/よみがえる大地への前奏曲(鹿野草平) | |
初出場から途切れることなく3回連続の3出達成です。自由曲の作者・鹿野氏は2010年課題曲「吹奏楽のためのスケルツォ 第2番 <夏>」の作者ですね。株式会社NCネットワークによる委嘱作品で、2011年12月の東北大学学友会吹奏楽部第33回定期演奏会にて初演されました。東日本大震災からの救済と復興に向かう人々の力強い姿を描写している作品とのことで、全国大会初登場となります。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞3回を受賞しています。 | |
3 | 東関東 神奈川県 相模原市民吹奏楽団 (指揮/福本信太郎) ※2年連続6回目 |
4/交響的詩曲「地獄変」 (福島弘和) | |
交響的詩曲「地獄変」は「蜘蛛の糸」「羅生門」に続く芥川龍之介の小説を題材とした福島県立磐城高等学校の2010年委嘱作品で、全国大会初登場です。狂気あふれる芥川作品をどう表現してくれるか楽しみですね。今年は福島作品として地獄変の他に「パッサカリアとトッカータ(リベルテ)」「協奏交響曲(春日部共栄)」の3曲が全国大会に初登場します。指揮の福本氏は前日の東海大に続いて、本日はリベルテ・相模原市民吹のダブルヘッダーです。これまで銀賞5回受賞しています。 | |
4 | 中国 広島県 NTT西日本中国吹奏楽クラブ (指揮/金田康孝) ※3出休み明け45回目 |
2/華麗なる舞曲 (C.T.スミス) | |
休み明け45回目の出場は全部門通じて最多出場。09年の職場一般の部門統合を受け、メンバーをNTT社員以外の一般に門扉を広げて活動されています。指揮の金田氏は宇品中とNTT中国を率いて16回出場していますが、NTT中国とのコンビでは今回が10回目という記念の年。今年はスミスの難曲での出場ですが、名プレーヤー揃いの同バンドの演奏は会場を大いに沸かせてくれることでしょう。これまで金賞7回、銀賞23回、銅賞5回を受賞しています。 | |
5 | 四国 高知県 鏡野吹奏楽団 (指揮/弘田靖明) ※2年連続20回目 |
3/バレエ音楽「ガイーヌ」より (A.ハチャトゥリャン/W.ビーク、林紀人) | |
出場を20回目の大台に乗せました。後半の部においては、NTT中国とブリヂストンの職場バンドを除けば一般バンドの中では最多出場です。一般バンドによる「ガイーヌ」は03年(横浜ブラスオルケスター)以来9年ぶり。四国代表の金賞は、同バンドの1989年の1回のみ。しかも92年以降は銅賞のみという結果に終わっています。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞16回を受賞しています。 | |
6 | 東関東 茨城県 古河シティウインドオーケストラ (指揮/福田昌範) ※2年ぶり2回目 |
4/セルゲイ・モンタージュ (鈴木英史) | |
グラールWOと横浜BOが揃って3出休みの今年、代表返り咲きとなりました。自由曲はリヴィエール吹奏楽団と宇都宮南高校による2009年の共同委嘱作品。「セルゲイ・ラフマニノフ」の作品をモチーフにモンタージュ写真を作るようにコラージュしていった面白い曲です。全国大会では2010年(デアクライスBO)以来2年ぶりの登場です。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
7 | 北陸 福井県 福井ブラスアカデミー (指揮/奥野一) ※初出場 |
2/復興 (保科洋) | |
1977年創立今年で35周年、現存の福井県の一般バンドの中では一番の老舗です。81年にコンクール初参加(支部金賞)の後2002年までは不参加、03年からコンクール参加を再開しています。一昨年・昨年は県大会敗退という状況でしたが、今年は支部大会で31年ぶりの金賞と全国初出場を決めました。「復興」は2010年のヤマハ浜松・創立50周年委嘱作品ですが、作者の保科氏の作品の中にも福井ブラスアカデミーの委嘱作品が数曲あります。親交のある保科作品での全国初出場は感慨深いものがあるのではないでしょうか。 | |
8 | 東京 東京都 デアクライス・ブラスオルケスター (指揮/佐川聖二) ※2年ぶり2回目 |
3/バイバイ・ヴァイオレット (井澗昌樹) | |
昨年の雪辱を果たして代表復活です。「バイバイ・ヴァイオレット」の作者・井澗氏は、08年の課題曲「火の断章」の作者。「バイバイ〜」は2010年9月に兵庫県立伊丹高等学校の第88回定期演奏会にて初演された作品で、2011年の第14回響宴でも佐川氏の指揮で中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽部によって演奏されました。全国大会では今回が初演です。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
9 | 北海道 北見地区 北見交響吹奏楽団 (指揮/村本寛太郎) ※11年ぶり4回目 |
3/交響詩「ローマの祭り」より 五十年祭、十月祭、主顕祭 (O.レスピーギ/佐藤正人) | |
11年ぶりの代表復活ですね。指揮の村本氏はプロオケ「横浜シンフォニエッタ」の首席ティンパニー奏者で昨年から同バンドを指揮されています。2004年から昨年まで地区大会止まりで支部大会に進めない時期が続きましたが、今年は8年ぶりに同地区の北見吹奏楽団を押さえて支部大会進出し、そのまま全国大会へ駒を進めました。北海道の一般バンドによる「ローマの祭り」は今回が初となります。これまで銅賞3回を受賞しています。 | |
10 | 東海 静岡県 浜松交響吹奏楽団 (指揮/浅田亨) ※2年連続11回目 |
1/交響曲第2番「キリストの受難」より (F.フェルラン) | |
後半で唯一の課題曲1です。スペインの作曲家フェルランによる3つの楽章から成る交響曲です。タイトルが示すとおりイエス・キリストの誕生から復活までを描いたもので全曲演奏時間で40分近い大作となります。一般バンドによる演奏は今回が初となります。これまで金賞6回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米 (指揮/塩谷晋平) ※3出休み明け40回目 |
4/オラトリオ「イワン雷帝」より (S.プロコフィエフ/榛葉光治) | |
節目の40回出場となりました。昨年から常任指揮者が小野氏から塩谷氏に代わりました。塩谷氏はかつて東京の関東第一高で12回、薔薇崇師ウインドで1回と全国大会出場13回の実績を残されています。新生ブリヂストンとしての初の全国大会となります。「イワン雷帝」は、16世紀の内乱時代にロシア統一をはたした皇帝イワン四世の生涯を描いた映画のための音楽であり、今回が全国大会初登場です。これまで金賞28回、銀賞7回を受賞しています。 | |
12 | 東北 秋田県 大曲吹奏楽団 (指揮/小塚類) ※3年連続15回目 |
4/交響詩「ローマの祭り」より チルチェンセス、主顕祭 (O.レスピーギ/木村吉宏) | |
今年は代表枠が3⇒2へ削減されましたが、実力バンドがひしめく東北支部を見事に抜けて4回目の3出達成です。大曲の自由曲はちょっと意外な選曲という印象で、96年(ベルキス)以来16年ぶりのレスピーギ作品です。「ローマの祭り」は2009年まで28年連続で金賞が出ていた作品ですが、一昨年・昨年と金賞が出ていません。昨年は惜しくも1点差で金賞を逃した雪辱を果たしていただきたいです。これまで金賞5回、銀賞9回を受賞しています。 | |
13 | 関西 大阪府 箕面市青少年吹奏楽団 (指揮/竹本裕一) ※初出場 |
4/復興 (保科洋) | |
1991年発足の創立20年を超える歴史のあるバンドで、一般バンドでは珍しくマーチングにも取り組んでいます。コンクール支部大会では既に常連でしたが悲願の全国初出場を決めました。今年から指揮が竹本氏に代わり、就任1年目で全国大会を決めました。「復興」は2010年のヤマハ吹奏楽団浜松・創立50周年委嘱作品で、今年は各支部大会で26団体が取り上げ7団体が全国で演奏します。(※単年度での邦人作品7団体登場は新記録) | |